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更新日:2025年6月11日
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目次
自然巡視員の活動について
市民と協働して環境の保全に関する施策を推進するため、富士市内では、11名の自然巡視員が活動しています。
各自然巡視員は、市職員では目の届きにくい山間部、市街地、海岸部等の自然を、毎月1回程度巡視し、自然環境の変化などについて市に報告をします。
自然巡視員の巡視報告(毎月の報告より抜粋)
令和7年5月巡視報告
愛鷹山系~浮島ヶ原
今年は気温の上りが遅く、5月後半で富士山に降雪を見ました。5月17日(雨)の巡視中に、境区の東名高速道路・中之段橋で白サルを見ました(子連れで直に藪に入っていきました)。田植えも半ばを過ぎ、緑が増えてきました。代掻き(田んぼに水を張り、土の状態を改善したうえで平らにする作業)の田に、アマサギ、チュウサギ、アオサギ、コサギが降りて、エサ取りをしています。自宅に訪れるツバメが、今年は1羽のみで、水田地帯にも数が少ない。久しぶりに、キジの雄1羽を見ました。林道愛鷹線に、シカ、イノシシ等の足跡が見られません。間伐が進み、居場所を変えたのかもしれません。須津渓谷橋から見る、神谷尾根の緑のコントラストが素晴らしいです。
元吉原地区
田んぼは田植えが終わり、用水路には水がどんどん送られています。それに伴い、ジャンボタニシ(スクミリンゴ)も増えて、あちらこちらにピンクの卵が産みつけられていました。タガラシが用水路の中に生えていました。畔には、トクサが生えているところがありました。国道1号バイパスの路肩など、あちらこちらでオオキンケイギクが満開です。コバンソウやシランなども咲いていました。浮島ヶ原自然公園では、ヨシの成長が著しく木道を覆いつくしていました。ヨシの中に、ナヨナヨワスレナグサがひっそりと咲き、タコノアシも生えていました。松林の遊歩道では、トキワツユクサやノアザミの花が咲き、オニユリが、ムカゴをつけていました。海岸ではネズミモチが満開で、今年もアメリカネナシカズラが生えてきました。テリハノイバラやハマボッスが咲きだしました。
林道黒坂線、桑崎千束線、松ヶ尾線、丸火線
千束川の砂防ダム工事も終了したようでした。新緑の中、ホオノキの大きな花とヤマボウシの白い花が咲いていました。ひのきの森の池や丸火公園の池には、モリアオガエルの卵が見られました。しかし、ひのきの森の駐車場の橋下には、テレビが捨ていられていました。丸火公園の入り口には、今年植林したモミジやクヌギがあり、大きく成長してほしいと思いました。
令和7年4月巡視報告
三平平線→丸火東下線→丸火公園線→丸火自然公園
新緑の季節となり、公園は家族連れ、写真を撮る人、グループでバーベキューを楽しむ人で賑わっています。平日は、カメラを持っている人がいます。巡回中、シカ3頭とタヌキを見かけました。山菜を採っている人は減りました。久々にタラの芽を食べました。美味しかったです。今年は、遅霜が無くて良かったです。
富士川地区
4月になると、山野は緑いっぱいになり、ヤマブキ、ヒメウツギ、ハコネウツギ、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)、フジが咲き、里ではボタン、ツツジ、マンサク、シャクナゲ、ナンジャモンジャが咲いています。2日にはツバメ、10日にはヒバリ、アオバズクも、ホッホホッホと鳴き声がします。21日には山奥へ移動したようです。数年前、富士宮市内房字大晦日の芭蕉天神宮近くで、鳴いているのを聞いたことがあります。小山区でハネカクシ、アオスジアゲハ、木島区でヒメスギカミキリ、クロヒラタカミキリ、ベニヒラタムシ、ベニシジミ、クロアゲハ、キアゲハ、庭先ではアカタテハ、ルリタテハも見かけます。
内山・須津山財産区
林道桑崎線を走行していると、林道の際に1本ミツバツツジが可憐に咲いていました。林道巣鴨線では、途中で2頭の二ホンジカに出会いました。大きさは小型で、まだ冬毛の二ホンジカでしたが、近づくと山の手の方に逃げていきました。ゲートを過ぎ林道勢子辻線に入るとソメイヨシノとほかの桜が満開となっていました。すぐ近くの林道沿いにミツバツツジを数十本植えてあり、花の見事さに圧倒されました。林道愛鷹線は去年11月の降雨による影響からか、林道の不陸がひどかったです。途中で業者が記の伐採作業をしていて、切った木を林道わきに集材していました。
令和7年3月巡視報告
浮島ヶ原~愛鷹山麓
冬枯れの浮島ケ原に、春の始まりの耕起(こうき)(2回目)が始まりました。沼川に水鳥が少なく、耕地の用水路に数羽のウが見られるだけです。沼川は橋と橋の間の人が来ないところに、数羽の群がいるのみです。昨年の11月の大雨以降、魚の姿が見られません。中旬に、用水路のバイカモを刈り上げた時、昨年までザリガニ、モクズガニ、コブナ、ハヤ等がバイカモに絡まり捕れましたが、今回小さいナマズが1匹だけでした。大水の影響でしょうか?里は春の息吹ロウバイ、ウメと咲き始めました。山系は冬のままです。須津川の渓流も11月の大雨で渓の様相が一変し、アマゴ、ヤマメの姿は無くなっています。野猿は、2群見られました。
林道(大淵線他4路線)、国道469号線、県道158、72号線
1月は雨が少なく、降った日は3日、2月も厳しい冷え込みが多く、雨が降った日は3日でした。冷え込みは、マイナス5度から7度が11日、0度からマイナス4度の日が11日でした。自然条件は、草木に厳しい条件です。1月に開花したロウバイが、2月も咲き続けています。巡視区内は、ハクバイ、コウバイもまだ開花していません。フクジュソウが、2月下旬に咲きました。
広域林道で、猟友会メンバー7人の活動がありました。伐採作業中の場所が2ヶ所(林道大淵線、国道469号線沿い)あり、丸太の集積が大量にありました。
元吉原地区
今年はパーパス北側の水路沿いのサクラの開花は例年に比べると遅い感じです。例年2月には満開の桜がまだ3分咲きといった感じでした。沼川には、水鳥が沢山いましたが、マガモ、カルガモ、オオバンと、種族別に間隔をあけての集団となっていました。冬で雑草や草木が枯れて、茂り具合が少なかったので、SBSマイホームセンター南側の沼川沿いの遊歩道を歩いてみました。整備されれば水鳥を観察しながらのウォーキングコースやサイクリングコースになるのに、雑草が生い茂っていて整備されず残念だな(もったいない)と感じました。田んぼは休耕期で、水路に水もなくカラッとしていましたが、オオイヌノフグリやホトケノザなどが花を咲かせ始めていました。ヨモギやスイバのロゼット、ギシギシが勢いよく目立っていました。海岸も、ビロードモウズイカやマツヨイグサ、ハマボウフウ、ヘラオオバコなどがロゼットを作っていて、ヤマハハコグサも根本の方に新葉が生えてきていました。
令和7年2月巡視報告
浮島ヶ原~愛鷹山麓
冬枯れの浮島ケ原に、春の始まりの耕起(こうき)(2回目)が始まりました。沼川に水鳥が少なく、耕地の用水路に数羽のウが見られるだけです。沼川は橋と橋の間の人が来ないところに、数羽の群がいるのみです。昨年の11月の大雨以降、魚の姿が見られません。中旬に、用水路のバイカモを刈り上げた時、昨年までザリガニ、モクズガニ、コブナ、ハヤ等がバイカモに絡まり捕れましたが、今回小さいナマズが1匹だけでした。大水の影響でしょうか?里は春の息吹ロウバイ、ウメと咲き始めました。山系は冬のままです。須津川の渓流も11月の大雨で渓の様相が一変し、アマゴ、ヤマメの姿は無くなっています。野猿は、2群見られました。
林道(大淵線他4路線)、国道469号線、県道158、72号線
1月は雨が少なく、降った日は3日、2月も厳しい冷え込みが多く、雨が降った日は3日でした。冷え込みは、マイナス5度から7度が11日、0度からマイナス4度の日が11日でした。自然条件は、草木に厳しい条件です。1月に開花したロウバイが、2月も咲き続けています。巡視区内は、ハクバイ、コウバイもまだ開花していません。フクジュソウが、2月下旬に咲きました。
広域林道で、猟友会メンバー7人の活動がありました。伐採作業中の場所が2ヶ所(林道大淵線、国道469号線沿い)あり、丸太の集積が大量にありました。
元吉原地区
今年はパーパス北側の水路沿いのサクラの開花は例年に比べると遅い感じです。例年2月には満開の桜がまだ3分咲きといった感じでした。沼川には、水鳥が沢山いましたが、マガモ、カルガモ、オオバンと、種族別に間隔をあけての集団となっていました。冬で雑草や草木が枯れて、茂り具合が少なかったので、SBSマイホームセンター南側の沼川沿いの遊歩道を歩いてみました。整備されれば水鳥を観察しながらのウォーキングコースやサイクリングコースになるのに、雑草が生い茂っていて整備されず残念だな(もったいない)と感じました。田んぼは休耕期で、水路に水もなくカラッとしていましたが、オオイヌノフグリやホトケノザなどが花を咲かせ始めていました。ヨモギやスイバのロゼット、ギシギシが勢いよく目立っていました。海岸も、ビロードモウズイカやマツヨイグサ、ハマボウフウ、ヘラオオバコなどがロゼットを作っていて、ヤマハハコグサも根本の方に新葉が生えてきていました。
令和7年1月巡視報告
富士川地区
里では1月になり、ロウバイの花が見られるようになりました。スイセンやナノハナも少し咲いています。現在見られる鳥は、カラス、ジョウビタキ、メジロ、ヒヨドリ、シジュウカラなどで、他の鳥はほとんど見られません。川も雨が少ない為、水が少なくなっています。山林原野は静かです。
岩本山公園、潤井川左岸~右岸
岩本山公園は1月なので、花の時期はまだまだこれからですが、梅園に登るとロウバイ、ソシンロウバイ、マンゲツロウバイが咲き、甘いほのかな香りが漂って癒されます。ウメの花はまだ固い蕾を、多くつけています。展望台近くのフジザクラは、暖かい日が続いたためか、狂い咲きしているのに驚きました。そのフジザクラの蜜を求めて、メジロが来ていました。花はそれほど多くないですが、この時期サザンカが色どりを添えて、綺麗に咲いていました。ゴンズイの実があちこちに少しですが残っていました。3連休の中日で、子ども連れの家族が多く、芝生で遊んでいました。潤井川左岸から右岸では、野鳥はスズメ、ムクドリ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キジバト、トビ、カラス(多い)等で種類は少ないです。水鳥はオオバン、カワウ、カモが見られた程度で、暖冬のためか少ないです。土手は、この時期なので花は全く見られませんでした。
内山・須津産財産区
先月、林道桑崎線で路肩が崩れていた箇所は、大型土嚢で復旧されていました。さらに進み、林道巣鴨線接続箇所より少し戻ったところの山側の側溝裏に水が入り、50メートルほど続いて、大きくえぐれていました。家を出るときの天気は曇りでしたが、やがて雨になり、林道愛鷹線に入るころには雪に変わってきました。林道愛鷹線に入り、先月路面に土砂が流れ込んで通行不可能だったところは、土砂が撤去されていました。その後2キロメートルくらい進むと路面全体が深く掘れていて、その先も同じ状態になっていました。去年の11月2日の雨により災害を被ったそうです。通行ができないので来た道をたどり、林道松ヶ尾線に迂回して巡視を続けました。途中で冬毛のニホンジカ1頭と雌のキジ1疋を見ることができました。林道間門線を通り、起点付近につく頃には天気が曇りに変わっていました。
令和6年12月巡視報告
広見公園周辺
10月に草刈りされていた窪地には、中央付近にメマツヨイグサ、南側の比較的暖かそうな壁脇にはタンポポが多く見られました。十数株が花を付けていましたが、在来のトウカイタンポポばかりでびっくりしました。
ハルジオン、ノビル、カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)などもひっそりと春待ちのようです。今年のコナラの紅葉は色付きも良く、メタセコイアと共に落葉が多いながら楽しませてくれました。また、今頃センブリが蕾を持っていました。タツナミソウもプチ群生、ロウバイが咲き始め、サザンカも終盤ながら満開、孫と遊んでいるとマツボックリを拾っている方、犬の散歩、広場での少年たちのボール遊び、SNS用の動画撮影・・それぞれに楽しまれていました。
林道大淵線~林道富士山麓線~国道469号線ほか県道、市道、大淵公園等
やっと冬らしい寒さになってきました。ここ大淵の標高約500メートルでは、朝方の気温がほぼ毎日マイナスの日が続いています。800から1000メートルの林道では、ほとんど落葉して冬景色です。例年と少し違うのが、ナラ系の樹木の葉が結構茶色のままついています。今年の夏の暑さにより、樹木も少し違った厳しさを感じているのかもしれません。私の家でも、モミジの葉は結構ついています。今後の温暖化が気になります。ヒガンバナの葉が青々と茂っています。冬緑性(とうりょくせい)と言って、秋から春にかけて葉を茂らせる植物で、毒のある植物です。ハナニラも元気が良く寒さに強いようで、同じく毒があるので食べられません。
港、田子江川、ビオトープ、堤防、入道樋門
田子江川では、鮫島地にある橋の架け替え工事が始まり、水鳥の数がめっきり減っています。カワセミの通り道なので、その後どうなるのでしょうか?セグロセキレイはよく見ますが、ムクドリの群はあまり見られません。メジロの鳴き声も聞こえます。漁師の話では、シラスが不漁とのことです。サザンカがどこでも花を咲かせています。
令和6年11月巡視報告
浮島ケ原~愛鷹山麓
富士山に積雪が見られ、冬の気配を一段と感じられます。沼川では水鳥の数が増してきました。ひこばえ(刈り取りが終わった田んぼで、しばらくするとまた稲が伸びること)も遅れて姿を見せました。月初めの局地的な豪雨は、須津川沿いに大きな被害をもたらしました。登山者の基地になります須津山荘の近くで林道が流され、須津川上流部への入山ができなくなりました。川の様相も随所で大きく変わっております。入渓には十分な準備と、経験者の同行が必要だと思います。大棚の滝周辺から、須津山荘辺りの紅葉は見事です。山肌は、あまり色付いていませんが、しっかり冬の支度に入っています。
元吉原地区
松林の遊歩道では、ヨメナやアキノノゲシが咲いていました。今年は例年に比べると気温が高い日が続いているからか、タンポポやミズヒキの花がまだ咲いていました。定期的に下草刈がおこなわれるので、実がなるまで成長しませんが、サルトリイバラも生えています。海岸では、一面ススキだらけですが、トベラやハマゴウ、テリハノイバラ、ノブドウが実をつけていました。センニンソウの果実も長い毛でかなり目立っていました。元吉原地区では、バナナの路地栽培に力を入れているので、あちらこちらで大きくなってきたバナナの木を見かけるようになってきました。
林道桑崎線、林道愛鷹線
11月2日の大雨の為、林道桑崎線では、あちこちで木や大きな石が道路いっぱいに流れ出ており、走行するのも大変でした。林道愛鷹線では、十里木方面に通行止めの看板があり、法面が崩れている所もありました。途中では、メスのシカを見かけました。
令和6年10月巡視報告
富士川地区
10月に入り、メジロ、ジョウビタキ、ヒガンバナ、ジャコウアゲハ、ナガサキアゲハ、フジバカマの花、アサギマダラが見られました。足ヶ久保区(南松野)ではイシガケチョウ(イシガキチョウ)ウラギンシジミが見られました。木島区(富士川)のミカン園ではコノハチョウをよく見かけます。
根方区(南松野)の市道では、タヌキが1匹ひかれていました。中旬になると、モクセイの花も咲き始めました。カメムシが多く、ミカン園では実の落下が多く見られます。
林道(大淵線他4路線)、国道469号線、県道158、72号線
伐採作業中の看板が2ヶ所出ていました。1,000メートルラインの広域林道では、モミジの紅葉が始まっていますが、例年より大変遅いと思います。
富士山の初冠雪は9月~10月にありますが、今年は10月中には無いようです。広域林道で、クロスカントリーをやっている人に出会いました。国際昆虫学会があった時「トンボは自然の豊かさを代表的な指標生物とされる」とあったので、巡視区域のトンボに注視しましたが、ナツアカネ、アキアカネはよく見られました。四ツ溝柿は、葉が落ちないうちにカラスに食べられてしまいました。このようなことは初めてです。イノシシの被害も多く落花生、サツマイモ、ジャガイモが全部荒らされた農家もあります。砂沢で砂防提の為の調査は、10月より測量が始まります。
潤井川右岸~左岸、岩本山公園
潤井川右岸~左岸遊歩道では、野鳥はスズメ、ムクドリ、キジバト、カラス(多い)等で種類は少ないです。水鳥はコサギ、カワウ、アオサギ、カルガモが見られました。土手にはオシロイバナ、ウスイロツユクサ、コヒルガオ(ピンク・白)、イヌタデ、カヤツリグサ、キツネノマゴ、アキノウナギツカミ、クズ、ヒガンバナ、アレチヌスビトハギ(多い)、アレチウリ(多い)、イタドリ、アキノノゲシ、ヘクソカズラ、ヤブガラシ、ママコノシリヌグイ等が咲いていました。ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、アゲハ(ナミアゲハ)、モンシロチョウ、シオカラトンボ、カメムシ(アオクサカメムシ、キマダラカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ)など昆虫類が多く見られました。右岸の遊歩道は草刈が行き届いていますが、左岸は外来植物が生い茂っています。岩本山公園は、公園内のサクラの木に、マツバランが着生(園内では初めて見ました)していました。花の時期は終わっていますが、ウスキムヨウランの果穂、ゴンズイの実、ヤシャブシの実、ヒヨドリバナ、シャクナゲの蕾、ロウバイの種、スズメウリ、フサザクラの実、サクラの花2輪、珍しいヤマユリの帯化茎(石化・平たい茎)の株が見られました。
令和6年9月巡視報告
内山・須津産財産区
和田川土手のヒガンバナが咲き始め、朝夕の暑さがゆるぎ始めた日の午後に巡視を行いました。林道愛鷹線の一部と林道間門線が舗装工事のため11月下旬まで巡視できないので、定期巡視ルートを変更して行いました。林道向山線では道路の一部まで路面に砂利が敷いてありましたが、木材を搬出するため、終点の橋まで整備してありました。林道桑崎千束線の起点付近の土置き場に、先月と変わらず大型バックホー(油圧ショベル)が駐機してあり、土を動かしているようでした。林道桑崎線を下っていくと、ウェットスーツを着てライフジャケットを着けている人達がいました。聞くと「シャワークライミング(沢登り)をする」と言っていました。林道桑崎線のすぐ南側に赤渕川が沿ってある為、そこで行うと思われます。
林道大淵線~富士山麓線~双ツ山線~国道469号線ほか県道、市道、大淵公園等
9月下旬になり、やっと秋の感じがしてきましたが、まだ日中の日差しは暑く感じます。異常気象も多く、台風は予想もつかない動きをして、被害があちこちに出ました。秋の花々も、これから咲きだしてくれると思います。セミがほとんど鳴かなくなって、大淵では朝晩の涼しさが感じられます。
雨が降った夜、玄関のドアのガラスに、明かりを感じたのか、モリアオガエルが張り付いていました。カメラ目線でした。林道では、ツリフネソウ、レイジンソウ、アズマレイジンソウ(アズマトリカブト)が咲き始めました。
田子浦港、江川、松林、入道樋門、小潤井川
巡回地区では、住宅と田が混在している状況で、稲の刈り取りは終了しました。かつてはスズメの大群を見かけましたが、今では見ることがありません。田子江川では、水草が勢いを増しています。隣接するビオトープには、クロベンケイガニやザリガニが生息するようになり、鳥の餌になっているようで、食べ残しが散乱していました。サルスベリの花が、いたる所で咲いています。
令和6年8月巡視報告
浮島ケ原~愛鷹山麓
異常な暑さで、動物も林の奥に入っているのか、姿が見えません。鳥の声も、聞こえません。水田地帯は、刈入れに入ったとたん大雨に見舞われ、沼川の水位が高くなり、耕地の排水がままならず、かつての浮島沼の再来かも等の話が出てきました。古い時代の植生が復活するかもしれません。元気なのはカラスのみで、コサギ、アオサギも数羽います。用排水路は、洋種であるバイカモの猛烈な繁茂地域で、全体的に水路の流れを妨げてしまい困ります。
くぬぎの里~次郎長(大淵)方面
大型台風発生で不安定な空模様です。午前中の活動でしたが、ヒグラシ、ツクツクボウシ、アブラゼミの声が賑やかでした。咲き残りのキツネノカミソリ、シンテッポウユリ、ヘクソカズラ、サルスベリ、オオニシキソウ、ウリクサなどが見頃で、オトコエシも咲き始め、秋近しと言ったところです。
次郎長にある富士市指定天然記念物「白髭神社のヒイラギ」の葉っぱに棘は見られませんが、脇から出ている葉は、ヒイラギだと確認出来る程にトゲトゲが痛そうです。ここで比較的珍しいマチン科のアイナエが見られたのにはびっくりしました。また近くの民家脇では、園芸種ですがジンジャーリリー(ハナシュクシャ)が見事に花を咲かせていました。朝夕に涼しさが感じられ、焼けつく様な暑さからは解放され、やれやれです。
元吉原地区
連日、猛暑日続きの8月でした。あまりの暑さで日中は外での活動は危険と報道されることもあり、除草作業が例年のように行われていないのか、植物の生育が早いのか、道路脇の木々や雑草が通行を妨げている所が目立ちました。マリンプールも、暑さからか、例年に比べると来場者が少ないようで、地元道路のマリンプール渋滞は、全くありませんでした。浮島ケ原自然公園の植物たちも猛暑の影響か、夏に見られる貴重種がほとんど見られませんでした。松林の遊歩道も、暑さで散歩する人が少ないのか、雑草が生い茂っていました。その代わり、いつも刈られてしまっているであろう雑草が生き残っていて、エノキやセンダンなどの幼木が生えていたり、ママコノシリヌグイや、花の色が薄いウスイロツユクサが生えていたりしました。海岸ではハマナデシコの花が満開です。目立ったのがオオフタバムグラで、ハマゴウに負けないくらい群生地を広げていて、小さなかわいらしい花を咲かせていました。ハマゴウは早くも実をつけ始めていました。アシタバは花茎が出てきそうに膨らんでいました。
令和6年7月巡視報告
三平平線、丸火東下線、丸火公園線(工事中)、丸火自然公園
丸火自然公園も7月はとにかく暑かったです。昔はもっと涼しかった気がします。雨も少なく、夕立もありませんでした。散歩する人も少なく、キャンプに来た人達も、あまり動いてない気がします。
温暖化の影響かもしれませんが、もっと過ごしやすくなってもらいたいです。今年は、ハチが多く見られます。
富士川地区
7月になると30度以上の日が多く、山野でも色々な昆虫の姿が見られるようになりました。小山区では、ウラナミジャノメ、タマムシ、室野区では、アサギマダラ、足ケ久保区では、タマムシ、林道粒良野八棟線では、トチバニンジン、木島区では、モンキアゲハ、カラスアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、アサギマダラ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ヒメウラナミジャノメ、モンシロチョウなど、チョウの見分け方は難しいです。
白髭神社では、毎日ウグイスが鳴いています。イソヒヨドリの幼鳥も、まだ産毛が付いています。マヒワ、ツバメ、オオコシアカツバメも見かけ、セミも多くなりました。
林道(大淵線他4路線)国道469号線、県道158、72号線
被害防止目的捕獲実施中の旗は、林道と国道469号線にたてられています。県道72号線の道草刈りを実施中で、林道の草刈は一部刈られていました。
カッコウは、2011年までは、5月下旬から夏に毎日鳴き声と姿がありましたが、今年も鳴き声はありませんでした。ヤマアジサイは、一部咲いているだけで、ほとんど蕾ばかりです。花は8月以降になると思います。海抜0メートルから富士山頂を目指す「富士山登山ルート3776」を登山している人を毎日みかけます。
令和6年6月巡視報告
中央公園駐車場、潤井川・右岸~左岸遊歩道、岩本山公園
『中央公園駐車場』
ジャカランダ(ノウゼンカズラ科)の青紫色のラッパ形をした花が多数集まり、綺麗に咲いて見頃でした。
『潤井川・右岸~左岸遊歩道』
大勢のウォーキングの方々が左岸を歩いていました。野鳥は、シジュウカラ、セグロセキレイ、ツバメ、スズメ、ムクドリ、キジバトが見られました。水鳥は、カワウ、アオサギ、マガモのつがいが見られました。土手には、アキノウナギツカミ、ヒルガオ、クズ、ツユクサ、オシロイバナ、ネムノキの花、ムラサキカタバミ、ヤブガラシ、クコの花、ヤマモモの実、コバンソウ、ユウゲショウ、イヌドクサ、ビロードモウズイカ、アカメガシワが咲いていました。ベニシジミ、ヤマトシジミ、アゲハ、ジャコウアゲハ、モンシロチョウ、シオカラトンボ、ゴマダラカミキリ、ナガメ(成虫・幼虫)などチョウや昆虫が見られました。
『岩本山公園』
公園内は相変わらずよく管理されていて、ゴミは全く見られません。園内の花の時期は一段落して、アジサイ、オオバギボウシ、コクラン、ナツメの花、オカトラノオ、ウスギムヨウランのかすい、オオバノトンボソウ、ヤマモモの実、ロウバイの種子が見られました。
田子の浦港、江川、松林、入道樋門、小潤井川
水鳥の姿を見かけなくなりました。前田新田では、タヌキが住みついている家があり、物置の下にもぐり込んでいるそうです。早朝、シラス漁船が漁に出ていますが、以前のように毎日ではありません。
ビオトープで植木の手入れをしていると、アゲハチョウやシオカラトンボを見かけるようになりました。今年は、小魚やカニをほとんど見かけません。各町内の花壇には、多彩な花が咲きほこっていて、この時期は、ついつい見とれるほどです。
内山・須津山財産区
林道向山線の橋を渡った終点では、前回より掘削が進んだ様子でした。
林道黒坂線は前回と同様に、堰堤工事のため6月30日まで通行止めとなっていることから、そのまま県道24号富士裾野線まで通過しました。林道愛鷹線を進んで行くと、林道石井線合流点より手前500メートルぐらいのところで、広範囲に林道沿いに伐採した木材を集材していました。合流点を少し行くと同様に伐採した木材を林道わきに集材していました。巡視区域に向かう途中で、色とりどりのアジサイが咲いているのを見て、心和む気持ちになりました。また、市街地ではあんなに暑かったのに、林道の中を走っていると心も体も涼しく感じました。
令和6年5月巡視報告
愛鷹山麓から浮島ケ原
山肌の緑が濃くなるなか、萌黄色の樹葉とのコントラストが美しいです。
月末になると、木々の花も終わりに近づき、繁殖期に入ったのか、野鳥の声も聞こえます。須津川からの入山者は少なくなり静かです。
浮島地区の水田地帯は、田植えが本格的に始まり、緑一面になるのも間近です。境南の水田の一角で、今年もナヨナヨワスレナグサが咲きましたが、少し数が減ったようです。耕起中に集まる野鳥の数が少なく、アオサギ、チュウサギが数羽のみです。
林道丸火公園線
5月17日に、吉永第二小学校の2.3年生が社会科見学で桑崎を訪れました。
桑崎橋の所にモリアオガエルの卵があり、初めて見る子供もいて、大変喜んでいました。我家には、5年ぶりにツバメが巣を作り始めました。ヒナが孵るのを、楽しみにしています。丸火公園では、新緑の中、大勢の人が遊んでいました。
林道大淵線、富士山麓線~国道469号線ほか県道、市道、大淵公園
5月に入り、ウツギの赤い花が目立ってきました。ヒノキ林の林道を、1匹の尾の長い動物が横切りました。リスです。たまにしか見かけませんが、食べ物はあるのでしょうか?林道富士山麓線に入ると、裾野市の天然記念物で、牧野富太郎博士が名前を付けた、アシタカツツジが色のきれいな花を咲かせていました。今の時期、大淵や国道469号線沿いで、よく見かけるマタタビは、白い葉のほうが目立ち、花のようです。ヤマフジも綺麗に咲いています。コジュケイも道路を横切っていきました。若そうなシカが2頭、土手の上からこちらを見下ろしていましたが、すぐに山の中に行きました。
令和6年4月巡視報告
丸火自然公園、丸火公園線、丸火東下線、三平平線
新緑の季節を迎え、丸火自然公園も一面萌黄色となりました。ゴールデンウィークに入ったこともあり、バーベキューを楽しむ家族、写真を撮る年配のグループ、森林浴を楽しむ人で賑わっています。最近はマナーも向上して、公園にも周辺にも、ゴミは落ちていません。公園にある、野球やサッカーのグラウンドからも、大きな歓声が聞こえます。
富士山スカイライン、クヌギの里~富士本(大淵)方面の沢
4月12日夕方、夢ロードから富士山スカイライン村山古道の車道沿いの4ケ所でシカの群れに出会いました。最初の2頭は雌か子供のようでしたが、かなり痩せていて、生えたばかりの草を食べていました。2ケ所目には、1頭が道を下ったので覗き込むと6頭いました。3ケ所目は、足を痛めた雌シカが単独でいました。4ケ所目には、2頭の雌シカがいました。森の様子を見ると、緑はバイケイソウとオニシバリ、わずかにヤマシャクヤク、タチツボスミレ、マルバスミレ位です。標高1,100メートルは、まだ春待ち状態です。富士宮市との市境付近では、シコクスミレ、ナガバノタチツボスミレ、コガネネコノメ、ヒメニラ(要注目種)、キバナノアマナ(絶滅危惧2類)、ヤマエンゴサクなどが咲き始めていました。4月28日、数年ぶりに春の沢沿いを歩きました。以前キンラン、シロカネソウなど多数の植物に出会ったのですが、環境も変わったのか、少し寂しい景色でした。小鳥の声にホッとしたり、猛禽類(鋭い爪とくちばしを持ち、他の動物を捕食する習性のある鳥類の総称)の羽音に驚いたりしつつ、変化のある溶岩を楽しみなら、ガクウツギ、コゴメウツギの花、イワタバコ、ニリンソウなどが見られました。マムシグサに付属体(中の棒状)が2つ付いていてビックリしました。帰りの道端では、ツリバナ、カマツカなども開花し、花の進みを感じました。茶畑では緑眩しく、刈り始めるのも近いようです。エビネ、キンランも咲いて来ました。
元吉原地区
4月下旬、松林の遊歩道では、タンポポがほとんど綿毛になっていました。
上旬に巡視した時は花の咲き始めでしたが、ほんの2~3週間であっという間に様変わりしていて驚きました。中柏原当たりに見つけたホウチャクソウは、下旬には草に覆われてしまったのか見つかりませんでした。サルトリイバラやヤセウツボ、コバンソウ、イモカタバミ、トキワツユクサなどがところどころに群生していて、遊歩道をにぎわせていました。海岸では、トベラやアキグミの花が満開でした。ハマエンドウの紫の花、ハマヒルガオのピンクの花、コマツヨイグサやミヤコグサの黄色い花と、色々な色の花がにぎわせていました。運ばれてきた土砂の上に生え始めたハハコグサの仲間は、今年も花をつけ始めました。ヤマハハコかカワラハハコか同定できませんが、海岸に1ケ所だけ生えています。