2025年03月10日掲載
子宮頸がん予防ワクチンであるHPVワクチンの接種は、平成25年4月に定期接種となりましたが、接種後の痛みや運動障害などの多様な症状の報告が相次いだことから、同年6月14日から積極的な接種勧奨は差し控えられていました。
その後、国の検討部会において、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないこと、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められたことから、令和3年11月から接種勧奨が再開されました。
また、併せて積極的勧奨が差し控えられていた期間に、接種機会を逃した方に対する救済措置接種(キャッチアップ接種)を実施することが決定され、令和4年4月1日から開始されています。
対象の方は、ワクチンの有効性やリスク等を十分に御理解いただいた上で、接種を希望される場合は実施医療機関にお申し込みください。
昨夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいる状況等を踏まえ、キャッチアップ接種の経過措置を実施することとなりました。
未接種の方は、令和7年3月31日までに接種を開始することをおすすめします。
令和4年度から令和6年度までの間に、1回以上接種した人は、キャッチアップ接種の経過措置の対象となることから、富士市立中央病院が、未接種者で1回目の接種を希望する方を対象に、接種機会を提供します。
詳しくは、富士市立中央病院ウェブサイトをご覧ください。
厚生労働省発行リーフレット(HPVワクチンキャッチアップ接種版)
(PDF 572KB)
静岡県小児科医会発行リーフレット
(PDF 1108KB)
令和7年3月31日まで
※ 上記実施期間内にHPVワクチンを1回以上接種したキャッチアップ対象者は、令和8年3月31日まで、残りの回数分を公費で接種できるようになりました。
これまで定期接種で使用可能なワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)の2種類でしたが、令和5年4月1日から、9価ワクチン(シルガード9)が追加されました。
なお、9価ワクチンは、⼦宮頸がんの発生に関連する9つのHPVの感染を予防し、子宮頸がんの原因の80から90パーセントを防ぐことができるといわれています。
9価HPVワクチンのお知らせリーフレット(キャッチアップ接種版)
(PDF 1156KB)
HPVワクチンの種類 | サーバリックス(2価) | ガーダシル(4価) |
---|---|---|
予防できるHPVの型 | 16型、18型(高リスク型) | 16型、18型(高リスク型) 6、11型(低リスク型) |
接種回数 | 3回 | 3回 |
標準接種スケジュール | 2回目:初回接種の1か月後 3回目:2回目接種の5か月後(初回接種から6か月後) |
2回目:初回接種の2か月後 3回目:2回目接種の4か月後(初回接種から6か月後) |
ワクチンの種類 | シルガード9 |
---|---|
予防できるHPVの型 | 16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型(高リスク型) 6、11型(低リスク型) |
接種回数(15歳以上の人の場合) | 3回 |
標準的な接種間隔 | 2回目:初回接種の2か月後 3回目:2回目接種の4か月後(初回接種から6か月後) |
原則は同じ種類のワクチンで接種を完了してください。
ただし、2価及び4価ワクチンで接種を開始した人が、残りの回数の接種を9価ワクチンで行うことについては、医師とよく相談した上であれば、実施して差し支えありません。
無料(接種期間を過ぎると任意接種となり有料になります)
※令和4年度に郵送済みの予診票を使用してください。2価・4価ワクチンと記載がありますが、9価ワクチンでも使用可能です。
※母子健康手帳を紛失したなどやむを得ない場合は、手帳のかわりにHPVワクチン予防接種済証をダウンロード印刷しご持参ください。
富士市HPVワクチン接種済証
(PDF 17KB)
市内実施医療機関
※接種中断者の方は、医療機関への予約の際には、必ず過去に接種したワクチンの種類をお伝えください。なお、サーバリックス(2価)の取扱いがない医療機関もありますので御了承ください。
予診票は、市が管理する予防接種履歴において接種が完了していない人へ送付しています。そのため、下記の人は予診票が届く場合があります。
※規定回数以上の接種を避けるため、不要な予診票が届いた場合は必ず破棄してください。
国と県に相談窓口が設置されています。子宮頸がん予防ワクチンの接種について相談することができます。
接種後の副反応等で生じた健康被害に対する救済は予防接種健康被害救済制度の対象になります。
令和4年7月20日より、平成26年4月1日から令和4年3月31日までの間にHPVワクチンを任意接種(自己負担)したキャッチアップ接種対象者の方に対し、接種に要した費用の払い戻し(金額上限あり)を行います。
健康政策課健康推進担当(本市場432番地の1 富士市フィランセ内)
電話:0545-64-9023
ファクス:0545-64-7172
メールアドレス:ho-kenkou@div.city.fuji.shizuoka.jp