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更新日:2025年12月1日
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目次
【広報ふじ令和7年】まちかどネットワーク(12月号)
自然と産業の共生 工場夜景
産業の原動力を象徴する輝き
皆さんは、工場夜景がまちの魅力の一つになっていることをご存じですか?
富士市に住む私たちにとっては “日常風景” である工場夜景。夕暮れどきから工場にともされる輝きは、産業の原動力を象徴するもので、このまちの歴史的な背景やストーリーが詰まっています。
今から遡ること100年以上前(江戸後期~明治初期)、富士市に製紙業が普及し、高度経済成長期を経て、このまちは全国有数の「紙のまち」として発展を遂げました。さらには田子の浦港の開港によって、輸送機械、化学工業、食料品など、幅広い業種の工場が立地しました。これらの工場は、今も「産業のまち富士市」の経済を支えています。
観光資源の一つに
産業観光が「新しい観光」として大きく注目を浴びる中、工場の夜景を鑑賞することが全国的なブームとなり、今では多くの人が楽しめる観光資源の一つとして成長しています。
平成23年、全国的にもいち早く工場夜景の活用に取り組んでいた北海道室蘭市、神奈川県川崎市、三重県四日市市、福岡県北九州市の4市が連携し、「第1回全国工場夜景サミット」が開催されました。その後、徐々に連携する都市が増え、富士市も平成27年度に7番目の都市として参加しました。今では、「全国工場夜景都市協議会」に14の都市が加盟しています。
平成28年度には、富士市を会場に第7回全国工場夜景サミットを開催。また、令和8年度には、市制60周年を記念し、10年ぶり2回目となる富士市での開催を予定しています。
この街でしか見られない
富士市の工場夜景の魅力を発信している「富士工場夜景倶楽部」の鷲見隆秀会長は、「日本一の富士山と工場の輝かしい明かりを一度に見ることができるのは、このまちの魅力の一つです。一般的に工場に対しては“煙突が邪魔”とか“嫌な臭い”などのマイナスなイメージを持つ人が多いと思います。しかし富士市には、富士山からの豊富な湧水があったから、製紙業が盛んになり、産業のまちへと発展していったという、この土地ならではの歴史があります。工場夜景を通じて、その歴史を発信していくことで、このまちで暮らす人や働く人の誇りとして、意識してもらえるといいなと思っています。いずれ、富士山と工場夜景を収めた写真が、葛飾北斎の富嶽三十六景のように、当時のまちの様子を伝えるための貴重な情報になったら面白いですね」と話してくれました。
今年は、「工場夜景巡りスタンプラリー」12月1日~2月28日と、「煙突ライトアップ」12月10日~16日を開催しています(詳しくは、27ページへ)。
この機会に、富士市の歴史に思いをはせながら、ここでしか見ることのできない、四季折々の工場夜景を堪能してみませんか。
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(画像説明)撮影:宮崎泰一(たいいち)さん(富士工場夜景倶楽部)
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(画像説明)富士工場夜景倶楽部会長の鷲見さん
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(画像説明)QRコード 工場夜景についてはこちら