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更新日:2025年5月15日
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目次
三角巾/骨折
- <三角巾>
三角巾は、傷の大きさに応じて使用でき、広範囲の傷や関節を包帯するのに適しているうえ、手や腕を吊るのに適しています。また、三角巾の使用法を知っていると、ふろしき、ネッカチ-フ、敷布などを応用することができます。
- <使用上の注意>
- 三角巾そのものを直接傷口に当てないようにし、必ず保護(減菌)ガ-セを当ててから包帯を行うこと。
- 解きやすいように結ぶこと。
- たたみ三角巾は、傷口および部位に応じて適当な幅および大きさとし、患部の上をさけて結ぶとともに臥床時に下にならないようにすること。
- 地面(床面)、衣類等に接触させることなく、手に持ったままの状態で操作し、三角巾の汚染を防止すること。
- <骨折>
激しい痛みや腫れがあり、動かすことができない。変形が見られる。骨が飛び出している時などです。
- どこが痛いのか確認する。(痛がっているところは動かしてはいけない)
- 骨折しているところを固定身近にあるボール紙、毛布、新聞紙、週刊誌、板、野球のバット等を利用し固定する。(骨折部の上下の関節を含めることのできる長さと、十分な硬さ、巾のあるもの)
頭部・顔面部
- <頭をけがしている場合>
- 三角巾の底辺を3cmくらい折り、折った方を外側にして額にあて、耳の後ろまでもってくる。
- 両端を後頭部で交差させ、前にまわして額の中央で結ぶ。
- 頭の後ろ側からずれないように軽く引っ張り、たるみの無いようにし、余った部分を巻き上げ隙間に入れ込む。
- <耳(頬または顎)の場合>
- 三角巾の中央部を患部の保護ガ-ゼの上にあてて、一端は顎の方へ他の端は後頭部へ持っていく。
- 顎の方の端を反対側の耳のやや上で交差させ、一方の端を額の方へ、他方を後頭部にまわす。
体幹部
- <下腿・上腕の場合>
- 二つ折りたたみ三角巾の底辺を下にし、折った側を患部の保護ガ-ゼの上にあてる。
- 三角巾がゆるまないように足首のところで押さえながら、一方の端を斜めにひきあげて、膝の下でひと巻きする。
- 他方も同様に斜めにひきあげ、膝の下に巻き付け、両端を膝の下、外側で結ぶ。
- <手・足の場合>
- 三角巾の底辺よりに患部をおき、頂点をかぶせ手足の甲で交差する。
- 両端を手首(手足の甲側)で結ぶ。
- <肘・膝の場合>
三角巾を患部にあてた保護ガ-ゼの上をおおい、膝の後ろで交差させ、膝の上の方、外側で結ぶ。 - <前腕の場合>
- 患部の保護ガ-ゼの上に斜めにあてる(手首側を長くする)。
- 長い方を持ち、らせん巻きの要領で巻きあげ、他の端と前腕の外側で結ぶ。
腕の吊りかた
- つろうとする腕のひじ側に頂点をおき、反対側の肩に一端をおく。
- もう一方の端を患部側の肩に向かって折りあげ、他の端と結ぶ。
- 頂点をとめ結びにする。