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更新日:2025年9月10日
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目次
富士山百景写真展 in 東京カメラ部2025写真展
東京カメラ部2025写真展で展示した、第17回から第20回までの富士山百景写真コンテスト入賞作品の10点を紹介します。
審査員:古市智之さん(2013年キヤノンカレンダー作家。数々のフォトコンテストで審査員を務める。)
撮影場所マップ
展示作品の撮影場所や近くのグルメスポット、富士市のご当地グルメ「富士つけナポリタン」を味わえるスポットなどを紹介しています。
展示作品一覧
第20回入選「あの頂きへ飛んで行きたい」
撮影者:加藤利忠さん
撮影エリア:臨港線・潤井川
撮影日:2024年2月14日
審査員講評:まるでスタイリッシュな映画のワンシーンですね。グリーンのMINIというところが洒落ていて心に響きます。運転している人物もハットを被り、英国紳士を思わせるようで効果的。もしこの車がありふれた車種だったら、このような印象は出てこなかったでしょう。
第18回入選「満開の春」
撮影者:山本裕さん
撮影エリア:富士川地区(平地)
撮影日:2022年3月6日
審査員講評:手前の桜の枝全体を入れてしまうと、画面の左右のバランスが崩れてしまいますが、アスペクト比を変え、枝をあえて画面からはみ出させてフレーミングしたことが良いですね。彩度は少し高すぎると思うのですが、春が画面から飛び出して来るような明るい印象が生まれてもいますので、この場合は良いでしょう。
第19回金賞「大淵笹場の茶摘み」
撮影者:伊藤豊さん
撮影エリア:大淵笹場
撮影日:2023年5月3日
審査員講評:色合いがカラッとしていて新茶の爽やかな口当たりをイメージさせます。このようなイベントでの写真はたくさん応募されて来るのですが、この作品は他の応募作品と違う目線で撮影されていることが新鮮でした。おそらく撮影場所の制限等もあったと思いますが、それでもなお人と違った視点を探しだした姿勢が結果につながりました。お茶を摘む少女たちの姿も自然で、あざとさを感じないところも魅力的です。
第17回入選「古き名残りが現役となる風景」
撮影者:mocchiさん
撮影エリア:毘沙門天周辺
撮影日:2021年1月22日
審査員講評:住宅や工場の無造作とも思える密集感と、悠然と佇む富士山の対比が面白いです。あまり住宅の窓を大きく写してしまうと、覗き見的な悪趣味さも出てしまうのですが、この作品は富士山に視点が引っ張られるため、あまりそのような感じはしません。夜の帳が下りる直前で、光が美しいことも効果的です。
第20回入選「皐月の彩り」
撮影者:宮崎泰一さん
撮影エリア:富士山こどもの国
撮影日:2024年5月10日
審査員講評:ツツジ、新緑、富士山のバランスが絶妙ですね。晴天の赤いツツジは一歩間違うと色飽和を起こし、画質が破綻しかねない難しい状況ですが、ギリギリで踏ん張っています。5月にしては残雪が少ないことも去年の暑さを思い出させ、2024年の夏を伝える記録としても評価できる作品です。
第17回入選「商店街の見張り番」
撮影者:脇田智博さん
撮影エリア:富士本町商店街
撮影日:2022年1月20日
審査員講評:駅前の雑踏を表しているようなトーンの硬さが印象的です。また富士山の冠雪も真白ではなく、深い陰影を刻んだ皺のように見えることも、夕暮れ時の侘しい印象と合っています。横断歩道を渡る人物をさり気なく入れたことも効果的。画面下部の空間を締める役割を果たしていて、力強い作品となっています。
第17回入選「白の饗宴」
撮影者:高畑二郎さん
撮影エリア:岩本山公園
撮影日:2021年2月20日
審査員講評:富士山の冠雪の白さに負けまいと咲き誇る白梅が可憐ですね。ともすれば、冠雪との色の対比を狙って紅梅を主に撮影したくなるものなのですが、あえて対象を白梅に絞り、画面いっぱいにとらえたことで雑味が消え、芳しい梅の香まで漂ってくるようです。この判断力、構成力がお見事でした。
第19回入選「外国クルーズ船入港」
撮影者:新家勇治さん
撮影エリア:田子の浦港西
撮影日:2023年4月17日
審査員講評:豪華客船は非日常を象徴するような被写体なのですが、岸壁で我関せずと釣りに勤しむ人物も写っています。この人物が居るからこそ日常と非日常のギャップが生まれ、面白い作品となりました。あえて離れた場所から圧縮効果を利用したことで客船の大きさがよくわかり、富士山や人物との対比も効いています。
第18回入選「蓮華畑を駆け抜けて」
撮影者:星本かおりさん
撮影エリア:東部市民プラザ周辺
撮影日:2022年4月25日
審査員講評:レンゲの花の赤とドクターイエローの黄色、さらに青い空という色彩のバランスが絶妙です。加えて雲の上に浮いているように見える富士山も面白いですね。画面を上下で真っ二つに分けた効果も相まって、この雲が下界と天上界をくっきりと分けているかのようで、富士山の神秘性を垣間見せているようにも思えます。
第20回銅賞「薄暮の家路」
撮影者:辻森章浩さん
撮影エリア:江尾・境・船津
撮影日:2024年1月23日
審査員講評:富士市内ならどこからでも見える富士山。まさにそのことを体現するような作品です。富士山を特別視する多くの人々にとって、ここには特筆するようなものは何も写っていません。ただ富士山麓にある街の静かな時間だけが写っています。特別ではないことを、とても愛おしく感じられる秀作です。
会場内アンケート
「東京カメラ部写真展2025」富士市ブースにお越しいただいた方を対象としたアンケートにご回答をお願いします。アンケートにご協力いただくと、クリアファイルまたは絵はがきをプレゼントします。(なくなり次第終了)
アンケート回答はこちらから(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
第21回富士山百景写真コンテストについて
詳しくは下記ウェブページをご覧ください。