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更新日:2025年6月18日
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【広報ふじ令和7年】まちかどネットワーク
音訳ボランティアやまびこ
声で届ける広報ふじ
昭和52年から約50年にわたり、広報ふじの内容を音声収録しているボランティア団体「やまびこ」。視覚などに障害があることによって文字を読むことが困難な人を対象に、広報ふじの文字情報を音声に替え、CDで「声の広報」を利用者の自宅に届ける活動を行っています。
やまびこの湯川由紀子さん、山田晴代さんは、「時代や環境の変化とともに、長年続けてきた活動内容にも様々な変化がありました。もともとはカセットテープに音声を吹き込んでいましたが、徐々にCDを利用する人が増えてきてからはカセットテープとCDの両方に収録し、利用者が希望するものを提供していました」と、これまでの移ろいを話します。
お話を伺う中で、限られた収録時間内で読み上げることの難しさや、収録に入る前のミーティングの大切さ、人と人が切り替わるタイミングでの音量調整の工夫などを教えてくれました。
山田さんは「月に1回、8時間ほどかけて収録を行っています。家族に、『なぜそんなに長く続けているのか』を聞かれたことがありますが、仲間に会える楽しさと、一つのものを一緒につくりあげる達成感を味わっているうちに、年月が勝手に過ぎていました」と笑顔で話します。
誰もが情報に手が届くように
代表の望月房子(ふさこ)さんは、「ふだんなかなか会わない利用者と、市民福祉まつりなどでお会いできたときに、『いつもお世話になっています!』『毎月ありがとうございます!』と、声をかけてもらえたことがあり、とてもうれしく思いました。お互い顔は知らなくても、声と音訳でつながっているんだなと感じました」と話します。
また、活動に対する思いを尋ねると「声を張ったり、はっきりした声で伝えたりすることを心がけていますが、声も歳をとるんですよね。メンバーは70代が多く、みんな体力的な面で大変さを抱えています。ですが、情報を知りたい人がいる、私たちの音訳を待ってくれている人がいると思うと、すごく活力が湧くんです。生きている限り、ずっとこの活動を続けていきたいですね」と話してくれました。
声の広報は、視覚などに障害のある人はもちろん、活字を読むことが大変な人にも利用していただけるよう、中央図書館でCDの貸出しを行っています。
富士市の情報を目で読むだけでなく、長年培ってきた音訳ボランティア「やまびこ」の皆さんの声で聞いてみてはいかがですか。
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(画像説明)_広報ふじを音訳する様子
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(画像説明)_完成したCDを発送する様子
問合せ
富士市社会福祉協議会ボランティアセンター
電話0545-64-7100