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更新日:2025年6月18日

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目次

 

【広報ふじ令和7年】特集富士山のふもとから、平和を願う

核兵器廃絶平和都市宣言40周年
特集富士山のふもとから、平和を願う

今年は、昭和60年11月の核兵器廃絶平和都市宣言から40周年となります。また、第二次世界大戦の終戦から80年を迎えます。
この節目の年に、改めて戦争を知り、平和について考えてみませんか。

核兵器廃絶平和都市宣言

戦争の惨禍をなくし世界の恒久平和を実現することは全人類の願いであり世界で初めての被爆体験を持つ日本国民の悲願である
しかしながら核軍備拡大競争は依然として進み平和に対する深刻な脅威と戦争の危険は後退していない
富士市は平和憲法のもとで平和で明るい生活を享受するため市民憲章を制定し市民の行動原理として培ってきている
富士市民は戦争をなくし真の平和を実現するための努力を明らかにし富士山のように広く美しく高くたくましく正しく生きることを悠久の理想として非核三原則を遵守しすべての核兵器の廃絶を求めることを市民の総意とする平和都市をここに宣言する
昭和60年11月19日富士市


-画像あり-
(画像説明)米の宮公園に植樹された「被爆二世アオギリ」

核兵器廃絶平和都市宣言までのあゆみ

昭和57年
3月
24日に、市議会本会議で「核兵器全面撤廃と軍縮に関する意見書」が全会一致で議決された
昭和59年
6月
定例市議会において、公務員共闘会議から請願のあった平和都市宣言について審議し、不採択となる
昭和60年
4月
市民のつどい実行委員会が平和都市宣言賛同人の獲得に着手し、夏には企業や町内会、老人会、婦人会などを通じて、署名活動が実施された
9月
5日に、非核平和都市宣言を求める富士市実行委員会によって行われた署名活動により、「核兵器廃絶平和都市宣言」採択の請願書(署名:約7万3000人)が提出され、満場一致で採択された
11月
5日に、「核兵器廃絶平和都市宣言」についての市議会会派代表者会議が開催された
11月
19日に、11月定例本会議で、市長提案による「核兵器廃絶平和都市宣言」が満場一致で議決された

平和推進事業の紹介~平和への願いを込めて~

この40年間、平和について考えてもらうきっかけとなるよう、様々な取組を行ってきました。

国際平和デー~平和の鐘を鳴らそう~
次世代を担う子どもたちと市長が、平和についてともに考え、核兵器のない平和な世界を願うイベントを開催
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(画像説明)国際平和デー~平和の鐘を鳴らそう~の写真

平和都市宣言啓発用リーフレット
市内の戦争遺跡や核兵器廃絶平和都市宣言などを紹介し、平和を学ぶためのリーフレット「富士市と平和」を、市内の小学6年生に配布
-画像あり-
(画像説明)平和都市宣言啓発用リーフレットの写真

宣言塔やモニュメントなどの設置
市役所前や富士臨港線など、市内5か所に設置し、核兵器廃絶平和宣言都市を啓発。毎年11月には、市役所前の歩道橋に横断幕を設置
-画像あり-
(画像説明)宣言塔やモニュメントなどの設置写真

広報ふじ「戦争と平和」特集
毎年夏に、より多くの人に平和について考えてもらえるよう、広報ふじで「戦争と平和」特集を掲載
-画像あり-
(画像説明)広報ふじ「戦争と平和」特集の写真

平和の灯り事業
ロゼシアター壁面ライトアップ
令和4年3月に、世界平和への願いを込めて、ロゼシアター北側壁面をウクライナ国旗色をイメージした青と黄色でライトアップ
-画像あり-
(画像説明)平和の灯り事業ロゼシアター壁面ライトアップの写真

-平和を考える-戦争の歴史をたどるMAP
令和2年に、核兵器廃絶平和都市宣言35周年を記念して、市内にある戦争遺跡を示した「-平和を考える-戦争の歴史をたどるMAP」を制作
-画像あり-
(画像説明)-平和を考える-戦争の歴史をたどるMAPの写真

~戦後80年の今、私たちにできること~

平和を考え続ける世の中に言葉を預かり、記憶を伝える
被爆体験伝承者は、被爆者の体験や平和への思いを次世代に受け継ぐために広島市で養成されています。
私は、原爆投下当時12歳だった笠岡貞江(かさおかさだえ)さんの被爆体験を受け継ぐ認定を受け、年に数回、広島の平和記念資料館で話をしています。広島県出身で、中学校の社会科教員ということもあり、被爆者の体験から原爆のことを伝えたいと思ったことが、この活動のきっかけでした。
今年度、初めて授業で被爆体験伝承講話を実施しました。生徒から、「原爆の恐ろしさを学べた」「平和の大切さを改めて感じた」などの感想をもらい、改めて人の言葉で伝える意義を感じました。
講話を通じて、広島で起きたことをより深く学び、「なぜ今なお核兵器があるのか」「どうしたらなくせるのか」について、生徒と一緒に考えることができたらと思っています。
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(画像説明)広島市の被爆体験伝承者として活動する伊藤映子(えいこ)さん

 

「核兵器廃絶平和富士市民の会」は、富士市の核兵器廃絶平和都市宣言をきっかけに、それまで推進活動を続けてきた市民団体を母体として結成しました。
主な活動内容は、「平和のための富士戦争展」や「平和を学ぶ講座」などを通して、平和の大切さを訴えることです。
私は弁護士として働いているので、仕事柄「人権」や「平和」という問題におのずとふれることが多くあります。
80年間、日本で武力行使が起きていないことはすごいことですが、何が起こるか分からない現代だからこそ、平和であり続けるために、皆さんに関心を持って今の状況を知ってほしいと思います。
これからも、核兵器の恐ろしさや戦争の愚かさ、今の社会が平和であることのすばらしさなどを訴え続けていきたいと考えます。
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(画像説明)核兵器廃絶平和富士市民の会代表を務める小長谷保(こながやたもつ)さん


小さな一歩が大きな力に自分の目で、足で
昨年、中学生広島市派遣事業に参加しました。その前の年に参加した友達から話を聞き、小学生の頃に読んだ原爆の物語を思い出しました。そのときに感じた残酷さや恐ろしさから、なぜこんな悲惨なことが起きてしまったのかを知りたくなりました。
実際に広島を訪れ、原爆ドームや広島平和記念資料館で被爆の惨状を目の当たりにしたときには、本当に大きな衝撃を受けました。百聞は一見にしかず。頭では分かっていたつもりでしたが、実際にこの世で起きた出来事なんだと実感し、より一層の恐怖を覚えました。平和は、当たり前のことではないと改めて気づかされました。
ふだんあまり接点がない、他校の生徒とも交流ができ、「平和」や「戦争」について一緒に深く考えることができました。これからも、平和について考え続けていきたいです。
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(画像説明)中学生広島市派遣事業に参加した寺田頼正(らいせい)さん

 

高校生のとき、海外の姉妹校の生徒と交流する機会があり、アメリカや韓国の友達と日本の戦争について話したことがあります。それぞれの立場から歴史について考えると、改めてとても難しい問題だと感じましたが、友達がその難しい問題に向き合う姿を見て、自分自身も真剣に向き合っていきたいと考えるようになりました。
長崎派遣代表として、国連に届ける核兵器廃絶を求める署名活動や講演活動を行う中で、「自分事として捉えてほしい」「若い世代の人にもっと知ってほしい」と、強い使命感を抱くようになりました。平和大使の任期終了後の現在も、高校生1万人署名の手伝いや講演活動を続けています。
「平和」という大きな問題は、実は誰にでもできる取組です。「向き合う」という小さな一歩も、大きなことにつながると信じています。
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(画像説明)静岡県高校生平和大使2023年長崎派遣代表を務めた渡邊楓花(ふうか)さん

核兵器廃絶平和都市宣言40周年記念事業

戦争を知り、平和について一緒に考えてみませんか。
40周年の今年、平和推進の取組として、様々な事業を行います。

講演会「ジョーが私たちに託した想い
~広島・長崎・福島からのメッセージ~」
とき/8月16日(土曜日)17時~
ところ/ロゼシアター4階会議室
人数/70人(先着順)
申込み/7月15日(火曜日)の9時以降に、市ウェブサイトで電子申請するか、電話でシティプロモーション課へ
※このほか、11月に富士山のふもとから平和を願う日(被爆体験伝承者講話など)や、広報ふじ「戦争と平和」特集パネル展も予定しています。詳しくは、広報ふじ10月号で紹介します。

ミニミニ原爆展
とき/8月12日~8月29日
ところ/市庁舎2階市民ホール・連絡通路
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(画像説明)写真

中学生広島市派遣事業展示
●平和のための富士戦争展※
とき/8月12日~8月17日
ところ/ロゼシアター展示室
※「平和のための富士戦争展」は、核兵器廃絶平和富士市民の会の主催事業です。
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(画像説明)写真

市政いきいき講座「平和って何だろう?」
シティプロモーション課では、戦争を知り、平和について考える機会を提供する場として、市政いきいき講座を行っています。
内容/戦争にまつわる話を聞いたり、市内にある戦争史跡について学んだり、戦争に関する遺品や当時の実物にふれたりする
条件/10人以上
申込み/市政いきいき講座「利用申請書」をシティプロモーション課へ

平和を祈りましょう
~戦没者の霊を慰め、平和を祈念します~
富士市戦没者追悼式
とき/8月15日(金曜日)11時50分~
ところ/ロゼシアター
同報無線放送の鐘の音とともに、戦没者・原爆死没者の慰霊と、平和祈念のため、黙とうをささげましょう。
とき/8月6日(水曜日)8時15分(広島平和記念日)
8月9日(土曜日)11時2分(長崎原爆の日)
8月15日(金曜日)12時(終戦記念日)
※15日(金曜日)は、富士市仏教会の協力により、市内寺院にて、平和を祈る打鐘を行います(全ての寺院ではありません)。


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(画像説明)QRコード詳しくはこちら
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(画像説明)米の宮公園に植樹された「被爆二世クスノキ」

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