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地震発生のメカニズムについて

 発生が懸念される東海地震や南海トラフ巨大地震(海溝型地震)のメカニズムや過去に発生した大規模地震の特徴を説明します。

南海トラフ地震はどうして起こるの?

 地球の表面を覆っている地殻はいくつかのプレートと呼ばれる大きな岩盤の集まりでできており、年に数センチメートルの速さで動いています。そのプレート同士の重なり合う場所にひずみがたまり、限界までくるとはね上がり地震が発生します。

(イラスト)地震・津波発生のメカニズムのイメージ

1 海底を作っているフィリピン海プレートが年数センチメートルの割合でユーラシアプレートの方へ移動し、その下へ潜り込む 。
2 ユーラシアプレートの先端部が引きずり込まれ、ひずみが蓄積する 。
3 ひずみが限界に達した時、ユーラシアプレートが跳ね上がり、地震が発生する。その際、津波も発生する。

繰り返し発生する東海地震

海溝型地震は固有の周期で発生すると考えられており、東海地震も過去に繰り返し発生してきました。

◇過去に発生した東海地震の経歴(おおよそ100~150年に一度発生)
1498年 明応地震 ⇒ (107年) ⇒ 1605年 慶長地震 ⇒ (102年) ⇒ 1707年 宝永地震 ⇒ (147年) ⇒ 1854年 安政東海地震 ⇒ (150数年) ⇒ 現在

(イラスト)東海地震が発生した経緯

 大規模地震は繰り返して発生しています。過去の東海地方の地震はおよそ100~150年ごとに発生していますが、安政を最後に現在まで150年以上発生しておらず、プレートのひずみ(エネルギー)が蓄積されています。この様な過去の地震の発生状況などから大まかな発生時期を予測する事に加え、岩石歪計等の観測機器を使って地震の前兆現象をとらえ、東海地震の発生前に情報を出すことができるように監視しています。
 また、静岡県が平成25年度に発表した静岡県第4次地震被害想定では、東海地方や東南海地方、南海地方、日向灘沖を含めた非常に広い震源域を持つ「南海トラフの巨大地震」の被害想定が発表されており、防災対策のさらなる推進が求められています。

特徴的な被害を発生させた過去の大規模地震について

 毎年多くの地震が発生してますが、地震の被害は時間・場所によって特徴が変わってきます。これらの地震の中から、特徴的な被害があったものについて取り上げてみます。

◇阪神淡路大震災 - 予期せぬ直下型地震
 平成7年1月17日午前5時46分、淡路島北部を震源として発生したマグニチュード7.3の兵庫県南部地震は、淡路島ならびに阪神の兵庫県を中心に大きな被害をもたらしました。 この地震による被害は、死者6,437名、行方不明者3名、負傷者43,792名、避難者数は30万人にも及んでいます。
<災害の特徴>
 大地震の発生がまったく予測されていなかった地域であったことから、建物の耐震化や家具の固定等の防災対策がとられておらず、家屋や家具の下敷きになって圧死するケースがほとんどでした。家具の転倒による死者については600人と実に全体の1割を占めたことから、家具転倒防止の重要性を見直すことになりました。 また、早朝に発生したため、火を使う家庭が多かったことから、延焼被害も大きく6,148棟が全焼しました。

◇新潟中越地震 - 余震の恐怖
 平成16年10月23日午後17時56分、新潟中越地方を震源としたマグニチュード6.8の地震が発生し北魚沼郡川口町では、最大震度の震度7を記録した。死者68名、負傷者4,805人の被害をもたらしました。また、本震後には震度6以上の余震が2時間の間に3度も発生しました。
<災害の特徴>
 本震後の余震が非常に多く、発生日には164回の有感地震、翌日にも110回の有感地震を観測し、余震発生が多い地震として知られています。
 阪神淡路大震災と比較し、最大震度7の揺れを記録した揺れにもかかわらず被害が少なかった要因として新潟県は豪雪地帯のため、雪に押しつぶされないように建物が頑丈に作られていたことや、阪神大震災以降、災害に備えたまちづくりを進めていたことが挙げられます。

◇関東大地震 - 火災延焼
 大正12年9月1日午前11時58分に発生した「関東大地震」(マグニチュード7.9)は、ちょうどお昼時と重なったため、火を使用していた家庭が多かったことから大火災となり、当時の東京市を中心にたいへん大きな被害を受けました。
 最近の地震では「地震の際はまず火を消す」という意識が徹底しているためか、一般の家庭から火災が発生する例は少なくなりましたが、関東大地震は、地震で火災が発生したら大惨事になるという大きな教訓を与えました。
<災害の特徴>
 死者99,331人の9割弱が焼死です。死者の割合は倒壊家屋の場合10戸について1人であるのに対して、焼失家屋の場合は4戸について1人と報告されています。

◇北海道南西沖地震 - 津波襲来
 平成5年7月12日午後10時17分に発生した「北海道南西沖地震」(マグニチュード7.8)により、北海道南西部や青森県は震度5の強震に襲われました。また、地震直後に発生した津波により、北海道奥尻島や渡島半島西岸を中心とした日本海沿岸の地域で、大きな被害を受けました。
<災害の特徴>
 この地震による死者・行方不明者234人の大部分は、地震直後に襲来した津波によるものであり、奥尻島や渡島半島西岸など震源地から近い地域では、地震発生後、わずか数分で大津波が押し寄せてきました。
 夜間での発生、地震直後の停電、家具の転倒などの悪条件が重なり、迅速な避難行動が取りにくかったことも被害が増大した要因と考えられます。
 海岸沿いに住む人は大きな地震が起こったら警報を待たず、すぐに高台や避難ビルに避難することを知識として持ち、防災訓練により身につけておく必要があります。

◇ロマプリータ地震 - 地盤の液状化
 1989年10月17日午後5時4分、サンフランシスコの南約80キロにあるロマプリータ山近くを震央とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。テレビ局の活発な報道活動により、二階建高速道路の崩壊やサンフランシスコ湾にかかるベイブリッジの落橋のようすを写した生々しい映像が衛生中継で日本のお茶の間に届けられ、改めて都市型地震災害の恐ろしさを教えてくれました。
<災害の特徴>
 震源近くの砂地や、サンフランシスコ市沿岸部の埋立地で地盤の液状化が発生し、地中の古いガス管が破れてガス洩れが起こったり、空港の滑走路にひび割れなどの被害が出ました。

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防災危機管理課 (消防防災庁舎3階)

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ファクス:0545-51-2040
メールアドレス:bousai@div.city.fuji.shizuoka.jp

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