2023年04月01日掲載
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(画像説明)絵手紙講師 沼田憲子さん
内の学校や地域の講座などで絵手紙教室の講師を務めてきた沼田憲子さんが、「第12回ふるさと貢献賞 個人の部」を受賞しました。この賞は、(公財)静岡新聞・静岡放送文化福祉事業団、(株)静岡新聞社・静岡放送(株)が、地域のために献身的な活動を続ける個人・団体を顕彰するもので、富士地区更生保護女性会から推薦され応募。沼田さんの長年にわたる絵手紙指導を通じた地域とのコミュニケーションや、少年更生施設での活動などが評価されました。
沼田さんは、30年ほど前、介護をしていた義父母とのやりとりの中で、沼田さんへの感謝の言葉が書かれた紙に、沼田さんが絵を描き添えたことがきっかけで、絵手紙を始めました。
長年の介護の後、生徒として教室に通うだけでなく、講師として地域などに絵手紙の魅力を伝えたいと思った沼田さんは、自身の子どもたちの後押しもあり、8年かけて日本絵手紙協会の公認講師免許を取得。その後、小学校での絵手紙教室や、まちづくりセンター講座で講師を務めるなど、約20年間様々な場所で多くの人に絵手紙の楽しさを教えてきました。
更生保護女性会から依頼を受けて、少年院で絵手紙を教えたこともあり、「少年院の子どもたちに教えるときは緊張して手が震えました。でも、お母さんとの思い出を描き、言葉を添えて書き上げる姿を見て、心を込めて描く『絵手紙』の力を感じました。この活動を通して様々な経験をさせてもらっているなと感じています」と語ります。
「相手を思って描くからこそ、絵と短い言葉でも伝わるのが絵手紙のよさだと思います。うまい・下手はありません。相手を思って描いた絵には、その人らしさと気持ちが詰まっています」
と話してくれた沼田さん。1年半ほど前、寝たきりになるほど体調を崩してしまったそうですが、今は体調も落ち着き、自主グループで活動している生徒さんたちが作品をよく見せに来るそうです。
ふだんどのようにテーマを選んでいるのかを聞くと「教室では、季節のものをテーマに描くことが多いです。自分で日頃ふとしたときに描くのは、庭の花が咲いたことなど、日常のちょっとした気づきと感じたことを絵にしています。私が絵手紙を学び始めたときに教わった『ヘタでいい、ヘタがいい』という言葉のとおり、気楽に楽しく描いています」と笑顔を見せます。
今回の受賞を受け、「地域の皆さんや、今まで出会ってきた人とのつながりに感謝しています。これからも、健康に気をつけながら描いていき、展示会の開催も目指したいですね。今通っているデイサービスでも、仲間と一緒に絵手紙を描きたいと思っています」と喜びを語り、次の楽しみも教えてくれました。
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(画像説明)絵手紙教室の生徒さんたちと語る沼田さん
(画像説明)今までに描いた作品の一部
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