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更新日:2025年6月26日
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目次
富士市事前都市復興計画(令和7年4月改定)
事前復興とは
事前復興とは、過去の震災等の教訓から、自然災害により大きな被害が発生したことを想定し、減災や復興のためのまちづくりを住民や事業者と行政との協働で推進していく取組のことです。
東日本大震災では、発災後の混乱の中、復興に向けたまちづくりに着手しましたが、膨大な復興業務に対する人手不足や行政主導の復興計画の策定に対する住民等の不満、地域コミュニティの崩壊など、復興に対する様々な問題が発生し、復興の遅れ等につながっています。
このような問題を解決するため、平常時から復興に向けたまちづくりを住民・事業者・行政の協働で進めていくことが事前復興の大きな考え方のひとつです。
富士市事前都市復興計画とは
本市では、大規模な自然災害等の発生後、迅速かつ着実に復興まちづくりを進めることができるよう、あらかじめ、復興の課題を想定し、復興まちづくりの方向性や進め方等を定めた「富士市事前都市復興計画」を平成28年3月に策定しました。
本計画策定以降、国が示すガイドラインや新たに策定・改定した上位関連計画との整合を図るとともに、想定されている自然災害へのリスク等を検証するなど、改めて本計画について整理・明示する必要があったため、令和7年4月に改定しました。
計画の構成
本計画は、復興の方針等を示す「復興ビジョン編」、復興の進め方を示す「復興プロセス編」の2編で構成しています。
また、本計画をもとに行政職員向けとして、復興まちづくりに係る業務内容や手順等を定める「富士市事前都市復興計画行動マニュアル」を策定しています。
復興ビジョン編
復興ビジョン編では、「復興まちづくりの方向性を共有する」ことを大目的とし、発災後の復興まちづくりの目標や目標を達成するための基本方針等を示します。
復興プロセス編
復興プロセス編では、「市民・事業者と行政の協働による復興の進め方を共有する」ことを大目的とし、被災後の市民・事業者全体の行動指針となるよう、地域力を活かした復興まちづくりを行うための様々な仕組みや取組を示します。
富士市事前都市復興計画(全編)
富士市事前都市復興計画(PDF:9,673KB)(別ウィンドウで開きます)
改定体制
計画改定に当たっては、庁内の関係部署で構成される庁内検討委員会と学識者や関係団体、市民委員で構成される市民懇話会を組織し、検討を進めました。
第1回市民懇話会
第1回市民懇話会を令和6年9月27日に開催しました。
座長として、常葉大学の池田浩敬教授を選出するとともに、同教授から「事前復興の必要性」についてご講演いただきました。
その後、事務局から、富士市の「事前復興」の取組、近年発生した大規模災害からの教訓、計画改定のポイントと概要について説明を行い、質疑のほか、地域のコミュニティや市民の防災意識など、参加者それぞれの視点から計画改定に向けたご意見をいただきました。
【参加者からのご意見】
- 発災後に必要となる建築・解体等の技術者不足
- 発災後の地域コミュニティの維持
- 土地・建物の権利関係の整理及び相続登記の徹底
- 市民や市役所職員の防災・復興に関する意識醸成 等
【資料1】富士市の「事前復興」の取組(PDF:3,406KB)(別ウィンドウで開きます)
【資料2】近年発生した大規模災害からの教訓(PDF:1,160KB)(別ウィンドウで開きます)
【資料3】計画改定のポイントと概要について(PDF:1,168KB)(別ウィンドウで開きます)
第2回市民懇話会
第2回市民懇話会を令和6年12月23日に開催しました。
事務局から計画の改定内容について中間報告を行いました。
災害リスクの把握、近年発生した大規模災害からの教訓、庁内検討委員会における意見について、現時点における検討内容を報告し、参加者と意見交換を行いました。
【参加者からのご意見】
- 仮設住宅建設の遅れによって、住民が長期間避難所で避難生活をしなければならない状況を想定して、計画を立てることが重要だと思う。
- 市民・事業者への計画の周知方法や庁内横断的に情報を共有していく仕組み作りをしていただきたい。
- 自分の住む地域にどのような災害リスクがあるのかを知らない市民も多いため、周知方法についても考えてほしい。復興まちづくり訓練も、より多くの地域で実施して欲しい。等
【資料1】富士市事前都市復興計画(案)(別ウィンドウで開きます)
【参考資料1】富士市事前都市復興計画(案)概要版(別ウィンドウで開きます)
第3回市民懇話会
第3回市民懇話会を令和7年3月24日に開催しました。
事務局から計画の最終版について報告を行いました。
パブリック・コメントの実施結果の報告及び富士市事前都市復興計画を説明し、参加者と意見交換を行いました。
【参加者からのご意見】
- 復興まちづくりに向けた事前都市復興計画は、市民のためにあると思っているので、これをどのように市民に落とし込んで、日頃からどのように訓練していくか、仕組みを作っていただきたいと思う。
- 防災訓練においても、事前復興の考えを取り入れて進めること、また、各町内会等と連携を取りながらやっていく必要であるということを感じた。
- 人は様々な繋がりの上で支えられていると思うので、発災前の繋がりを維持できるように、維持できないのであれば、新たな繋がりができるよう、この計画を幅広く啓発していただきたい。等
【資料1】パブリック・コメント制度による「富士市事前都市復興計画(案)」に対する意見募集の結果について(別ウィンドウで開きます)
【資料2】第2回市民懇話会における委員意見反映箇所について(別ウィンドウで開きます)
【資料3】富士市事前都市復興計画(案)(別ウィンドウで開きます)
復興まちづくり訓練
「自分たちのまちが被災したら復興をどう進めるか」について、発災前から住民と行政があらかじめ考えておくための取組のひとつで、災害を想定して復興を模擬体験する訓練です。
富士駅北口周辺地区復興まちづくり訓練
平成27年度に、JR富士駅の北側に位置する地区で全4回の復興まちづくり訓練を実施しました。
- 復興まちづくり訓練ニュース(創刊号)(PDF:441KB)
- 復興まちづくり訓練ニュース(第2号)(PDF:580KB)
- 復興まちづくり訓練ニュース(第3号)(PDF:287KB)
- 復興まちづくり訓練ニュース(第4号)(PDF:1,837KB)
吉原本町駅周辺地区復興まちづくり訓練
平成30年度、令和元年度に岳南電車吉原本町駅周辺地区で全4回の復興まちづくり訓練を実施しました。
吉原本町駅周辺地区復興まちづくり計画 災害事前版(PDF:934KB)
須津駅周辺地区復興まちづくり訓練
令和3年度、令和4年度に須津駅周辺地区で全3回の復興まちづくり訓練を実施しました。
須津駅周辺地区復興まちづくり計画 災害事前版(PDF:684KB)
広見商店街周辺地区復興まちづくり訓練
令和5年度、令和6年度に広見商店街周辺地区で全4回の復興まちづくり訓練を実施しました。
復興まちづくりニュース~広見商店街周辺地区 編~(PDF:1,233KB)(別ウィンドウで開きます)