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更新日:2025年5月15日
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目次
多様な性のあり方を尊重するために
性の多様性理解の促進ガイドブック
「性はグラデーション」と言われており、単純に「男性・女性」だけではなく、様々な切り口があり、性のあり方は、多様性に満ちています。
性のあり方は、その人の生き方そのものであり、個人の尊厳に関わることとして尊重されるべき大切なものです。
しかし、「男はこうあるべき、女はこうあるべき」、「異性を好きになるのが当たり前」といった意識や、そのような意識を前提とした制度の中で、学校や職場など様々な場面で生きづらさを感じ、偏見や差別を恐れて誰かに打ち明けたり相談することが難しい状況におかれている人もいます。
お互いの性のあり方を尊重し、誰もが生きやすい社会にするには、社会の仕組みや性の多様性を知り、私たち一人ひとりが自分のこととして考えてみることが大切です。
このガイドブックではそんな性の多様性に関する基本的な事項をまとめていますので、参考にしてください。
誰かを傷つけていないか、振り返ってみましょう
こんな言動していませんか?
「ホモ、レズ、おなべ、おかま、オネエ」
- このような言動は、セクシュアル・マイノリティの方を差別したり揶揄したりする言葉です。
- 悪意がなくても、その言葉だけで誰かを傷つけるかもしれません。
- 周囲でそのような言葉を使っている人たちがいたら、「それ誰かを傷つけるかもしれないよ」と伝えましょう。
性のあり方を決められるのは、本人だけ
こんな言動していませんか?
「あの人、そっち系なんじゃないの?」「スカートを嫌がるこの子はトランスジェンダーに違いない」
- 誰かの性のあり方について、面白おかしく話したり、本人のことを否定したり、性のあり方を決めつけたりする言動は、避けましょう。
- 人の性のあり方は様々で、本人の性のあり方を決められるのはその人だけです。
それぞれの「自分らしさ」が大事
こんな言動していませんか?
「女なんだから化粧くらいすれば」「男なら結婚してこそ一人前」
- 「らしさ」の押しつけはやめましょう。
- 人の価値観は多様であり、何を望ましいと感じるか、どのように「自分らしさ」を表現したいかは、人によって異なります。その人が、その人らしくあろうとすることは、誰かが否定できるものではありません。
- それぞれの人が「自分らしさ」を大切にできる環境を考えてみましょう。
多様な生き方があることを前提としましょう
こんな言動していませんか?
「なんで彼女いないの?」「なんでスカートはかないの?」
- 自分の性のあり方をいつ、誰に言うか、言わないかは、本人が決めることです。
- 多様な生き方があることを前提とした会話によって、誰もが心地よい環境をつくることができます。
あなたは知らなくても、周りにいます
こんな言動していませんか?
「うちの職場にLGBTなんていないよね」「ドラマならいいけど、現実にいたらちょっとねえ」
- 「セクシュアル・マイノリティは身近にはいない」という思い込みによる言動は、セクシュアル・マイノリティであることを伝えにくい環境をつくるだけでなく、その場の誰かの居場所や安心感を奪ってしまうかもしれません。
- 今見えていなくても、身近にセクシュアル・マイノリティの方々がいることを想定して行動しましょう。
勝手に言いふらさない
こんな言動していませんか?
「ねえ、知ってた?あの人レズビアンなんだって」「あなたがトランスジェンダーであることは、先に部署に伝えておいたから安心してね」
- 誰かの性のあり方を第三者に勝手に伝えることを、アウティングといいます。アウティングは、他人の生命に関わることもあるような、重大な人権侵害でありハラスメントです。アウティングにより、それまでの生活が送れなくなることもあります。
- 「よかれと思って」と「ここだけの話」でも、本人の意に反して、他の人に伝えることは絶対にやめましょう。
出典:「職員のための性自認及び性的指向に関するハンドブック」東京都総務局人権部