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更新日:2025年5月15日
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目次
平成27年度公共施設マネジメント市民ワークショップ
市民ワークショップ開催概要
富士市の公共施設の現状や公共施設マネジメントの取組について、市民の皆さんと認識を共有するとともに、これからの公共施設のあり方を親しみやすいゲーム形式のグループワークにより検討するため、公共施設マネジメント市民ワークショップを開催しました。
開催日時
平成27年10月17日(土曜日)午後1時から午後5時まで
参加者
富士市在住の18歳以上の市民の方(平成27年7月1日現在)から無作為で抽出し、そのうち、参加申込みをいただいた方及び静岡大学の学生の計20人が参加しました。
ワークショップの概要
参加者の皆さまには富士地区と吉原地区2つのモデル地域に分かれて、それぞれの地区にある実際の公共施設についてゲーム形式で再編の手法を検討していただきました。ゲームのルールについて、概要は次のとおりです。
- 公共施設は、建物カードとサービスカードのセットで成立しています。
- 建物カードには、面積ポイントとサービス提供可能数が記されています。
- サービスカードは、他の建物カードのサービス提供可能数に余裕がある場合のみ、その建物カードへ移すことができます。
- また、サービスカードは、そのサービスが不要であると判断される場合、取り除くことができます。
- サービスカードを移動させたり、取り除いたりした場合には、その理由を記してもらいます。
- サービスカードがすべてなくなった建物カードは、取り除くことができます。
上記ルールの下、各グループには、行政サービスを極力低下させずに、どのくらい面積ポイントを削減できるか話し合っていただきました。面積ポイントの削減目標は、「富士市公共施設マネジメント基本方針」で示している現有面積の20%と設定しました。また、検討の過程でそれぞれの地域の再編のコンセプトを考えていただきました。
ワークショップの結果概要
A-1班(富士地区)
コンセプト「世代間交流の活発な町」
再編の考え方「人生のステージが見えるサービスづくり」
- フィランセのサービスを見直し、現在の保健指導、健康診断、子育て関連サービスなどのほか、地域団体の活動の場や高齢者を対象とした健康増進機能などのサービスを集約することで、子どもや子育て世代の親だけでなく、お年寄りや地域住民の交流を図る。
- 小学校とまちづくりセンターを複合化することで、児童と地域住民との交流の場を提供する。また、小学校の余裕教室で放課後児童クラブのサービスを提供する。
A-2班(富士地区)
コンセプト「コンパクトで多世代が盛んに交流できるまち」
再編の考え方「建物の機能改善を図り、集約型で有効利用することで、多世代が盛んに交流し、子育てしやすいまちを目指す」
- 富士駅北まちづくりセンターと交流プラザの「地域交流」機能をプラザ側に集約し、まちづくりセンターの空いたスペースで子育て、高齢者の健康増進などの機能を提供することで、子育て世代から地域の大人、高齢者などの多様な交流機会を創出する。
- 富士第二小学校にまちづくりセンター、児童クラブのサービスを集約化することで、子どもと地域の大人の交流機会を創出する。
- 産業交流展示場が空いている時間を各種団体、サークルの活動の場として提供することで有効活用を図る。
B-1班(吉原地区)
コンセプト「交通面でのスピード感」
再編の考え方「災害時の対応のしやすさ、公共交通機関の利用促進を重視。市のシンボル市役所の多機能化によって、市民がたくさん集まる施設に」
- 富士市役所にまちづくりセンターを複合化することで、多くの人が集まるようになり、新しい交流機会の創出につながる。
- 富士市役所に救急医療センターも複合化することで、消防署とも近接することになることから、有事の際の効率化、スピード化を図ることができる。
B-2班(吉原地区)
コンセプト「one stop service FUJI」
再編の考え方「同じサービスは地域に一つ。可能な限り施設は複合化」
- まちづくりセンターの図書貸出機能を中央図書館に統合したり、勤労者総合福祉センターで実施しているスポーツ教室を体育館に統合したりするなど、同様のサービスを1箇所にまとめることで、利用者が分かりやすく、使いやすいサービスとする。
- 保育サービスや放課後児童クラブは、地域の拠点施設であるまちづくりセンターに複合化することで利便性を向上させる。
- 吉原まちづくりセンターを吉原小学校に複合化することで、多世代の交流機会を創出する。
共通意見のまとめ
各班の施設再編の考え方のうち、共通して見られた意見は、次のとおりです。
- 柔剣道場⇒中学校の体育館を利用してサービスを提供できるのではないか。
- 保育園、児童クラブ⇒小学校、まちづくりセンターなどと複合化できるのではないか。
- 老人福祉センター⇒まちづくりセンターなどに複合化できるのではないか。
- デイサービスセンター⇒需要の増加が見込まれるため、民間化できるのではないか。
- 体育館⇒専門的なサービスが期待できるため、民間化できるのではないか。
- まちづくりセンター⇒多世代交流を図るため、小学校と複合化できるのではないか。
施設面積ポイントの集計
班 | A-1 | A-2 | B-1 | B-2 |
---|---|---|---|---|
削減目標ポイント | 1840 | 1840 | 2240 | 2240 |
削減ポイント | 1800 | 1900 | 2390 | 1520 |
結果として、どのグループも概ね目標値を達成することができました。
参加者の皆さんは、施設再編の難しさを実感されていたようですが、いろいろなサービスの組み合わせを検討し、なるべく公共サービスを維持しながら施設保有面積を減らしていく手法を掲げてくださいました。今回のワークショップにより、市民目線で組み合わせ可能と考えられるサービスの事例を捉えることができましたので、今後、再編を進めていく上での参考としていきたいと考えています。
ワークショップ終了後のアンケート結果の概要
1 市民ワークショップへの参加動機を教えてください。
以前から公共施設に関心があった | 今回の件で公共施設に関する問題に興味をもった | 市政に関与したかった | その他 |
---|---|---|---|
5.9% | 32.4% | 20.6% | 41.2% |
- 今後、富士市を拠点に生活する予定なので、公共施設や富士市の状況そのものに興味があった。
- 以前から図書館などの施設は利用していたが、具体的にどのような施設があるのか知りたいと思った。
- 生活の中で公共施設を利用することも多く、関心があった。
2 公共施設マネジメントの取り組みは、理解できましたか。
よく理解できた | 少し理解できた | 少し難しかった | 理解できなかった |
---|---|---|---|
39.4% | 51.5% | 9.1% | 0% |
- 迫りくる人口問題や建築物の問題を理解できたが、その分マネジメントの難しさもわかった。
- 様々な立場や考え方によって重視するポイントが違うため、マネジメントにあたっては調整の難しさを感じた。
- 住民がいろいろと意見を出し合い、住みやすい町を考えることは理にかなっていると思う。
- どのサービスも必要性があるので、取捨選択が難しいと思った。
3 今回参加して、公共施設について意識が変化しましたか。
関心が深まった | 少し関心をもった | 変わらない | あまり関心はない |
---|---|---|---|
89.5% | 10.5% | 0% | 0% |
- より多くの市民が、今ある施設を有効活用できればよいと思った。
- 公共施設について違う見方ができるようになった。人口減や高齢者増加に備えるまちづくりを市民目線で考えていきたい。
- 似たようなサービスをあちこちでやっているなど、初めて知ることもあり、多くの施設の内容がわかってよかった。
4 市民ワークショップへ参加して良かったですか。
とても良かった | やや良かった | あまり良くなかった | 良くなかった |
---|---|---|---|
100.0% | 0% | 0% | 0% |
- 知らない公共施設がたくさんあることに驚いた。また、ゲーム形式でまちづくりを考えることは楽しく、いろいろな方の話を聞けたのもよかった。
- 市政、市のあり方について参加できているという実感が得られた。
- いろいろな世代の方と意見が交わせたのは、とてもよい刺激となった。多様な考えがあり、参考になった。
5 市民ワークショップの開催日程は参加しやすかったですか。
とても参加しやすい | 参加しやすい | 参加しにくい | 参加が難しい |
---|---|---|---|
31.6% | 63.2% | 5.3% | 0% |