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台風について

 台風や台風への対策について説明します。

台風について

台風とは

 台風とは、中心付近の最大風速が毎秒17.2メートル以上の熱帯低気圧のことをいいます。日本では、過去に、室戸台風、狩野川台風、伊勢湾台風など多くの死者を出した台風がありました。富士市でも1966年(昭和41年)には、台風26号により暴風と高波で死傷者や家屋の被害が多数出るなど大きな被害が出ています。近年では、河川改修や堤防の充実などにより、台風による被害は徐々に減少してきました。しかし、台風による大雨被害は依然として多く、暴風による倒木などの風による被害もあります。また、今後、地球温暖化により、台風の発生数は少し減るが、台風自体は勢力が強く巨大なものが多くなるという不気味な予測もあります。台風が近づいたときには、台風情報に注意し、早めの対策を取るなどの注意が必要です。

高潮(たかしお)とは

 高潮とは、台風や発達した低気圧が、海岸部を通過する際に生じる海面の高まりのことをいいます。この原因は、気圧の低下による海面の上昇と、海から陸地の方に向かって吹く風による海水の吹き寄せ効果です。東京湾、駿河湾、伊勢湾、大阪湾などでは過去に大きな高潮災害が繰り返されています。

波浪(はろう)とは

 波浪とは、海域で吹いている風によって生じる波浪(波)は海面付近の現象で、波長(波の山から山、または谷から谷の長さ)は数メートル~数百メートル程度です。

富士市の台風による被害

 これまでに、富士市に特に大きな被害を与えた台風は、勢力は中程度でも、速度が速く、富士市の西側を通過しているという特徴があります。

◇1959(昭和34)年8月14日の台風7号
 硫黄島南東海上で発生した台風7号が、急激に発達しながら速い速度で北上し、発生後わずか2日後の14日朝、伊豆半島をかすめて通過し、6時30分頃に富士川河口に上陸しました。その後、速い速度で北北西に進み、10時過ぎには、新潟県から日本海へ抜けていきました。この台風の中心は、市内を通過し、速度が速かったため、風による大きな被害が出ました。市内では、不明1名、負傷118名、家屋全壊56棟、半壊319棟、田畑冠水110ヘクタールの被害があり、全国では、死者188名、行方不明者47名、負傷者1,528名,住家全壊4,089棟、半壊10,139棟、床上浸水32,298棟、床下浸水116,309棟などの被害となりました。

◇1966(昭和41)年9月25日の台風26号
 静岡県と山梨県に大被害を与えた有名な台風です。硫黄島南東海上付近で発生し、急激に発達しながら非常に速い速度で北上し、発生後わずか2日後の25日0時過ぎに、御前崎付近に上陸しました。(中心気圧960ヘクトパスカル、最大風速・毎秒40メートルの勢力) この台風は、速度が速く、上陸後のわずか1時間後には、富士市に最も接近し、すぐ西側を通過していきました。このとき、富士駅構内では、最大風速毎秒45メートル、最大瞬間風速毎秒58メートルの猛烈な暴風を記録しています。また、鈴川海岸で、高波が防波堤を越え、警察官を含む13名が死亡、1名が行方不明となりました。市内での被害は、旧吉原市内では、死者13名、不明1名、負傷73名、家屋全壊86棟、半壊271棟、全半焼6棟、堤防決壊7箇所で、旧富士市内では、死者2名、負傷4名、家屋全壊27棟、家屋半壊197棟、田畑冠水4,355ヘクタール、堤防決壊1箇所でした。

◇昭和54(1979)年10月19日の台風20号
 紀伊半島に上陸した大型台風が、中部山岳地帯を北東に進み、激しい暴風雨となりました。市内では、天間沢川の氾濫などにより、鷹岡地区を中心に大きな被害が出ました。また、インドネシアの貨物船ゲラテック号が、高波のため柏原海岸に打ち上げられて、一時観光名所となりました。市内では、行方不明2名、家屋全壊8棟、半壊3棟、一部損壊6棟、流出2棟、床上浸水51棟、床下浸水169棟、全国では、死者110名、行方不明者5名、負傷者543名、住家全壊139棟、半壊1287棟、床上浸水8,157棟、床下浸水47,943棟の被害が出ています。また、この台風は、日本のはるか南海上で、世界最低気圧の870ヘクトパスカルを観測しています。

 このほか、1982(昭和57)年8月の台風10号では、富士川の増水により東海道本線の富士川鉄橋の橋脚が流失しましたし、1990年の台風11号と1998年の台風5号は、強い台風ではありませんでしたが、台風の中心が富士市を通過しています。幸い、大きな被害を出すような台風は最近ではあまりありませんが、気を緩めることなく台風に備えていただきたいと思います。

台風に備えて

◇屋外では
・物干しざおや物干し台は寝かせ、自転車なども風で飛ばされないように柱などに結び付けておきましょう。
・庭木に支柱を立てたり、風で飛ばされそうな植木鉢やごみ箱などは、室内に入れておきましょう。
・側溝にたまった落ち葉などを取り除き、排水をよくしておきましょう。雨どい・雨水ますの掃除も必要です。
・窓や雨戸をしっかり閉め、外側から板などで補強しましょう。
・かわらやトタンが飛ばされないように補強しておきましょう。
・浸水の危険がある地区にお住まいの場合は、日ごろから土のうなどを準備しておきましょう。
・激しい風が吹き出したら外に出ないようにしましょう。

◇屋内では
・テレビやラジオなどの台風情報に十分に注意しましょう。(富士市防災気象情報では、最新の台風情報が見られます)
・同報無線を流すこともありますので、防災ラジオがあれば準備しておいて下さい。
・浸水に備えて、家財道具や食料品、衣類、寝具などの生活用品は高い場所へ移動し、非常持ち出し品を準備しましょう。
・断水など備えて、飲料水を確保しましょう。また、浴槽に水をはるなどしてトイレなどの生活用水も確保しましょう。
・外からの飛来物の飛び込みにそなえて、カーテンは閉め、ブラインドは下ろしておきましょう。

 被害を最小限に食い止めるためには、日ごろからの準備や心掛けが大切です。万が一に備え、避難場所や避難経路などを地域や家族で確認しておきましょう。 また、雨が降り出したり、風が出てきたあとで、家の屋根などを直したりすると、転落事故などの恐れがありますので、早目の備えが大切です。

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お問い合わせ

防災危機管理課 (消防防災庁舎3階) 

電話:0545-55-2715 
ファクス:0545-51-2040
メールアドレス:bousai@div.city.fuji.shizuoka.jp

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