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更新日:2025年5月15日

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目次

 

燃えるごみのゆくえ

フロー図

プラットホーム

プラットホーム画像
プラットホーム(新環境クリーンセンター)

家庭で分別・排出された燃えるごみは、ごみ収集車によって集められて新環境クリーンセンターに運ばれます。
ごみ収集車は、新環境クリーンセンターに到着すると、はじめに車ごと乗れるはかりでごみの重さをはかります。ごみの重さは、ごみの減量や処理の計画を立てるときに利用します。
つぎにごみ収集車は、プラットホームに入ります。プラットホームには、ごみピットにごみを投入するための扉が設置されています。ごみ収集車は、バックで投入扉に近づくと、荷台を大きく傾けて、内部のごみをごみピットに落とします。
プラットホームの入口と出口には、スライドドアとシートシャッターが設置されています。車が出入りするために扉が開くと、自動的にエアカーテンが作動します。エアカーテンとは、風の流れで壁をつくる装置で、これによって、扉が開いても中の臭いが外にもれないようになっています。
また、ごみピットの中は強い臭気がありますが、臭い空気を吸い込んでごみを燃やすときの空気として利用しているため、中の気圧が下がり、内部の臭いがもれにくいようになっています。

ごみピット

ごみピット画像
ごみを持ち上げる様子(新環境クリーンセンター)

プラットホームからごみピットに投入されたごみは、ごみピットに溜められ、ごみクレーンで撹拌(かくはん)されます。撹拌とは「混ぜる」ことを言い、ごみクレーンでごみを掴んでは放す動作を繰り返すことで、混ぜることができます。
撹拌は、ごみを燃やす前の大切な準備にあたります。ごみには、生ごみのように水気を含んで燃えやすいごみと、紙類などのように乾燥して燃えやすいものがあります。これらのさまざまな種類のごみをよく混ぜることで、偏りなく均一な状態をつくることができ、安定的に燃やすことができます。
撹拌を終え均一になったごみは、ごみ投入ホッパから焼却炉に投入されます。通常は1時間に2~3回投入します。

焼却炉

画像(新環境クリーンセンター)

ごみ投入ホッパから焼却炉に投入されたごみは、給じん装置によって、少しずつストーカの上に押し出されていきます。ストーカとは、火格子のことを言い、高温にも耐えられる金属製です。ストーカは階段状に並んでいて、ゆっくりと前後に動いて、ごみを送っていきます。
ごみは、つぎの3つの段階で燃やします。
まず、ごみは水分を含むことから、乾燥帯で乾燥させます。つぎに燃焼帯で、高温でしっかり燃やします。最後に後燃焼帯で、灰になるまで燃やし切ります。
燃えている様子は中央制御室のモニターにリアルタイムで送られ、運転員が監視をしています。また、焼却炉にも監視窓が設置されており、内部の様子を直接確認することができます。

ボイラ

ボイラ画像

ボイラは焼却炉と一体になった大きな機械で、内部には水が通る管がはりめぐらされています。
焼却炉では、ごみを燃やすときに高温の排ガスが発生します。この排ガスの熱を利用して、管の内部の水を温めて蒸気に変えます。
排ガスは、水を温めることで温度が下がります。この仕組みを熱交換と言います。

蒸気タービン発電機

蒸気タービン発電機画像1
余熱利用設備(熱交換器)

ボイラで作られた蒸気は、蒸気タービン発電機に送られると、羽がたくさんついたタービンを高速で回転させます。回転する力は、発電機に伝わり、電気をつくります。作られた電気は新環境クリーンセンター内で使用します。余った電気は、売却します。

蒸気タービン発電機画像2

蒸気タービンで、発電に利用したあとの蒸気を利用して熱交換器で水を温めて、お湯をつくり、ふじかぐやの湯で利用しています。

排ガス処理設備

排ガス処理設備画像

排ガスは、排ガス処理設備によってきれいにします。排ガス処理設備として、バグフィルタと触媒反応塔の2つの機械が設置されています。
硫黄酸化物、塩化水素、ダイオキシン類、水銀などのバグフィルタの内部には、ろ布とよばれる細長い筒状のフィルタが設置されています。排ガスに含まれるチリや有害な物質はろ布でとりのぞきます。
触媒反応塔の内部には、ハチの巣の穴のような触媒とよばれる設備が設置されています。触媒で有害な物質を取り除きます。
きれいになった排ガスは煙突から外に出されます。
通常は見えませんが、冬の気温が低い日は少し白く見えることがあります。これは、煙ではなく排ガス中に含まれる水分が冷やされて水蒸気になって白く見えているものです。
新環境クリーンセンターには、白煙防止装置という高温の空気を排ガスに吹き込み水蒸気を見えにくくする装置があるため、通常は、煙突から出る排ガスは見えません。

灰ピット

灰ピット画像

ごみは焼却炉で最後までしっかり燃やされ、灰になります。
灰になったあとは、磁石の力を使った磁選機という機械で、鉄分を取り出したものを灰ピットに貯留します。
溜められた灰は、専用トラックでリサイクルをする工場に運ばれ、建設骨材などとして再資源化されます。

お問い合わせ先

環境部廃棄物対策課 

市庁舎10階南側

電話番号:0545-55-2769 

ファクス番号:0545-51-0522