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更新日:2025年6月19日

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女性の健康づくり

 女性の健康には、女性ホルモンが大きく関わっています。そのため、こころやからだは、年齢やライフステージ(思春期、妊娠・出産、更年期など)によって、女性ホルモンの影響を受けて繊細に変化します。ライフステージごとに注意が必要な病気や症状も異なります。

女性のライフステージと健康

女性ホルモン図

思春期

 「思春期」は子どもから大人へ変化する過程の移行期全体を指す言葉です。この時期には女性ホルモンが増えることにより、「第二次性徴」と呼ばれる身体の変化があらわれます。また、心にも大きな変化がある時期です。身体や性、健康的な生活習慣を保つための知識を身につけましょう。

知ってほしい”プレコンセプションケア”

 プレコンセプションケアとは、若い世代(女性と夫・パートナー)のためのヘルスケアであり、現在のからだの状態を把握し、将来の妊娠や身体の変化に備えて自分たちの健康に向き合うことです。

プレコンセプションケアの詳細について

成人期(性成熟期)

 就職や結婚、出産など、さまざまなライフイベントによって生活や環境が大きく変化する時期です。この時期は女性ホルモンの分泌がピークを迎えるため、月経困難症などの月経トラブルが起こりやすくなったり、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮頸がんなどの婦人科系の病気にも注意が必要です。
日常生活に支障をきたすほどの強い月経痛や、月経時以外の出血(不正出血)などの症状がある場合には、我慢せず、早めに婦人科を受診しましょう。特に自覚症状がなくても、健康診断やがん検診を定期的に受け、日ごろから健康管理に努めましょう。

更年期

 閉経には個人差がありますが、平均的な年齢は約50歳といわれています。閉経の前後それぞれ約5年、合計およそ10年間を「更年期」と呼びます。

 この時期は、女性ホルモンの分泌が急激に減少し、心や体にさまざまな不調が現れやすくなります。

 更年期にみられるこうした不調を「更年期症状」といいます。代表的な症状には、ほてり、のぼせ、発汗、冷え、肩こり、不安感やイライラなどがありますが、その種類や程度には個人差があります。もし、症状が強く日常生活に支障が出る場合は、「更年期障害」の可能性が考えられますので、婦人科や女性外来、かかりつけ医などに早めに相談しましょう。

セルフチェック(PDF:876KB)(別ウィンドウで開きます)

老年期

 この時期になると、女性ホルモンの分泌は大きく減少します。更年期にみられていた体調の不安定さは落ち着きますが、一方で、女性ホルモンによって守られていた骨や皮膚、血管などの健康が損なわれやすくなります。また、閉経後は生活習慣病のリスクも高まるため注意が必要です。
定期的に健康診断を受けたり、持病の管理をしっかり行いましょう。さらに、生きがいや社会とのつながりを持つことも大切です。これまでの生活を振り返り、無理のない範囲でできることから始めてみましょう。

気を付けたい女性特有の病気

女性特有のがん

 がんは、日本人の2人に1人が生涯のうちに経験するといわれている、とても身近な病気です。しかし、早期に発見できれば、90%以上のがんは治療が可能とされています。がん対策として最も有効なのは、定期的に「がん検診」を受けることです。

 がんは、早い段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、症状がなくても検診を受けて、早期発見・早期治療につなげることがとても大切です。

  • 子宮がん検診は20歳以上の女性が対象です
  • 乳がん検診は40歳以上の女性が対象です

 自分の健康を守るために、年に1回のがん検診をおすすめします。大切なご自身の体を守る第一歩として、ぜひ定期的な検診を受けましょう。

子宮頸がん

  • 子宮頸がんは、子宮の入り口にある「子宮頸部」にできるがんです。20代後半から発症が増えはじめ、特に30代から50代の女性に多くみられます。
  • 子宮頸がんや、その前段階の異常が早く見つかれば、子宮を残して治療することもできます。しかし、早期や前がん状態ではほとんど自覚症状がないため、症状が出る前に検診を受けることがとても大切です。
  • 子宮頸がんは、主にヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスへの感染が原因といわれています。定期的な検診とHPVワクチンの接種によって、子宮頸がんの早期発見や予防が期待できます。

子宮頸がん検診

HPVワクチン

乳がん

  • 女性では乳がんはがんによる死亡原因の上位に位置しており、かかる人は30歳代後半から増加します。40歳以上の女性で最もかかる人が多いがんです。検診で早期に発見できれば99%以上が治ります。
  • 早期発見のためには、マンモグラフィ(乳房専用のX線撮影)による定期的な乳がん検診がとても大切です。
  • 検診で異常がなかった場合でも、「ブレスト・アウェアネス」を心がけ、自分で乳房の状態を日ごろから観察することも大切です。これまでになかったしこりや硬さなど、いつもと違う変化に気付いたときは、検診の結果に関わらず、すぐに医療機関を受診してください。

乳がん検診

ブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)

骨粗しょう症

骨量の変化

「骨粗しょう症」と聞くと、高齢者の病気だと思われがちですが、実は若い世代にも関係があります。必要なエネルギーや栄養がきちんと摂れていなかったり、運動不足や睡眠不足が続いたりすると、骨が十分に成長せず、骨密度が増えにくくなります。その結果、若い方でも骨折しやすくなることがあるのです。

 骨粗しょう症は、日ごろの生活習慣の見直しで予防や改善が期待できます。
まずは正しい知識を持ち、今日からできる対策を始めましょう。

 富士市では、20歳以上の市民の方を対象に、超音波骨密度測定器で推定骨量を測定し、保健師が生活習慣のアドバイスを行う「骨の相談会」を開催しています。自分の骨の健康状態を知って、安心して毎日を過ごしましょう。

 

骨の健康相談会

外部リンク集

女性の健康推進室ヘルスケアラボ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

お問い合わせ先

保健部健康政策課 

本市場432番地の1

メールアドレス:ho-kenkou@div.city.fuji.shizuoka.jp

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