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更新日:2026年1月1日
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【広報ふじ令和8年】”ほっと”できる校内の居場所
”ほっと”できる校内の居場所
全ての子どもたちが、安心して過ごすために
近年、様々な理由によって、教室や学校に行きにくいと感じる子どもが増えています。
市では、全ての子どもたちが安心して学校生活を送れる支援体制を強化するため、
誰もが“ほっと”できる居場所として、校内教育支援センターを開設しました。
元気に学校へ通っていた子どもでも、ある日突然、ふいに不安を覚え、教室に足が向かなくなったり、学校に行けなくなったりすることは、起こり得ます。
その背景や要因は一つではなく、学校生活・友人関係・家庭・学業など、子どもの置かれている環境が複雑に絡み合っています。
そのため、どのような背景や要因があっても、教室に向かえない、学校に行きにくいと感じる子どもが安心できるよう、サポートすることが大切です。
校内教育支援センターとは?
教室や学校に行きにくいと感じる子どもが、自分のペースで過ごすことができる安心空間です。
また、登校できるけれど自分のクラスに入れないときや、少し気持ちを落ち着かせてリラックスしたいときに利用できる場所でもあります。
校内教育支援センターを、ゆっくり落ち着ける場所、自分に合った方法で学習できる場所として、利用することができます。
どうして校内教育支援センターが必要なの?
教室や学校に行けない子どもの多くは、「行きたいのに行けない」「なぜ入れないのか分からない」という葛藤を抱えながら自分を責めてしまい、自己肯定感が低い状態になっていることがあります。
このような子どもも含め、全ての子どもが「自分らしくいられる」「自分がいても大丈夫」と安心できる環境が学校には必要です。「ありのままの自分」を肯定的に受け止めてくれる環境があることで、子どもは自己肯定感を保ち、その回復や向上を図ることができます。
そのような環境をつくり、子どもが社会的に自立できるよう支援することが求められています。
社会的自立ってどういうことかな?
「適切に他者に依存したり、自らが必要な支援を求めたりしながら、社会の中で自己実現していくということ」と言われています
富士第二小学校「ほっとルーム」
令和7年度から、富士第二小学校に校内教育支援センター「ほっとルーム」を開設し、専任の支援員を配置しました。現在、複数の児童が利用しています。
今後、全ての市内小・中学校に導入していく予定です。
「ほっとルーム」では、今は教室にいたくない子どもの一時的な居場所としての活用、タブレット端末を活用した授業へのリモート参加など、活動内容や学習の進め方を子どもたちが支援員と相談しながら決めています。
専任の支援員は、「ほっとルームの先生」と呼ばれています
- 利用している子どもの悩みや気持ちを、時間をかけて聞き取っています
- 利用している子どもと、作業や学習をしたり、給食を食べたりするなど、一緒に活動に取り組んでいます
- 利用している子どもの様子や、気になる子どもへの支援について、教職員たちと一緒に検討しています
- 保護者からも、悩みやほっとルームの利用についての相談を受けています
富士第二小学校の先生の声
- 子どもの話をじっくりと聞いてくれる人がいることで、様々なトラブルや不登校などの未然防止につながっています
- 自分の話を安心して話せる存在がいることで、不登校になってしまう子どもや困り事を抱えている子どもの隠れていた気持ちに気づくことができました
- ほっとルームの温かい雰囲気により、児童だけでなく保護者が安心して話ができる場としても、有効活用できています
- ほっとルームを、居心地のよい部屋になるよう、利用している子どもと一緒につくっていこうと考えています
-画像あり-
(画像説明)1人になりたいときに周りの目を気にせず、落ち着いて過ごすことができる空間です
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(画像説明)利用している仲間と交流し、リラックスできる畳スペースがあります
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(画像説明)仲間と作業したり学習したりできます。机を移動させ、1人で活動することもできます
富士第二小学校の「ほっとルーム」は、子どもたちが安心して過ごせる居場所となることを願い、開設しました。学校内に、全ての子どもたちが自分らしくいられる場所があること、また、一人一人の能力や個性を伸ばす支援を行うことを目指しています。
どの子どもも、安心して過ごせる居場所があることは、子どもたちの心を支え、未来につながる大切な一歩です。
今後、さらに多くの学校に“ほっと”できる居場所が広がるよう、努めていきます。
問合せ
学校教育課
電話 0545-55-2869
ファクス 0545-53-2862
Eメール gakukyou@div.city.fuji.shizuoka.jp