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「ものづくり×デザイン」プロジェクトについて

2023年04月03日掲載

富士市のものづくり企業の技術力とデザインが融合することによる高付加価値で競争力の高い製品の創出に向けた取組を支援する事業です。

「ものづくり×デザイン」プロジェクト

 「デザイン」は、意匠や外観の意味に捉えがちですが、本来は、設計、機能、品質、経済性等、複数の要素などを総合的にまとめていくことを指し、商品開発から上市・販売までを手掛けることを意味します。
 また、特許庁では、2018年5月にデザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法である「デザイン経営」宣言を発表しており、経営面におけるデザインが、競争力強化に有効な手段であることを示しました。
 本事業では、市内のものづくり企業を対象に、「デザイン経営」を知ってもらう機会とするとともに、本市ものづくり企業の技術力とデザインとの融合・マッチングを図り、高付加価値で競争力の高い製品の創出に向けた取組を支援します。

プロジェクトをきっかけに製品化事例が生まれています!(令和5~6年度事業成果)

令和5年度に富士木材と有限会社インタープランニングによる新規事業開発及びデザイン思考人材の育成等に関するマッチングを行い、その後、従業員に対するデザイン思考・経営、ブランディング等の支援を継続し、製品化に至る事例が生まれました。

プラモデルのようにつくる新しい木のインテリア「ふじさんないす」

2025年2月に開催した「ものづくり力交流フェア2025」で製品化をお披露目した「ふじさんないす」
プラモデルのように木材を取り扱いやすく、気軽にDIY・パーツのみで組み立てられる木製の椅子です。
磨いたり、ペイントしたり、使う方のオリジナル作品に仕上でることができます。

富士木材では「MIKANSEI」というブランドを立ち上げ、今後、SNSでの発信や販路開拓を進めていきます。

令和6年度事業

 令和6年度の事業として、市内金属加工事業者の増田製作所と常葉大学造形学部による金属及び加工技術を用いたシンボリックな製品開発(令和5年度継続事業)、市内紙加工事業者の富士木材と常葉大学造形学部による段ボールを用いたシンボリックな作品制作(卒業制作)の2件をテーマに事業を進めました。

増田製作所×常葉大学造形学部

第1回活動

・増田製作所と常葉大学造形学部とで、今後の連携、進め方について意見交換
・3年生は工場見学や金属加工法を学ぶことの連携、4年生は卒業制作で金属加工技術等のアドバイスをいただき、その技術を作品へ活用することを令和6年度のテーマとする

(画像) 増田製作所と常葉大学の打ち合わせの様子

第2回活動

・レーザーを使用した金属加工について、学生(3年生)からデザインを提示、ミーティングを行う
・4年生は卒業制作で、金属を使用したバイク制作を行っており、加工技術等について、増田社長らからアドバイスをもらい作品に反映

(画像) デザインに関するミーティング

(画像) 学生がデザインした試作品

第3回活動:成果発表「ものづくり力交流フェア2025」

・増田製作所から加工等の指導を受けた4年生の卒業制作「金属を使用したバイク」をものづくり力交流フェア2025増田製作所ブースに展示
・ステージイベントにおいて産学連携事例として発表

(画像) 増田製作所ブース

(画像) 常葉大学造形学部4年生の卒業制作

富士木材×常葉大学造形学部

第1回活動

・常葉大学造形学部4年生が、卒業制作としてダンボールを用いた空間デザイン、家具制作などに取り組みたいことからマッチング
・学生からダンボール製作品の紹介、富士木材から強化ダンボールに関する説明、工場見学を実施
・今後、卒業制作に関する打ち合わせを行い、椅子、ベッドなどのアイデアスケッチを提示し、富士木材にて設計等、制作を進める

(画像) 富士木材からダンボールに関する説明

(画像) ダンボール加工方法の見学の様子

第2回活動

・常葉大学造形学部4年生から、ダンボールを用いた卒業制作作品について、試作品を提示
・強化ダンボールを用いた椅子(ロッキングチェア)の機能等について両者で確認を行う

第3回活動:成果発表「ものづくり力交流フェア2025」

・常葉大学造形学部4年生が、強化ダンボールを用いた卒業制作作品(ロッキングチェア、テーブル等)をものづくり力交流フェア2025富士木材ブースに展示
・ステージイベントにおいて産学連携事例として発表

(画像) 富士木材ブース

(画像) 常葉大学造形学部4年生の卒業制作

(画像) 連携事業の紹介ポスター

令和5年度事業

 令和5年度の事業として、市内紙加工事業者の富士木材と有限会社インタープランニングによる新規事業開発及びデザイン思考人材の育成等に関するマッチング、市内金属加工事業者の増田製作所と常葉大学造形学部による金属及び加工技術を用いたシンボリックな製品開発の2件をテーマに事業を進めました。

富士木材×インタープランニング

第1回活動

・富士木材から会社案内、インタープランニングから取り組みを含む支援プランの説明
・新商品開発に対するコンサルティング、商品開発までのプロセス(会議や進捗等)の改善に対して意見交換

第2回活動

インタープランニングから、新商品開発に対するコンサルティング、商品開発までのプロセス改善に関する提案

第3回活動

・新しく導入する装置を使った商品開発とそれにともなう人材育成や開発システムづくりに関するコンサルティング支援を行うことで合意
・令和6年度にコンサルティング契約を締結予定

増田製作所×常葉大学造形学部

第1回活動

・増田製作所から自社の事業紹介(自動車関連部品の製造加工の他、アウトドア自社ブランド商品など)
・常葉大学から、造形学部造形学科の教育プログラム等について紹介
・大学教育プログラムの中でどのような連携ができるか意見交換

第2回活動

・連携内容について意見交換
・まずは2~3 年生を中心に工場見学、増田製作所設備を使用した実習体験を行う
・テーマのあるもの(キャンプ用品、キーホルダー等)については、3年生ゼミ等でのデザイン提案や試作、自由制作としては4年生の卒業制作で連携を検討

第3回活動

・常葉大学造形学部2・3年生5名が、増田製作所蓼原工場を訪問し、金属のレーザー加工機、プレス加工機等を見学
・3年生のゼミ活動、4年生での卒業制作における連携を検討し、製品アイディアやデザイン提案を行い、来年度のものづくり力交流フェアへの出展を目標とした

(画像) 増田製作所からの事業説明

(画像) 金属加工法に関する説明

令和4年度事業(株式会社大昭和加工紙業×静岡産業大学)

 令和4年度の事業として、市内紙加工事業者の大昭和加工紙業が開発した「KAMIDE+CNF」と静岡産業大学とをマッチングし、「KAMIDE+CNF」を活用した付加価値の高い製品開発、ビジネスモデルの検討等を行いました。
 具体的には、「『KAMIDE+CNF』を用いた行灯(照明器具)の商品開発」「『KAMIDE+CNF』を用いた新たな製品開発の検討」をテーマに事業を進めました。

事業者・機関名 代表・参画者 役割分担
大昭和加工紙業 代表取締役社長 田中 博邦 材料開発、材料提供
UPPER'Z(沼津市) 代表 須田 安里 レーザー加工
静岡産業大学 経営学部 教授 博士(工学) 熊王康宏
【熊王ゼミ】磐田キャンパス3年生10名、藤枝キャンパス3年生6人
デザイン提案、ビジネスモデル提案
第1回活動

活動日 2022年11月29日(火曜日)
会場  静岡産業大学藤枝駅前サテライトキャンパス(BiViキャン)
内容  ・行灯の四面のデザインについて、学生からデザインのプレゼン
    ・企業側からのコメント、評価
    ・デザインに対するディスカッション
    ・行灯以外の製品開発の可能性について意見交換

(画像) 学生からのデザイン提案

(画像) 「KAMIDE+CNF」に関する説明

第2回活動

活動日 2022年12月22日(木曜日)
会場  静岡産業大学磐田キャンパス
内容  ・第1回活動を踏まえて、学生からあらためてデザイン提案
     (富士市や県東部地域をテーマにしたデザイン提案)
    ・行灯を設置する場所やターゲット、紙の特性に関するPR、ビジネスモデル等のディスカッション
    ・行灯以外の製品開発の可能性について意見交換、試作品の披露

(画像) 「KAMIDE+CNF」の特徴紹介

(画像) 提案デザインに対するコメント

第3回活動

活動日 2023年1月24日(火曜日)
会場  静岡産業大学藤枝駅前サテライトキャンパス(BiViキャン)
内容  ・行灯のインバウンド向けデザイン提案
    ・「KAMIDE+CNF」を用いたiPadケース等の新商品開発検討

(画像) デザイン提案・評価

(画像) デザインに対するコメント

第4回活動

活動日 2023年2月21日(火曜日)
会場  静岡産業大学藤枝駅前サテライトキャンパス(BiViキャン)
内容  ・「柄」「音楽」をテーマにした行灯デザインの提案
    ・「KAMIDE+CNF」を用いたiPadケース、知育玩具等の新商品開発検討

(画像) 新商品開発に関する意見交換

(画像) 行灯の新たなデザイン提案

活動実績・成果

成果品の紹介や出展等による事業PR

「ものづくり力交流フェア2023」への出展・成果品展示

期日 2023年2月10日(金曜日)・11日(土曜日)
会場 ふじさんめっせ展示場内の静岡産業大学ブース
内容 ・「KAMIDE+CNF」活用新製品の試作品展示
   ・インバウンド向けにデザインした行灯の展示

(画像) 来場者への製品紹介

(画像) 学生提案デザインの行灯

商品化や採用実績など

・学生が提案したデザインの行灯が沼津市内の施設に採用されました。
・行灯については、様々なデザインを提案いただいたことから、季節やシーン、ターゲット別などでの採用が見込まれ、サブスクリプションによる定期的なデザインの交換など、新たなビジネスモデルやサービスの提供などが期待されます。

(画像) 商品化した行灯を企業・学生で確認

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お問い合わせ

産業政策課(市庁舎5階南側)

電話:0545-55-2779 
ファクス:0545-51-1997
メールアドレス:sa-sangyou@div.city.fuji.shizuoka.jp

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