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開運 鈴川だるま

2022年12月20日掲載


富士市では毎年、毘沙門天大祭のだるま市が開催されています。
そこで売られている地元のだるま「鈴川だるま」を知っていますか?
近過ぎて気づかない富士市のだるまの魅力と文化をお伝えします。
-画像あり-
(画像説明)鈴川だるま

だるまの歴史

だるまは、明の時代に中国で作られていた「不倒翁(ふとうおう)」というおもちゃが元になっています。「不倒翁」はおじいさんの姿をした、手で倒しても起き上がるおもちゃです。これが室町時代後半に日本へと伝わり、姿を子どもへと変えて「起き上がり小法師(こぼし)」の名で普及しました。その後さらに姿を変え、張子(はりこ)の「起き上がり達磨(だるま)」と呼ばれるものが江戸で作られるようになりました。
座禅の姿を表した張子だるまは、赤い衣の色から、当時非常に恐れられていた「疱瘡(ほうそう))(天然痘)」よけとして求められるようになり、また蚕(かいこ)の繭(まゆ)に似た形と、起き上がる姿から縁起物となったと言われています。

富士市とだるまの関係

毘沙門天大祭のだるま市は、明治25年頃、静岡市にあった張子玩具店である「澤屋」の2代目杉本伝之助氏が、子ども向けのおもちゃと共にだるまを売ったところ、すぐに売り切れたことから始まったと伝えられています。あまりにもよく売れたことから、地元吉原に住む杉山市松(すぎやまいちまつ)氏は澤屋のだるまを仕入れて売り出し、さらに息子である敏雄(としお)氏や、小楠芳雄(おぐすよしお)氏が澤屋に弟子入りし、吉原でだるまが作られるようになったそうです。
こうして富士市でだるま作りが広まり、毘沙門天大祭のだるま市も大きく発展していきました。日本三大だるま市の一つに数えられるばかりではなく、露店の数、人出、だるまの種類などにおいて、「日本一のだるま市」と称されています。

だるまの目はいつ描くの?

店頭に並んでいるだるまには、黒目がありません。購入者が願をかけながら片目を入れ、成就したら(あるいは1年を無事に過ごせたら)反対側の目を入れるという風習があります。
先にどちらの目を入れるかが年によって異なるのは、富士市特有の文化と言われていますが、何に基づいているかは明かされておらず、妙法寺のみ知るものとされています。その年の毘沙門天大祭で、妙法寺にて祈祷や開眼(目入れ)を行うことができます。

鈴川だるまの特徴

鈴川だるまにもいくつか種類がありますが、最も一般的な鈴川だるまはひげが控えめで大人しく、表情が優しい、おだやかな顔をしているのが特徴です。これは、富士市の温暖な気候と地域の人の人柄が表れていると言われています。
鈴川だるまの伝統を受け継ぎ、日本一のだるま市を支えている「杉山ダルマ店」では、現在5人の職人の手で、だるまを制作しています。
代表である芦川博將(ひろまさ)さんは、「私は利き手が右なので、だるまに向かって左側から筆を入れ、バランスを調整しながら右側を描いていきます。作製時は無心です。考え事をしていると描くことはできません」と制作時について語り、「一つ一つ職人の手で作られているものなので、ぜひ大祭に足を運んで、だるまと顔を合わせ、お気に入りのだるまを見つけてほしいですね」と語ってくれました。
-画像あり-
(画像説明)杉山ダルマ店 代表芦川 博將さん(富士宮市)
(画像説明)作業風景

富士だるまプロジェクト だるまで富士市を元気に!

「富士だるまプロジェクト」は、だるまの魅力を広め、毘沙門天大祭を盛り上げようと、富士市まちの駅ネットワークが主催するプロジェクトです。
令和元年度から「開運!オリジナルだるまコンテスト」という白いだるまに彩色や加工を施し、自分だけのだるまを作る企画を松栄堂薬局から継承し、活動をスタートしました。
市民活動団体の「紙っと!プロジェクト」や「岳鉄イカシ隊」、「まちづくりプロジェクトシー・スルー」の協力のもと、岳南電車にだるまのラッピングを装った「だるま電車」を運行させ、昨年からは、富士市在住の造形作家・あしざわまさひとさんがデザインしたヘッドマークを装着しました。
車両内には、紙のまち富士のPRも兼ねて、地元の小学生が作った富士市オリジナルの折り紙だるまのコラージュなどを装飾し、「初詣や大祭に行く際に利用してほしい」という思いを込めて、年末から毘沙門天大祭の末日まで、街ゆく人たちと利用者を楽しませています。
かつて毘沙門天大祭は、全国から人が訪れ、人であふれかえっていたそうです。
「昔は神棚などにだるまを置いてある家庭がほとんどでしたが、時代が変わり、今ではその風習が薄れているように思います。昔から日本人に親しまれているだるま。子どもからお年寄りまで、だるまをもっと身近に感じてもらい、開運パワーをもらってほしいですね」と3人はだるまへの思いを語ってくれました。
-画像あり-
(画像説明)左から 林 直輝さん・八木 久さん・石原 すみよさん

今年も開催 「毘沙門天大祭」

毎年、旧暦の1月7〜9日に開催される「毘沙門天大祭」。この3日間は、毘沙門天が人々の願いを聞いてくれるというのが大祭の起源となっています。
毘沙門天大祭のだるま市は、群馬県高崎市や東京都調布市と並ぶ日本三大だるま市の一つとして知られ、全国各地から多くの人が訪れることで有名です。

とき/1月28日(土曜日)〜30日(月曜日)
ところ/香久山妙法寺
        (今井2-7-1)
-画像あり-
(画像説明)毘沙門天大祭風景
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シティプロモーション課広報広聴担当(市庁舎8階北側)

電話:0545-55-2700
ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:so-citypro@div.city.fuji.shizuoka.jp

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