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更新日:2025年10月16日
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野生の鳥との上手な付き合い方
富士市には、富士川河口や丸火自然公園などに数多くの種類の野鳥がいます。特に、富士川河口は、たくさんの渡り鳥を観察できる日本でも有数の場所です。
また、私たちが生活する市街地にもハトやカラス・ムクドリなど、一般的な野鳥がいます。ここでは、野鳥と人間の上手な付き合い方(ルール)について、掲載します。
1 ヒナを拾わない
巣からヒナが落ちていた時には、家に持ち帰らずに、できるかぎり元の巣に戻すようにしてください。特に羽毛の十分に生えていないくらいのヒナは、人が育て、野生に返すことができません。
また、巣立ちビナがうまく飛べずに地面にうずくまっている場合がありますが、近くに親鳥がいてヒナにエサを与えていることが多いので、人が側にいると親鳥は近寄れません。遠くから見守りましょう。
道路などの危険な場所では、近くの木の枝先など、元のいた場所からそう遠くない所に(親鳥から見てもらえそうな所)へ移動してください。
かわいそうと思って保護しても、人間は空の飛び方やエサの取り方を教えることができないので、野生に返した後生きていくことができません。野鳥のためにも拾わないようにしましょう。
2 エサをあげない
安易な餌付けすると、自力で餌を採らなくなり、人間が与える食物への依存が高まってしまいます。そうなると、人間との距離が近くなって飛び掛かってきたり、農作物を荒らすようになることもあります。また、特に住宅地でのエサやりは、鳥が近隣のお宅の敷地内で糞をしてしまう等の「ご近所トラブル」に発展することもあります。家で巣箱等を作ることは違法ではありませんが、近隣の方の住環境にも十分配慮しながら野鳥を大切にしていただきますようお願いいたします。
3 人間が出すゴミを適正に管理する
生ゴミは、決められた時間と場所に出すようにしましょう。前日からのゴミ出しは、カラス等に狙われ、さらに寄せ付ける原因となってしまうので、止めましょう。
ネット等でゴミを覆うようにすれば効果的です。
4 ヒナを育てている親鳥には気をつける
特にカラスは、春~夏頃の営巣期に、ヒナを守るために威嚇してくることがあります。巣に近づくと後ろから飛び掛かり頭を攻撃してくることもあるので、既に攻撃的になっていることがわかっている場合は、傘や帽子で頭を守るなどの対策をお願いします。人が攻撃しようとすると、より強く応戦してくる場合もありますので十分お気を付けください。
5 鳥の巣について
家の軒下やベランダに巣を作られると、フンや鳴き声などの問題が発生することがあります。空の巣や作りかけの巣であれば壊していただいても問題ありませんが、ヒナや卵がある場合は、法律により無許可で壊すことはできません。ハトなどの一般的な鳥は1か月ほどで巣立つのでそれを待っていただくことになります。フン害や鳴き声などの対策については、まずはご自身で行ってみていただき、それでも被害が収まらない場合や被害が大きい場合は、県(富士農林事務所森林整備課)に許可申請をします。手続きについては環境保全課までご相談ください。
鳥の巣を作られないようにするには、掃除や庭木の剪定により巣の材料となる枝を減らす、通気口などの隙間を網でふさぐ、鳥がとまりそうな箇所にワイヤーを張るなどの対策があります。一度巣を作った場所に再度巣作りをすることが多いため、対策は徹底しましょう。