ここからサイトの主なメニューです
ここからページの本文です

富士市指定史跡・千人塚古墳の保存整備事業について

2024年07月06日掲載

富士市神谷に所在する富士市指定史跡・千人塚古墳の保存整備事業についてご紹介します。

千人塚古墳とは

千人塚古墳は、富士市神谷字大塚に所在する古墳です。古墳のすぐ西側を流れる須津川一帯には、いまから1,400年ほど前につくられた小型の円墳が200基以上あったと考えられています。そのなかでも、千人塚古墳はひと際大きな横穴式石室が古くから開口していたことから、1976年には富士市指定史跡になっています。

千人塚古墳の墳丘の写真 千人塚古墳の墳丘

千人塚古墳の石室の写真 千人塚古墳の石室

千人塚古墳の副葬品の写真 千人塚古墳の副葬品

千人塚古墳の馬具の写真 千人塚古墳の馬具(轡)

富士市指定史跡千人塚古墳の指定内容変更について

令和6年6月19日に行われた富士市教育委員会会議6月定例会において、富士市指定史跡千人塚古墳の内容を次のとおり変更して指定しましたので、お知らせいたします。今回の指定によって、市の史跡の範囲へ新たに千人塚古墳の周溝の一部のほか、周囲に現存する須津J-第7・9・12 号墳が追加して指定されることになります。今後富士市では、千人塚古墳一帯の保護の万全を図っていくとともに、これまで以上の普及啓発を進めてまいります。

1 変更内容
(1)関係告示(旧指定告示) 昭和51年富士市教育委員会告示第10号
(2)種別・名称 史跡 千人塚古墳(須津J -第10 号墳) 附 須津J-第7・9・12号墳  
(3)員  数 4基    
(4)所在地 富士市神谷字大塚824-2の一部、-8の一部、-9、845-5、-6、846-3の一部、-4、-5、-6、-8、川尻字大塚480-1、-2、同地先
(5)所有者(管理者) 富士市
(6)変更後の指定範囲 別図のとおり

千人塚古墳を中心とする須津古墳群の群集イメージ千人塚古墳を中心とする須津古墳群の群集イメージ

令和6年度の発掘調査と工事について

令和6年度に実施する保存整備のための調査と工事の計画についてご紹介します。

発掘調査

(期間)令和6年7月~8月
(内容)千人塚古墳石室内部調査
 千人塚古墳の石室内にある平成14年度調査後の埋め戻し土嚢や支保工、流入土を人力にて除去する調査です。平成14年度調査時に検出した床面を改めて検出し、壁体や天井石等と合わせて測量・記録を行います。

現地説明会(終了しました)

開催日時

令和6年8月3日(土曜日)
午前の部:10時30分~11時30分 午後の部:13時30分~14時30分
荒天時中止、小雨開催

会場

千人塚古墳発掘調査現場(富士市神谷 846-4 外)

内容

古墳の埋葬施設である横穴式石室や出土品にかんする調査成果について、調査担当者(文化財課職員)から解説を行います。

注意事項

会場に駐車場が無いため、お車での来場の際は会場南側の臨時駐車場をご利用ください。

共催

富士市教育委員会、須津地区まちづくり協議会

千人塚古墳の調査経過(調査前~土のう一部除去状況)千人塚古墳の調査経過(調査前~土のう一部除去状況)

富士市指定史跡・千人塚古墳 発掘調査成果の公開と速報展の開催について

令和6年7月から実施しております、富士市指定史跡・千人塚古墳の保存整備工事に先立つ発掘調査において、極めて希少な銅鋺(どうわん)や金銅製唐草文金具(からくさもんかなぐ)をはじめとする豊富な副葬品の数々が出土しました。特に金銅製唐草文金具は、飛鳥時代の仏教美術のデザインが文様や形状に採り入れられており、全国的にも非常に珍しい資料です。
これに合わせ、短い期間ではありますが下記の要領にて発掘調査成果速報展を実施いたします。速報展後、資料は次年度以降に保存処理や整理作業を行ってまいります。

開催日時

令和6年10月12日(土曜日)から10月20日(日曜日)
9:00~17:00 ※10月15日は休館日

会場

富士山かぐや姫ミュージアム(富士市伝法66-2)
展示室6「須津こふんモバイルミュージアム スルガ古墳紀行」内

千人塚古墳の横穴式石室内

石室入口付近の遺物出土状況

銅鋺(どうわん)

金銅製唐草文金具(からくさもんかなぐ)

1期工事

(期間)令和6年7月~令和7年3月
(内容)千人塚古墳石室修繕
 石室内の修繕工事に先立ち、石室内に安全のための支保工を設置し、間詰め等による石室の修繕を行います。

2期工事

(期間)令和6年11月~令和7年2月(予定)
(内容)敷地造成・古墳整備・園路等工事
・敷地造成工(掘削、盛土、法面整形)
・擁壁工(スロープ擁壁、駐輪場擁壁、石積〔駐車場北側〕)
・古墳整備工(古墳保護盛土、ジオセル擁壁、石張り、張芝など)
・植栽工(低木植栽、客土)
・給水設備工(水栓類、給水管路)
・雨水排水設備工(側溝、暗渠、集水桝)
・電気設備工(石室内照明設備、電線管路)
・園路広場工(舗装、縁石、区画線、階段)
・修景施設整備工(石碑移設、手洗い場、ベンチ、サイン施設)
・管理施設工(門扉、柵、手摺、タイヤ止め)
・建築施設設置工(パーゴラ)
・構造物撤去工(構造物取壊し、樹木伐採・伐根、運搬処分)

保存整備事業について

富⼠市教育委員会⽂化財課では、平成30・31年度に策定した「富⼠市指定史跡千⼈塚古墳保存活⽤計画」に基づき、令和4年度に千⼈塚古墳整備事業の基本設計を作成しました。令和5年度は敷地内の埋蔵文化財の状況を確認する発掘調査のほか、公園整備のための実施設計を進めています。整備事業の進捗については、リンク先の埋蔵文化財ニュースなどをご覧ください。

Adobe Reader

マークが付いているページをご覧いただくには“Adobe Reader”が必要です。
最新版のダウンロードはこちらのWebサイトよりお願いいたします。

お問い合わせ

文化財課(伝法66番地の2)

電話:0545-30-7850
メールアドレス:ky-bunkazai@div.city.fuji.shizuoka.jp

ページの先頭へ戻る