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2022年08月01日掲載
令和元年度から継続して行ってきた浅間古墳の非破壊の文化財調査の成果をお知らせします。
富士市増川に所在する浅間古墳は、全長約91メートルを測る、東海地方で最大規模の前方後方墳です。
古墳時代前期後半(4世紀中頃)に築かれたとみられる東駿河地域の首長墓で、昭和32年7月に国史跡に指定されています。
これまで浅間古墳では発掘調査が行われておらず、埋葬施設の有無や構造については判明していませんでした。
そのため、令和元年に実施された地中レーダー探査を実施したところ、後方部中央に竪穴式石室あるいは粘土槨が埋設されている可能性を示す調査結果が得られました。
石室は地表から2.0メートルから2.5メートルほどの深さにあり、平面規模が長辺約7.4メートル、短辺約2.2メートルを測ると推定できます。
浅間古墳では過去に数度の本格的な測量調査が行われていますが、より詳細かつ広範囲の測量を行い三次元データを取得するために、ドローンを使用した空中レーザー測量を令和2年と令和3年に行いました。
調査の結果、現地での肉眼観察では明確でなかった後方部側面の平坦部の存在が判明し、後方部二段、前方部一段築成の前方後方墳であることが明らかとなりました。また、以前から指摘されているように古墳の北側(山側)と南側(海側)では古墳の高さが大きく異なり、海側から見たときにより大きく見えるように造られていることが明確となり、浅間古墳が墓としての性格に加え、人々からどのように見えるかを強く意識して造られた記念碑的な性格を持つことも明らかとなりました。
埋蔵文化財ニュース4号(令和2年2月刊行)
(PDF 2186KB)
埋蔵文化財ニュース6号(令和2年10月刊行)
(PDF 1631KB)
埋蔵文化財ニュース9号(令和4年8月刊行)
(PDF 3731KB)
文化財課文化財活用担当 埋蔵文化財調査室
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