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更新日:2025年5月15日
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【広報ふじ令和2年】吉野彰さんに富士市民栄誉賞を授与決定
富士市初〈吉野彰さんに富士市民栄誉賞を授与決定〉
市は、昨年12月にノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんに、富士市民栄誉賞をお贈りすることをことし1月に決定しました。
富士市民栄誉賞とは
市民や富士市にゆかりの深い人で、広く市民に愛され、社会に明るい希望を与える顕著な業績があった人の栄誉をたたえることを目的に、平成10年に創設した賞です。
市民の誇り
リチウムイオン電池を開発した吉野彰さんは、平成17年8月からの約10年間、旭化成株式会社富士支社で吉野研究室の室長として、高性能の次世代電池に使う素材の研究・開発を行いました。ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんが、市内でも研究・開発に取り組まれたことは、市民の誇りであり、子どもたちをはじめ多くの市民に夢と希望を与え、市の産業界にも活力を与えました。その栄誉をたたえ、創設してから初めての富士市民栄誉賞をお贈りすることになりました。
リチウムイオン電池とは
小さいサイズで、たくさんの電気をためることができるため、スマートフォンやノートパソコンなどのIT機器に欠かせないものになっています。また、電気自動車に利用されたり、太陽光発電などの自然エネルギーをためる蓄電池に使われたりするなど、地球環境にもやさしい技術として世界中で高く評価されています。
この基本構造を世界で初めて完成させたのが、吉野彰さんです。
-写真あり-
(写真説明)リチウムイオン電池
吉野彰(あきら)さん
昭和23年1月30日生まれ。大阪府吹田市出身、神奈川県藤沢市在住。昭和47年3月に京都大学大学院工学研究科石油化学専攻修士課程修了後、昭和47年4月に旭化成株式会社(旧旭化成工業株式会社)に入社。平成29年10月からは同社名誉フェローを務める。
-写真あり-
(写真説明)吉野彰さん
主な経歴
- 平成13年5月 旭化成株式会社電池材料事業開発室長
- 平成15年10月 旭化成株式会社 旭化成グループフェロー
- 平成17年8月 旭化成株式会社富士支社 吉野研究室長
- 平成22年4月 技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター(LIBTEC(リブテック))理事長
- 平成27年10月 旭化成株式会社 顧問
- 平成29年7月 名城大学大学院理工学研究科教授
- 平成30年4月 九州大学グリーンテクノロジー研究教育センター訪問教授
- 令和2年1月 国立研究開発法人産業技術総合研究所ゼロミッション国際共同研究センター所長
主な受賞歴
- 平成16年4月 紫綬褒章
- 平成30年4月 日本国際賞
- 令和元年6月 欧州発明家賞 11月 文化勲章・文化功労者 12月 ノーベル化学賞
-写真あり-
(写真説明)研究する吉野さん
(写真説明)旭化成株式会社でのノーベル賞受賞会見
写真提供:旭化成株式会社
問い合わせ/秘書課 電話 55-2703 ファクス 53-6330
Eメール hisho@div.city.fuji.shizuoka.jp