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更新日:2025年5月15日

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【広報ふじ令和4年】特集 戦争と平和 富士市から、「平和」を考える

特集 戦争と平和 富士市から、「平和」を考える

今年の2月以降、ウクライナで起こる出来事について、連日メディアで報道されています。ウクライナと、私たちの住むまち富士市。距離は離れていますが、富士市もウクライナからの避難者を受け入れており、決して他人事ではありません。
富士市は昭和60年11月19日に核兵器廃絶平和都市を宣言し、核兵器や戦争のない平和な世界を願っています。この夏、改めて「平和」について考えてみませんか。

私たちにできること 戦争を知り、平和を考える

平和について考え、祈りましょう

終戦から数えて77回目の夏がやってきます。私たちが住むこの富士市も、77年前の夏、戦争の最中にいました。当たり前ではない平和のために、今だからこそ、私たち一人一人が「平和」について考え、それぞれの時間に合わせて黙とうをささげましょう。

  • とき/8月6日(土曜日)8時15分(広島平和記念日)
    8月9日(火曜日)11時2分(長崎原爆の日)
    8月15日(月曜日)12時(終戦記念日)
  • 問合せ/福祉総務課 電話 55-2757

展示などで知る

2022平和のための富士戦争展(入場無料)
  • とき/8月10日~15日 9時~17時
    ※10日は、開会式後に入場できます。
  • ところ/ロゼシアター展示室
ミニミニ原爆展(観覧無料)
  • とき/8月1日~12日(土曜日・日曜日、祝休日を除く)
    8時30分~17時15分
    ※8月1日(月曜日)は12時~17時15分、7日(日曜日)は9時~16時のみ観覧可能。
  • ところ/市役所2階市民ホール
富士山かぐや姫ミュージアム歴史民俗資料館「戦争とくらし」コーナー(観覧無料)

写真パネルや貴重な実物資料を、常設展示しています。

  • 開館時間/4月~10月 9時~17時
    11月~3月 9時~16時30分
  • 問合せ/富士山かぐや姫ミュージアム 電話 21-3380
戦争の歴史をたどるMAP

市内にある戦争遺跡などを紹介する地図です。
配布場所/市役所2階総合案内ほか

-画像あり-
(画像説明)QRコード 詳しくはこちら

講座を受ける

平和を学ぶ講座

戦争の悲惨さと平和の大切さについて学びます。フィールドワークでは、バスで市内の戦争遺跡を巡ります。

  • とき/8月20日(フィールドワーク)、9月3日・17日、10月1日・15日、11月5日 全6回 各土曜日
    9時30分~11時30分
  • ところ/伝法まちづくりセンター
  • 受講料/各回300円(フィールドワークのみ小学生以上500円)
  • 申込み/8月10日~18日に、電話またはFAXで、核兵器廃絶平和富士市民の会へ
    • 土屋方 電話・ファクス 71-4016
    • 山崎方(さきの字について正しくは「立つさき」) 電話 090-2948-2801
市政いきいき講座「平和って何だろう」

市の平和に関する取組を説明します。「核兵器廃絶平和富士市民の会」の皆さんと、平和について考えてみませんか。

  • 対象/小学4年生以上
  • 所要時間/60分~90分(要相談)
  • 申込み/シティプロモーション課 電話 55-2736

平和を伝え、未来へつなぐ

「戦争経験者が語り継ぐ」核兵器廃絶平和富士市民の会 土屋 芳久さん

一人一人の意識

戦争が終わったとき、私は10歳でした。東京に生まれたため、家は空襲で焼かれてなくなり、疎開で静岡へ来ることになりました。
今でこそ「戦争はだめ」と強く思っていますが、幼い頃からそうだったわけではありません。当時は軍国教育を受けていたため、私の父が戦死したときは、私も兵隊になり、父の仇を討つんだと強く感じていました。しかし、新しい憲法ができ、環境が変わっていく中で、少しずつ国民の考え方も変わっていったのです。
戦争の始まりは、決して偉い人の暴走だけではありません。国民も新聞も、世間が戦争一色の雰囲気になっていきます。いきなり爆弾が飛んで来て、戦争が始まるわけではないのです。

戦争を始めるのも人終わらせるのも人

歴史は、名もない人たちの努力でつながっていくものだと私は思っています。終戦後、国から戦争関連の資料を処分するよう命令が下りましたが、当時の須津役場に勤めていた人の努力により、資料が今も残っていることを、会の活動を進める中で知ることができました。
そして私たちは、そうやって残された資料を次世代の皆さんにつないでいます。

核兵器廃絶平和都市の意味を

近年、核兵器についても多くの議論がありますが、今こそ富士市が核兵器廃絶平和都市を宣言をした意味を、もう一度考える必要があると思います。
私たちが、このように平和を訴える活動ができるのも、終戦後、憲法によって、自由と基本的人権が尊重されているからです。ぜひ、平和について考え、発展した技術を人々が幸せになるために使ってほしいですね。

-画像あり-
(画像説明)核兵器廃絶平和富士市民の会 土屋 芳久さん

「戦争経験者から受け継ぐ」核兵器廃絶平和富士市民の会 塚原 よし子さん

両親が語る戦争

私は戦争を経験していませんが、親兄弟から直接聞いた世代でもあります。人は体験から学ぶことが一番強く残ると思っているので、戦争を経験していない立場で、どうやって次の世代に伝えられるのか、責任を強く意識しながら、ずっと考え続けています。
私の両親は宮城県仙台市の出身で、仙台空襲で焼け出されました。家から逃げて向かった防空壕(ごう)も危険だったため、さらに山に逃げ、生き延びることができたそうです。戦時中の話は、私がまだ幼い頃から、針仕事をする母が何度も何度も話してくれました。
当時は、「どうして戦争に反対しなかったんだろう」と疑問でしたが、今思うと、正確な情報を得ることが難しかった当時、反対できる状況ではなかったんだと理解できます。

戦争を繰り返さないために

次の世代の皆さんに、どう記憶をつなぐか、どうしたら平和の心が育つのかを考えたときに、幼い頃から「平和」が「常に身近」で、「関心のある話題」であることが大切だと思います。例えば学校の友だちとの会話の中で、よく出てくる話題であれば、自然と「平和」について考える環境になるのではないでしょうか。ましてや、信頼している先生や大人からの言葉は、より子どもたちに届くと思います。

核兵器廃絶平和都市を誇りに

私は、富士市が核兵器廃絶平和都市宣言をしていることはとても誇れることだと思っています。
皆さんと一緒に、明確な目標を持って進んでいけるというのは、とても心強いこと。子どもたちにも、折にふれて平和について考える機会を持ってほしいです。

-画像あり-
(画像説明)核兵器廃絶平和富士市民の会 塚原 よし子さん

-画像あり-
(画像説明)今年3月に行ったウクライナカラーライトアップ(ロゼシアター)

問合せ/シティプロモーション課 電話 55-2700 ファクス 51-1456
Eメール so-citypro@div.city.fuji.shizuoka.jp

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