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更新日:2025年5月15日
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目次
エントツの景観づくり
富士市煙突撤去モデル事業
エントツ撤去前の写真
エントツ撤去後の写真
平成14年度に、静岡県は地球温暖化対策の普及促進や地震災害の予防及び日本を代表する富士山の景観向上を目指し、県内でも特に高い煙突が多い富士地域の事業所を対象に「富士地域煙突ゼロ作戦事業」を開始し、煙突撤去費用に対する支援の方針を示しました。
本市もこの事業に併せ、都市景観モデル事業として煙突撤去にかかる費用の一部を助成することで、使用していない煙突の撤去を促進し、防災上の安全性及び景観の向上を図ることとしました。
「富士地域煙突ゼロ作戦事業」は平成22年度で終了しましたが、本市では景観の向上を図るため、煙突撤去モデル事業を延長し、不用煙突の撤去を支援しています。
補助事業の内容
- (1)対象事業者
市内に事業所等を有し、当該敷地内の煙突の撤去を行う者。 - (2)補助対象煙突
高さ30メートル以上の煙突 - (3)補助対象経費
- 煙突を解体するための費用(足場設置等の仮設費も含む。)
- 煙突の解体に伴う廃棄物の運搬費用
- 煙突の解体に伴う廃棄物の処理費用
- (4)補助率
高さ | 補助率 | 限度額 |
---|---|---|
60メートル以上 | 3分の1 | 250万円 |
30メートル以上60メートル未満 | 3分の1 | 100万円 |
※建替え又は代替施設建設等に伴う煙突の撤去は、減額または補助対象外となります。
※煙突撤去を予定している前年度の8月上旬までに補助金交付に関する事前協議が必要となります。
煙突の景観誘導
富士市の煙突
煙突の本数
- 30メートル以上60メートル未満 17本
- 60メートル以上 19本(うち赤白煙突 8本)
(令和4年4月現在 建築土地対策課調べ)
煙突に関する取り組み
平成2年度 | 「エントツを日本一生かしたまちづくり」事業開始 |
---|---|
平成3年度 |
|
平成5年度 | エントツ整備ガイドブック、エントツ整備指針作成 |
平成8年度 | 富士市の工場地色彩ガイドライン作成 |
平成14年度 | 富士市煙突撤去モデル事業開始(継続中) |
平成21年度 | 富士市景観計画策定(煙突の色彩基準含む) |
煙突類の景観形成基準(富士市景観計画)
富士市の特徴である富士山を背景とする工場群の煙突景観を、富士山及び市街地景観と調和した色彩としていくため、富士市景観計画において、「良好な景観の形成のための行為の制限に関する事項」に、「煙突、排気塔その他これらに類するもの」に適用する、色彩基準を定めています。
新設及び塗り替えにあたっては、色彩基準により制限を行うとともに、景観形成の指針をふまえ、協議・指導を行います。
届出の対象
- 用途地域が指定されている区域 高さ15メートル以上
- 用途地域が指定されていない区域 高さ10メートル以上
色彩基準(制限)
煙突、排気塔その他これらに類するものの外観の色彩基準の数値は、マンセル値に基づき、次のとおりとする。
- 色相は5Y~5PB、もしくは無彩色とする。住宅地及び商業地エリアに立地する場合は、上記に加え、0YR(≠10R)~5Yの色相も認める。
- 明度は7以上とする。
- 彩度は2以下とする。
- 工場地色彩ガイドラインを参考にカラーデザインすること。
ただし、航空法により昼間障害標識を設置しなければならない物件(国土交通大臣が昼間障害標識を設置する必要がないと認めたもの及び高光度航空障害灯または中光度白色航空障害灯を設置するものを除く)、または市長が良好な都市景観を害する恐れがないと認めた場合においては、この限りではない。
景観形成の指針
- 不用煙突の撤去
不用となった煙突は、景観及び防災上の観点から、すみやかに撤去すること。 - 富士山眺望景観、周辺景観への配慮
景観の阻害要因とならないように、腐食・ひび割れ・汚染などに対しては、定期的に補修・塗装を実施すること。
赤白塗装(昼間障害標識)の塗り替えの際には、可能であれば中光度白色航空障害灯を設置し、富士山や周辺景観と調和する色彩とするよう努めること。