富士市では、町内会・区を基本とした390の自主防災組織が存在し、大規模災害に備えた日頃の防災活動や防災訓練を行っています。「地域は地域で守る」ため、自主防災活動には積極的に参加しましょう!
自主防災組織とは、「自分たちの町は自分たちで守る」という結束力に基づき、地域の住⺠が⾃主的に地域の防災活動にあたるための組織で、本市では、昭和51年の東海地震説の発表以来、結成が進んできました。その結成率はほぼ100%であり、全国的にみても⾼い⽔準にあります。
大規模地震による被害を軽減するためには、家屋の耐震化や家具の転倒防止など、市民一人ひとりが普段から十分な地震対策をしておくことが最も大切です。しかし、地震が発生してしまうと、一人で災害に立ち向かうことは困難ですので、普段から顔を合わせている隣近所の人たちが協力し、組織的に対応することが必要です。このような地域で協力し合う体制や活動の中核となるのが自主防災組織です。
自主防災活動の手引き
(PDF 18200KB)
自主防災組織の活動には日頃から行う活動と、災害発生時に行う行動があります。
日頃から積極的に自主防災活動に参加し、大規模災害に備えましょう。
また、震度5弱以上の地震が発生した場合は全ての自主防災組織において「災害対策本部」が設置されますので、人命救助を最優先に考えて行動してください。
なお、町内の被害状況や食料等の支援要請は地区の防災拠点である各地区まちづくりセンターへ通報してください。
※大規模地震発生時の自主防災活動の流れについては、防災マップ19ページを確認してください。
富士市防災マップ19ページ(地震災害の避難と自主防災活動)
(PDF 395KB)
2号様式「災害応急対策実施状況通報書(地震用)」
(PDF 43KB)
2号様式「災害応急対策実施状況通報書(水害用)」
(PDF 36KB)
緊急食料供給伝票
(PDF 208KB)
緊急物資供給伝票
(PDF 274KB)
役職名 | 災害時の活動例 | 平常時の活動例 |
---|---|---|
会長 副会長 |
「災害対策本部」の開設 情報の集約 判断の中枢 |
年間行動計画の作成 組織全体の調整 防災資機材の整備 |
給食給水班 | 物資配達と配分 炊き出し |
食料、水の備蓄と管理 給水拠点の把握 炊き出し訓練 |
避難誘導班 | 避難場所、経路の安全確認 避難誘導 |
集合場所や避難場所、経路の周知 災害時要援護者の把握 避難訓練の実施 |
救出救護班 | 負傷者の把握・応急手当 救出、救護活動 医療機関への協力 |
救出用資機材の点検 危険箇所の把握 救出、救護訓練 |
消火班 | 出火防止の呼びかけ 初期消火活動 |
消火方法の指導 初期消火訓練 消火器、消防ホース、可搬式ポンプなどの整備 |
情報班 | 災害情報の伝達 被害状況の把握 防災機関と連絡 |
防災意識の啓発 広報活動 地域の防災マップの作成 |
災害時には行政は全力をあげて応急対策を行いますが、道路や橋梁の損壊、停電、家屋の倒壊、人命救助などの多くの被害により、災害対応能力がおおきく低下することが考えられます。このような事態が生じた場合には行政の力ではどうにもならず、地域の方々が自主的に協力して、初期消火、被災者の救出、避難誘導、避難所の運営を行っていただく必要があります。阪神淡路大震災では、倒壊家屋などから救出された被災者の約6割が近隣の住民によって救出されたという報告があります。このことから、地域の方が自発的に防災組織を結成し、日ごろから地震などの災害に備えた防災訓練などの活動を展開していくことが被害の抑止につながることがお分かりいただけると思います。
いざという時に落ち着いて、正しい行動がとれるように普段から災害を想定して訓練を行う必要があります。訓練を計画することで地域の実状を知り、訓練を実施することで地域の様々な問題や課題が見えてきます。自主防災会で訓練を実施することは、地域住民が防災について考えるよい機会になり、訓練に参加することで自分の住む町にはどんな人がいて、どんな防災器材がどこに配備されているかなどを知ることができます。自分の家族や自分の住む町を守るためにも、防災訓練に積極的に参加し、防災活動に必要な知識や技術を体得しましょう。
防災危機管理課 (消防防災庁舎3階)
電話:0545-55-2715
ファクス:0545-51-2040
メールアドレス:bousai@div.city.fuji.shizuoka.jp