子ども一人一人が輝く教育を目指して

　令和が始まり、私たちは今までに体験したことのない新たな時代を迎えています。
　教育において大切なことは「不易流行」と言われます。特に変化の激しい時代には、普遍的な意義を持つ教育、変わらなければいけない教育が存在します。
　いつの時代も、子ども達は、たとえ小さなことでも自分のがんばりやできたことが認められ、褒められることで自己肯定感が生まれ、自信や勇気をもって自分らしさを発揮し、輝くことができるようになります。
　これからも、人と人とのつながりを大切にし、地域や学校、社会全体で、子ども達の感性、優しさや思いやりなどの人間性を育むことを求めていきます。
　一方で、先の見通せない時代と言われる今、デジタル社会の進展を子ども達の夢と未来に繋げていくことが、教育に求められています。そのうえで、自ら課題を発見し、みんなで多様な視点から考え議論し、修正しながら、互いに納得する解決方法を探っていく力や新たな価値を創造する力が必要となります。
　そのため、多様性を大切にする令和の時代には、それぞれの異なった価値基準を理解し、尊重する態度を育むことが必要です。子ども達一人一人の個性を認め、その良さに輝きを与えることを、今まで以上に大切にしてまいります。
　教育を通じて、主体的に判断し、多様な人々と協働し、新たな価値や技術を創造することができ、自分らしさを輝かせながら、未来を生きぬく子ども達を育ててまいります。

富士市教育長　森田嘉幸