2023年02月10日掲載
富士市救急医療センターの医師派遣大学への訪問についてお知らせします。
救急医療センターは、病院や診療所が開いていない夜間・休日などの救急患者に対応する一次救急医療施設です。年中無休の診療体制を維持するため、富士市医師会や県内外の大学病院など、数多くの医師が交代で診療に当たっています。
特に大学病院の医師は、主に深夜から翌朝にかけての時間帯を受け持っており、昼間に東京などの大学病院での診療が終わった後、長距離移動を経てセンターでの診療に当たり、翌朝また大学病院に戻るという勤務をこなしています。大学病院からの医師派遣がなくなってしまうと、診療体制が維持できなくなり、現在の救急医療体制の存続が危ぶまれることにもなりかねません。
このため、日頃の救急医療活動への感謝を伝え、今後も引き続き派遣を依頼するため、市長やセンターを運営する救急医療協会理事長等による医師派遣大学への訪問を毎年行っています。
コロナ禍で2年間中止を余儀なくされていましたが、3年ぶりに医師派遣大学への訪問を行いました。
富士市救急医療センターへの医師派遣に対する日ごろの感謝を伝え、今後も引き続き派遣していただくことを依頼しました。
また、現在、大学病院などでは医師の働き方改革という大きな課題への対応を迫られており、医師の派遣の継続に支障が出る恐れがありますが、双方で協議、検討を続けていくことを確認しました。
新型コロナウイルス感染症の感染状況により、訪問は中止しました。
各大学では、多くの教授やセンターの当直を担当する先生方と面談し、医師派遣のお礼と今後の継続をお願いしました。
大学からは、センターの取り組みをご理解いただくとともに、市立中央病院など、より高度な処置を行う二次救急医療機関との連携がうまく取れている地域であると、市の救急医療体制について高い評価をいただきました。
今後も救急医療体制を維持していくためには、正しく利用していただくことが大切です。救急医療は、地域の皆さんと医療スタッフとの支え合いにて成り立っています。
「休日や夜間のほうが都合がいいから」、「なんとなく調子が悪いから」、「医療相談がしたいから」。このような緊急性のない受診は、一刻も早い受診を必要とする急病患者が診療を受けられず、重大な危険にさらされる可能性があります。また、医療スタッフに必要以上の負担がかかってしまい、救急医療体制の崩壊につながりかねません。
日頃から健康管理に気をつけ、身体の調子がおかしいと感じたら、「かかりつけ医」や近隣の医療機関の診療時間内に受診することを心掛けるなど、救急医療の正しい利用にご協力をお願いします。
救急医療センターは、いざという時に皆さんに安心して受診していただける体制を堅持するため、今後も医師の確保や、診療体制の充実に努めてまいります。
保健医療課(フィランセ西館3階)
電話:0545-67-0260
ファクス:0545-67-0355
メールアドレス:ho-iryou@div.city.fuji.shizuoka.jp