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ある担当者のつぶやき 【4月放送分】第13回~16回

2022年04月21日掲載

 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放送されています。
 学生時代は日本史が苦手だった担当者が、大河ドラマの感想をつぶやいたり、物語をより深く楽しむためのポイントを頑張って解説したりします。

第十六回 「伝説の幕開け」(2022年4月24日放送):更新日4月28日

(画像)第16話のイメージ

 源義経の軍事的才能が光る回でしたね。今までは、戦に参加できずに拗ねたり、頼朝の命令に反抗したりと奇抜な行動が目立っていましたが、戦となると何とも頼もしい存在です。幼少期を京で過ごした頼朝とは違い、幼いときに寺に預けられた義経は、頼朝のような政治力を身に着けられなかった代わりに、型にとらわれない自由な発想で戦術を立てることができるのでしょうね。これなら、天狗の修業を受けたという伝説も納得してしまいます。
 木曽義仲は最後まで義に厚く、立派でしたね。自害を決意したときの、穏やかな表情が印象的でした。次回、木曽義高はどうなってしまうのでしょうか。善児の登場がないことを祈ります。

ポイント解説

梶原景時が源義経を比喩した八幡大菩薩(やはたはちまんぼさつ)とは?

 八幡大菩薩とは、八幡神(やはたのかみ)に対する称号です。八幡神は、もともとは大分県宇佐の土地を守る神様でしたが、いつの日か、第15代応神天皇の化身といわれるようになります。
 応神天皇は腕の肉が弓具のように盛り上がっており弓術の達人と称されていたことから、八幡神=武運の神として崇められるようになりました。
 源頼朝の先祖である清和源氏は八幡神を祀る石清水八幡宮を氏神として崇敬しており、その信仰は源氏子孫たちに受け継がれていきました。源氏一族が氏神として信仰したことが、八幡神=武運の神というイメージを強め、武士たちの信仰対象として全国に広がったとされています。

第十五回 「足固めの儀式」(2022年4月17日放送):更新日4月21日

(画像)第15話のイメージ

 鎌倉内部分裂の危機、北条義時はどう立ち回るのか期待しての視聴です。和田義盛を諫めたときは、周りに振り回されてばかりだった義時も、成長したなぁと思っていましたが、ラストは衝撃的な展開となりましたね。善児の現れるところには、必ず死の影があります。
 義時の反対も聞かず、源頼朝は血の粛清の道を選んでしまいました。坂東武士は、いつか自分を裏切るのではないか、という恐怖心が拭えないのでしょうね。頼朝は本当に誰のことも信用できない、孤独な人なのだとわかります。
 この事件で、「打倒平家」の目的のもと集まった人たちが、 “命令する者“と”従う者“にはっきりと形を変えたように感じました。今後、物語の雰囲気が変わりそうです。義時は頼朝のようになっていくのでしょうか、三浦義村の言葉が予言のようで気になります。

ポイント解説

なぜ“見せしめ”の対象に上総介広常が選ばれたの?

 源頼朝が行った粛清について、歴史書「吾妻鏡」には書かれておらず、どんな事情があったのか、上総介広常以外にも対象がいたのか等の詳細についてはわかっていません。
 このとき、後白河法皇に要請をして、東国の土地の支配権を朝廷に認めてもらった頼朝に対して、坂東武士たちの中には不満を持つ者もいました。「坂東の独立」を目指していた者たちにとって、頼朝の行動は、朝廷の支配下に入る行為であり、革命運動への裏切り行為に感じられたようです。
 坂東独立主義の先頭である上総介広常は、朝廷との関係に力を入れる頼朝を公然と批判していたため、謀反の疑いをかけられて殺されたと言われています。頼朝の東国自治の方針に反する考えを持ち、御家人の中で最大の勢力を持つ広常は、頼朝にとって邪魔になる存在だったと考えられています。

第十四回 「都の義仲」(2022年4月10日放送):更新日4月18日

(画像)第14話のイメージ

 木曽義仲と源頼朝の間でのらりくらりと、後白河法皇は油断ならない人物です。頼朝が「たぬき」と呼んでいた理由がよくわかります。京の作法がわからない義仲を笑うところは、なんて嫌な人だと思ってしまいました。
 義仲は義理に厚く正直な人物ですが、政治は苦手のようですね。反対に、かつて京に住んでいた源頼朝の政治力があらわれていました。坂東武士たちの心はなかなか掌握できない頼朝ですが、京の人の気持ちはよくわかっています。
 義仲も頼朝も、集まった武士たちの統制に悩んでいるようです。今後は、分裂してしまった鎌倉を、北条義時がまとめられるかが鍵となりそうです。前回、ようやく八重に気持ちが届いたと思ったら、いつのまにかパパになっていて、急展開に感情が追い付かないところですが…守るものが増えて、強くなった義時を期待します。

ポイント解説

木曽義仲が知らなかった、三種の神器とは?

 三種の神器とは、歴代の天皇が継承する三種類の宝、「八咫鏡(やたのかがみ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」のことで、正当な皇位継承の証とされています。
 この宝物は、現存する日本最古の歴史書「古事記」と「日本書紀」に登場します。2つの歴史書には、世界のはじまりから、神々が国を治めていたという神話、そして天皇家の王位継承の様子が語られており、この時代の天皇の支配の正当性を証明するために書かれたといわれています。
 三種の神器が出てくる「天孫降臨」神話によると、あるとき、天界にいる天照大神(あまてらすおおみかみ)が、孫である邇邇芸命(ににぎのみこと)に対し、地上界に降りて国を統治するよう命じました。その際、三種の神器を授けたとされています。

第十三回 「幼なじみの絆」(2022年4月3日放送):更新日4月8日

(画像)第13話のイメージ

 源頼朝のライバル、木曽義仲が登場しました。粗野で乱暴者をイメージしていたのですが、道理をわきまえた人物のようです。しかしながら、自分の息子を人質にしてまで、叔父の源行家を守る行動には、納得がいきませんよね。何か狙いがあるのでは?と疑ってしまいます。
 あやしい僧侶、文覚、再三の登場です。前回、後白河法皇と繋がっていることがわかりました。初登場のボロボロの衣服をまとった状態から、法皇の信頼を得るまでに、一体何が起こったのか気になります。今後、重要なキーパーソンになりそうです。
 北条義時の願いだった八重の笑顔を、やっと見ることができました。思い返すと、義時の行動はストーカーと捉えられそうなものでしたが…幼馴染として、八重には笑顔でいてほしい、という義時の純粋な気持ちが伝わってよかったですね。

ポイント解説

亀が北条政子に言っていた「日記」とは?

 亀が政子に聞いていた、「日記」とは、おそらく和泉式部の「和泉式部日記」のことでしょう。
 かな文字(ひらがなとカタカナ)が誕生するまでは、文字は漢字で貴族の男性が使用するものでしたが、ひらがなの誕生とともに、ひらがなを使用した女性による文学が発展しました。
 和泉式部は平安時代を代表する歌人の一人で、恋愛を題材にした歌を得意としていました。「和泉式部日記」は、和泉式部の恋人の死による悲しみから、亡くなった恋人の弟との新しい恋愛について書かれた記録ですが、三人称で描かれており、日記の体裁をした物語ともいえる作品です。
 「和泉式部日記」で描かれているのは『身分違いの恋』だったので、亀には共感する部分があったのかもしれませんね。

 ちなみに、かな文字のうち、カタカナの発祥は、仏教の普及とともに、中国語で書かれた仏典を読み解くために文字を書き込むとき、漢字を省略して書いていたものと言われています。
 一方、ひらがなの発祥は不明ですが、メモなどを取るときや私用の手紙を書くとき、漢字を崩して書いていたものが形となったと考えられています。

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交流観光課 観光担当(市庁舎5階南側)


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