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アンコンシャス・バイアスをご存じですか

2025年01月06日掲載

アンコンシャス・バイアスとは

アンコンシャス・バイアスとは、「無意識の思い込みや偏見」などと訳され、自分の経験や育った環境により、自分でも気づかないうちに持つようになった、「この人は〇○だからこうだろう」「普通○○だからこうだろう」というような物事の見方や考え方のゆがみ・偏りのことを指します。
アンコンシャス・バイアスは、誰もが持っており、日常にあふれているものなので、完全に払拭することは難しいかもしれませんが、気づかないままでいると、自分や周りの人の可能性を狭めてしまったり、誰かを傷つけてしまったりする場合があります。
性別に関わらず、誰もが活躍する社会を築くために、まずは、一人ひとりが自分自身の持っているアンコンシャス・バイアスの存在に気づくことが大切です。自分がアンコンシャス・バイアスを持っていることに気づくことで、多様な価値観を受け入れていくことにつながっていきます。

例えば、こんな風に思ったことはありませんか?

  • 男性は仕事をして家計を支えるべきだ
  • 女性には女性らしい感性があるものだ
  • 女性は感情的になりやすい

これらの性別に関する考え方もすべて、数多くあるアンコンシャス・バイアスの一部です。
ここに挙げている3項目は、「令和4年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究(内閣府男女共同参画局)」で、男女とも上位3位以内に入っていたもので、特に多くの人が持っているアンコンシャス・バイアスの代表的な例といえます。

第4次男女共同参画プランでもアンコンシャス・バイアスの払拭を重要視しています

富士市の男女共同参画推進の施策を体系的に示した第4次男女共同参画プラン(令和4年度から8年度)では、新たに「あらゆる分野でのアンコンシャス・バイアスの払拭と誰一人取り残さないジェンダー平等社会の実現」を横断的視点として掲げ、取組を進めています。
これは、男女共同参画に関するさまざまな課題はそれぞれが関連し合っており、性別に関わらず、誰もが個性と能力を十分に発揮できる社会の実現のためには、アンコンシャス・バイアスの解消を図ることが欠かせないためです。

アンコンシャス・バイアスをチェックしてみよう

さまざまな場面でのアンコンシャス・バイアスの具体例

固定的な性別役割分担意識に関わるアンコンシャス・バイアスの代表的な例を日常のシーンごとにチェックしてみましょう。「YES」と思う項目について、少し立ち止まって考えてみましょう。

家庭・コミュニティ

・女性は結婚によって、経済的に安定を得るほうがよい
・共働きでも男性は家庭よりも仕事を優先するべきだ
・デートや食事のお金は男性が負担すべきだ
・男性は結婚して家庭をもって一人前だ

職場・仕事

・育児期間中の女性は重要な仕事を担当すべきではない
・組織のリーダーは男性のほうが向いている
・受付、接客、応対(お茶出しなど)は女性の仕事だ
・「医師」「裁判官」というと男性の職業だと思う
・女性に理系の進路(学校・職業)は向いていない

その他

・女性は論理的に考えられない
・女性はか弱い存在なので、守られなければならない
・男性は人前で泣くべきではない

動画でアンコンシャス・バイアスをチェックしてみよう

以下の動画は、内閣府男女共同参画局が「性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究」をもとに作成した事例集の中で紹介している体験談等を踏まえ、制作したものです。性別による無意識の思い込みを含んだシーンが流れますので、どのシーンがアンコンシャス・バイアスに該当するか考えながらご覧ください。

アンコンシャス・バイアス解消のためにできること

アンコンシャス・バイアスを解消していくためには、まず自分の持つアンコンシャス・バイアスの存在に気が付くことです。「普通は…」「…べき」という決めつけの言葉が出るときは、立ち止まって考えてみるいい機会です。
自分の持つアンコンシャス・バイアスに気付いたら、それがどのように相手に受け取られるか、また現在の社会情勢に鑑みてふさわしいと言えるかどうかを検証することが重要です。
アンコンシャス・バイアスは完全に払拭できるものではありません。だからこそ、常に自分の発言に根拠があるかどうかを意識し、思い込みや決めつけに起因する言動がないか振り返り、問い直す姿勢を習慣として持つことが大切です。

関連サイト

アンコンシャス・バイアスに関する国の施策については、内閣府男女共同参画局ウェブサイトから確認できます。

※上記リンクは「Weblio辞書」のページを新しいウィンドウで開きます。
用語解説については、「Weblio」までお問い合わせください。

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