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【広報ふじ令和3年】見えることば、伝わるこころ。

2021年06月20日掲載

見えることば、伝わるこころ。
手話の世界にふれてみませんか?

聴覚障害者で手話を使って生活している人を「ろう者」といいます。ろう者にとって、「手話は言語」であり、コミュニケーション手段の一つです。手話を使うことで、考えていることや感情などを豊かに表現することができます。しかし、かつては聴覚障害者に対して、口話(こうわ)(※)や音声言語を推奨し、手話による会話を禁止する時代がありました。手話とはどのような言語なのか、手話の世界にふれて、私たちにできることを考えてみませんか。

※相手の口の動きを見て意味を理解し、口の形をつくり発声することで言葉を表現すること。

◇手話は言語

ろう者は手話を使って会話をします。手話は、手・指の形や動き、顔の表情や全身を使って表現する視覚言語です。手話独自の単語・文法があり、日本語や英語のように、一つの言語として捉えることができます

◇富士市手話言語条例
 の制定に向けて

県内では平成27年12月の富士宮市をはじめとし、10市1町で手話言語条例が制定され、平成30年3月には静岡県でも条例が制定されました。
富士市では、平成28年に富士聴覚障害者協会から条例制定を求める声が上がり、その後、同協会を中心に結成された手話言語条例検討委員会において議論が交わされ、令和2年9月に検討委員会が取りまとめた条例の原案が市に提出されました。
今後、聴覚障害者を中心に多くの人の考えを取り入れた条例を制定するため、手話言語条例制定市民懇話会の開催やパブリック・コメントを実施し、条例を制定していきます。
-写真あり-
(写真説明)「同じ」という意味の手話


ことばを見る 聴覚障害者のコミュニケーションについて聞きました

◇どのようにコミュニケーションをとっていますか?
家族同士の聴覚障害者のコミュニケーション方法は、家庭によって異なります。親が聞こえていて子どもが聞こえない場合、口話を主に使うように教えている家庭もありますし、親子で聞こえない家庭は手話を使って話すこともあります。人それぞれですね。

◇生活の中で感じることは?
私は手話を母語として育ってきたので、手話のほうが話しやすいですし、情報も理解しやすいです。手話には「~は、~を」といった助詞の表現がないので、日本語の文章を読んでも意味が分からないことがあります。しかし、聴覚障害者が全て同じというわけではありません。口話を主として育ってきた人や中途失聴者など、日本語が得意な人もいます。

◇コロナ禍で困っていることは?
情報の取得が難しいと感じています。日本語があまり得意ではない聴覚障害者は、テレビのニュースに字幕がついていても、全てを理解することができません。このコロナ禍では、はじめは「コロナって何?どうしたらいいの?」という混乱がありました。ふだんなら手話サークルなどで情報が共有できていたのですが、自粛期間で会うこともできず、困惑しました。それでも、ビデオ通話を使って連絡をとったり、会議ではZoom(ズーム)に挑戦してみたり、何とかできることはないか模索していました。

◇今後、期待することは?
私は日本人ですが、手話を母語として使っています。そして、日本語もすばらしいものだと思っています。日本語や外国語それぞれに文化があるように、手話にも文化があります。福祉というイメージではなく、文化が違うだけという認識で、外国語のようにもっと気軽に、手話に興味を持ってもらえたらと思います。
かつては子ども時代に手話を禁止されて育った人もいますが、これからは子どもたちが日本語も手話もどちらも選べる社会になっていくとうれしいですね。

手話通訳/入月(いりづき)真弓さん、齊藤綾香さん
-写真あり-
(写真説明)富士聴覚障害者協会 会長 鈴木 誠一

手話の世界。気持ちを伝える 手話奉仕員養成講座の受講生の皆さんに聞きました

手話に興味を持ったきっかけは?
福祉の仕事に役立つと思ったからです
身近にいる聴覚障害者の人とコミュニケーションを気軽にとりたいと思ったからです
手話通訳士になりたいという目標があります

手話を学んでよかったこと・難しかったことは?
聴覚障害者の人と分かり合える手段を持てたことがうれしいです
自分の中の世界観が広がったような気持ちになりました
表情で気持ちを伝える難しさに直面しています

手話奉仕員養成講座市では、聴覚障害者への正しい理解と手話の啓発活動や手話奉仕員を目指す人のための事業として、手話奉仕員養成講座を毎年開催しています。この講座は、1年目に入門編、2年目には基礎編として、2年間の受講で修了します。
※令和3年度は募集を終了しています。

-写真あり-
(写真説明)手話奉仕員養成講座
問合せ/障害福祉課 電話 55-2911 ファクス 53-0151 Eメール fu-syougai@div.city.fuji.shizuoka.jp

お問い合わせ

シティプロモーション課広報広聴担当(市庁舎8階北側)

電話:0545-55-2700
ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:so-citypro@div.city.fuji.shizuoka.jp

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