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アントレプレナーチャレンジ~小中学生起業家体験~
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- 特集
富士市と富士山吉原ロータリークラブは、未来のビジネスリーダーを育てるべく、「アントレプレナーチャレンジ」を実施しました。
このプログラムは、子どもたちに実際にビジネスを体験させ、起業家精神を育む貴重な機会を提供することを目的としています。
ビジネスアイデア作成から商品化まで
令和7年8月10日(日曜日)、富士市交流プラザには、元気いっぱいの小中学生30人が集まりました。参加者たちは、富士市の地場産業である「紙」をテーマにした新規事業案をグループごとに考案。どんなアイデアが飛び出すのか、ワクワクが止まりません!グループは6つに分かれ、メンターからのアドバイスを受けながら、アイデアを膨らませていきます。
最終的に発表されたビジネス案の中で、最優秀賞を受賞したのは「いつ木」の紙製スマホスタンド!
このスマホスタンドは、地元企業の協力を得て、実際に商品化されました。




実際の販売体験!
その後、11月1日(土曜日)と2日(日曜日)には、「富士市産業まつり商工フェア」で販売を実施!子どもたちは自分たちの作ったスマホスタンドを1個800円で販売し、なんと160個を販売するという大成功を収めました!お店のスタッフも子どもたち。接客や営業活動も自分たちで行い、領収書を発行するなど、本格的なビジネスを体験しました。
また、会場では「クリスマスを意識したミニランタンづくり」コーナーも大盛況。こちらも子どもたちが主体となって価格を決めたり、商品をセットにしたりするなど、さまざまな工夫が見られました。結果として100個が完売し、子どもたちは大満足!「こんなに売れるとは思わなかった!」という驚きと喜びが溢れていました。




今回のアントレプレナーチャレンジを企画した富士山吉原ロータリークラブの中村雄一郎氏(株式会社アーバンゲート 代表取締役)は、次のようにコメントしています。
「子どもたちが自らビジネスアイデアを考え、販売まで行った経験は、今後の大きな財産になると思います。ものを売るのは決して簡単なことではありません。しかし、子どもたちは創意工夫し、勇気を持って挑戦しました。その結果、予想以上の成果を上げることができました。この経験が、将来、壁にぶつかったときに役立つはずです。いつか、本当の社長がこの中から生まれることを期待しています!」
結果と反省点
体験後、子どもたちは売上金と領収書の金額が一致するかを確認する決算を行いました。この時、実際に売り上げた金額と計算が一致しないという事態が発生。子どもたちは、この問題を反省点として捉え、「どのように管理すべきだったか」「次回はどのように進めるべきか」を考え、課題を見つけました。この経験を通じて、ビジネスの難しさや重要な管理の部分を実感し、次回に生かすための大きな学びとなったようです。

それでも、何よりも子どもたちが一番感じたのは「自分たちでお金を稼げたことの喜び」。自分たちが作った製品をお客様に売り、お金を得る体験を通じて、達成感と嬉しさを実感していました。「自分で稼いだお金って、こんなに嬉しいんだ!」という言葉が、子どもたちの笑顔に表れていました。
親・保護者の感想
保護者の皆さんからも、温かい感想がたくさん寄せられました。参加したお子さんが「自分で考えて売るってこんなに楽しいんだ!」と感じている姿を見た保護者は、非常に感動していました。「子どもが初めて自分でお金を稼いだときの喜びを感じて、すごく嬉しそうにしていました。こんな経験はなかなかできないので、参加させて本当に良かったです。」という声が多く、次回への参加希望も多数寄せられました。
また、「今後もこういった機会を続けてほしい」「この経験が、将来の自信に繋がると思うので、ぜひ継続して欲しい」といった期待の声も寄せられました。
次世代の起業家を育てる
このアントレプレナーチャレンジは、子どもたちに「ものを売る」という実践的な経験を通じて、起業家精神を育んだだけでなく、富士市での地域貢献や企業との協力がどれほど大切かを学んでもらう機会となりました。富士市と富士山吉原ロータリークラブは、これからも子どもたちが地域で働くことの楽しさや、挑戦することの大切さを学ぶ機会を提供し、未来の起業家を応援し続けます。











