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富士市の働き方改革を支えるテレワーク・短時間就労開拓

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少子高齢化や人口減少が加速する中、働き手不足に悩む地域の中小企業は増える一方。

そんな現状に向き合い、新しい働き方の提案と企業開拓に取り組む山本智之さんは、富士市のテレワーク・短時間就労開拓支援員として日々奔走しています。

今回は、山本さんのこれまでの歩みや、支援活動の実情、そして未来に向けた思いを伺いました。

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営業畑から地域の就労支援へ

──まずは、山本さんの経歴について教えてください。

「もともとは旅館業界の営業からキャリアをスタートしました。旅館でフロントというよりは、社員旅行や団体予約を東京などの取引先に営業する仕事でした。飛び込み営業でビルの1階から6階まで会社を回るなど、営業の基礎を徹底的に学びましたね。その後は建設業界の営業も経験し、地域の様々な業界を知る機会となりました。」

──地域の就労支援の仕事にはどうつながったのですか?

「静岡県のマッチング人材サポートデスクに所属し、伊豆半島を中心に企業の求人と求職者のマッチングを担当。その後、裾野市等で自立相談支援員を経験し、現在は富士市のテレワーク・短時間就労開拓支援員として、企業と働き手の橋渡し役を担っています。」

富士市の企業と働き手の現状

──富士市での企業開拓はどのような状況ですか?

「富士市は製造業が中心で、現場作業が多いのが特徴です。テレワークや短時間就労の理解はまだまだ浅いですね。製造現場はどうしても現場に人が必要で、途中で抜けることができないため、短時間勤務やテレワークが難しいという声が多いです。」

──人手不足の状況はどう感じていますか?

「求人を出していない会社は少なく、多くの企業が人手不足を実感しています。ただ、募集しても若い人がなかなか入ってこないのが実態です。若い人は働き方や職場環境を非常に重視しますが、従来のライン作業など硬直した体制の中小企業は変化が難しいようです。」

新しい働き方の提案と課題

──テレワークや短時間就労を企業に提案するとき、どんな工夫をしていますか?

「まずは『こういう働き方がある』と知ってもらうことが大切だと思っています。企業側には『できない』という抵抗感も強く、そこを崩していくには根気と時間が必要です。複数回訪問して信頼関係を築き、現場を見てどのように働き方を変えられるか具体的に提案することを心がけています。」

──若者の働き方の価値観の変化にも対応が必要ですね。

「そうですね。『いつ辞めてもいい』『気に入らなければすぐ辞める』という若者が増えています。その現実を受け入れたうえで、働きやすい環境づくりや柔軟な勤務形態の提供が不可欠です。実際、年配の方に頼り切っている企業も多く、若い人を入れるためには業務の見直しやシステム化も必要でしょう。」

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実際の企業との取り組み例

──具体的な企業との取り組み例を教えてください。

「市内の運輸会社さんでは、短時間就労の可能性を模索しました。求人があり、仕分けや配送業務など実際に6時間程度の短時間勤務が可能な仕事もありました。もともと障害者雇用にも積極的で、短時間就労の導入支援も行いました。」

──理解が進みやすい企業の特徴はありますか?

「先ほどの企業のように障害者雇用や多様な人材活用に理解のある企業は、柔軟な働き方の導入に積極的な傾向があります。逆に、従来型の仕事のやり方を変えにくい企業ほど、新しい働き方の導入は難しいですね。」

 

今後の展望とメッセージ

──これからの働き方支援で重要なことは何でしょうか?

「地域の企業や働き手に、テレワークや短時間就労といった多様な働き方の選択肢があることを伝え続けることです。人口減少や若年層の減少は避けられませんが、企業が変わらなければ人が集まりません。しっかり情報発信し、現場に寄り添いながら地道に理解を深める努力を続けたいと思います。」

──最後に、働き手や企業に向けて一言お願いします。

「今の働き方にとらわれず、多様なスタイルを受け入れていくことで、働きやすい社会がつくれます。企業の皆さんには少しずつでも変わっていく勇気を、働く皆さんには自分に合った働き方を見つけるための挑戦を応援したいです。」

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富士市のテレワーク・短時間就労開拓支援員として、山本さんは今日も企業訪問を重ね、新しい働き方を地元に根付かせるために奮闘しています。人口減少が進む中、地域の未来を担う一つの解決策となるべく、これからの活動に期待が寄せられています。

富士市テレワーク・短時間就労求人開拓支援事業のウェブサイトページ

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