富士市
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【広報ふじ令和3年】まちかどネットワーク
2021年06月20日掲載
まちかどネットワーク
パリの日本茶コンクールで銅賞を受賞した木内(きのうち)茶農園と静岡大学お茶サークル「一煎(いっせん)」

富士市に残る北斎の足跡を辿る会」の木内さんの木内茶農園と、静岡大学お茶サークル「一煎」の皆さんが共同で出品したお茶が、2020年に行われたパリの日本茶コンクールの「煎茶普通蒸し部門」で銅賞を受賞しました。木内さんは市内で数少ない在来種(★)の茶葉を無農薬で栽培しており、在来種の保存と継承に取り組んでいます。

「富士市に残る北斎の足跡を辿る会」は、葛飾北斎が描いた「冨嶽三十六景」の一つ「駿州片倉茶園ノ不二(すんしゅうかたくらちゃえんのふじ)」が、法蔵寺(中野)から見た景色ではないかという説の立証を目指し活動している団体です。木内さんはその発起人として、資料の収集や近隣住民への調査などを行いながら、北斎と富士市とのつながりを伝える活動を行っています。また、令和元年7月に静岡大学農学部と県農林研究所茶業研究センターが行う在来種のDNA研究に協力し、片倉(中野)にある木内茶農園の茶葉が、江戸時代からある品種と同じ遺伝子であることが分かりました。

研究に協力したことをきっかけに、静岡大学でお茶に関する活動を行う学生サークル「一煎」の皆さんが木内茶農園でお手伝いすることになりました。一煎の皆さんは、富士市や静岡市などを中心に茶農家の作業を手伝ったり、お茶に関する商品やサービスなどの開発を行ったりしています。

木内茶農園では、当初は茶葉の育成期間から販売の検討まで、年間を通じて活動を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により活動できなくなってしまいました。木内さんの力になりたいと考えた一煎の皆さんは、お茶の販売に関して検討するために、フランスにおける日本茶の評価を知ろうと令和2年8月にパリの日本茶コンクールに「片倉産在来茶」と名づけ出品することにしました。

木内さんは「在来種のお茶は茶葉が小さく収穫できる量が少ないので利益にならず、今では市内のほとんどの生産者が扱っていません。しかし、この富士市に元からあるお茶を大切に残していきたいという思いで、今まで続けてきました。今回このコンクールで賞を頂いたことは、これまで在来種を守り育ててきたことが認められたようでうれしかったです。他国でも在来種の味わいが評価されたことで、これからも守り育てていく思いを新たにしました。今後もこのお茶の生かし方や、よさを知ってもらう機会を模索していきたいです。そして、関心を持ってくれた皆さんと、在来種の保存と継承を一緒に行えたらいいなと思います」と語りました。

★在来種…古くからその地域に存在する種類の植物。

-写真あり-
(写真説明)木内 陽子さん
(写真説明)茶畑での作業を手伝う大学生(令和元年10月撮影)
(写真説明)駿州片倉茶園ノ不二
(写真説明)受賞したお茶と賞状










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