富士市
防災・安全安心 | くらし・手続 | 健康・福祉・子育て | まちづくり | 教育・文化・スポーツ | 産業・事業者 | 市政情報
ふじの教育懇談会

 本市では従来から学校や子供たちを支える「学校縁」づくりの充実に努めてきましたが、これからも地域ぐるみで子供を育てる「地域の絆」を深める環境づくりがさらに必要であると考えています。
 平成25年度から、教育長が直接各学校に出向き、保護者の方々の意見に耳を傾ける「ふじの教育懇談会」を実施しています。この会は、保護者・学校・教育委員会が一体となり、よりよい富士市の教育を目指していくことを目的にしています。
令和5年11月9日(木曜日) 鷹岡中学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 令和5年度の2回目となる「ふじの教育懇談会」を鷹岡中学校で開催し、鷹岡中学校のPTA役員をはじめ、教職員の代表、教育長、教育委員会事務局職員が出席しました。
 懇談会の冒頭の自己紹介で、校長先生から鷹岡中学校区の概要についての説明がありました。鷹岡地区は、富士市の製紙工業の源流となる地域であり、当時の面影を残すレンガ造りの建物群があることや、昭和41年に行われた2市1町合併のうちの1つであること、さらに鷹岡中学校には市内で唯一の天文台があることなど、歴史と文化が息づく地区であるとの説明がありました。
 鷹岡中学校の子供たちは非常に真面目で、授業や部活動を頑張っている姿が多くみられることや、学校教育目標「自ら学び、高め合う」に向け、子供たちの自主性を重んじ、自分から行動する姿を大切に、一人一人を大切にして日々教育活動を推進していると紹介がありました。
 懇談会では、「アフターコロナにおける新たなPTA活動の在り方について」をテーマに、PTA役員の皆様方を中心とした意見交換が行われました。コロナ前と同じような活動をしていくのではなく、新たな活動の在り方や子供の視点に立って今の時代に即した活動にしていくために、今年度行われた各専門部の活動の振り返りをすることから話合いが始まりました。
 各専門部の役員の方から、今年度のPTA活動として、給食試食会・インディアカ大会・奉仕作業・県下一斉補導・PTA便りの発行・3校合同事業等、様々な事業を行ったことが報告されました。
 給食試食会を開催した家庭教育部からは、「給食試食会を通じて、子供たちが普段食べている給食が、調理法や栄養等、様々なことを考えられて作られていることを初めて知った。」「給食試食会で給食を食べたお母さんたちと感想を話し合うことで、子供のお友達のお母さんと関わることができた。」等の感想がありました。学校栄養士との懇談等、とても有意義な会であるので、コロナ禍で人数を制限して行っていた活動を広げ、今後多くの人に参加できるようになると良いとの意見が出されました。
 体育保健部からは、コロナ中に開催できなかったインディアカ大会を、多くの人に負担なく参加できるよう工夫し、半日で開催したことが報告されました。話合いの中で、「インディアカは鷹岡中校区で20年くらい地域の方と共にやっているスポーツである。ここ何年かはインディアカ大会ができなくて、つながり自体も薄れてしまったと感じていた。」「体育部はインディアカのつながりでPTAも盛り上がっていたところがあったので何かしらの形で続いてほしい。」との意見がありました。
 環境整備部からは、奉仕作業の報告がありました。コロナ中に活動が縮小していた奉仕作業は、今年度多くの人が活動に参加してくれたそうで、「PTAは縮小傾向にあると思うが、学校や鷹岡中の子供たちのためという名目があれば手伝っていただける方はいると思う。」とお話がありました。今年度平日開催で参加したくてもできなかったPTAの方もいたため、今後は活動を広げていくために保護者が参加しやすい土日に開催するなどの工夫も必要との意見が出されました。
 生活指導部からは、7月と12月に行われている県下一斉補導についての報告がありました。鷹岡地区や天間地区では、子供会の多くが解散したこともあり、補導に参加してくれる人が集まるか心配だったこと、鷹岡中学校の保護者全員にマチコミでお知らせしたところ多くの方が参加してくれたこと等が報告されました。天間のまちづくり協議会に参加したPTA会長からは、「地域のまちづくり協議会の会長さんが、中学校のお父さんやお母さんたちに働きかけてくれたことがとても嬉しいと仰っていた。」との報告がありました。学校と地域のお互いの支えがあり、子供たちの健やかな育ちにつながっていることを感じました。
 学校新聞やPTA便りを発行している成人教育部からは、「様々な行事で子どもの頑張りを一番近くで見られることがうれしい。」との話がありました。コロナ禍の時には、子供たちの姿を見られなかった期間も長くあり、子供たちの成長する姿を見られることはとても貴重であるとの話がありました。
 各部の報告の中で皆さんが多く話されていたのは「PTAの活動に参加させてもらわなければ、子供のお友達のお母さんと関わる時間もなかった。」「過去のPTA活動のつながりがずっと続いて、今も支えられている」「役員をやったからこそ、様々な関わりが生まれ、自分の視野が広がった。」等、「つながり」「関わり」という言葉でした。
 2つの言葉につなげて、校長先生から、鷹岡中学校で行われている天文教室の話がありました。元PTA会長のCSディレクターさんが「地域の方々や鷹岡中学校のみんなに天文台に登って星を見てほしいと考え、観察会を企画したが、今は学校に来ることが難しい子にも、天文台に登って星を見られるように、観察会の参加者が帰った後に、第二の観測会をするのはどうか。第二の観測会の案内を出してもよいか。」と提案してくれたそうです。当日、地域の方の支えもあり、無事に開催することができたと話がありました。
 最後に教育委員会を代表して森田教育長から、鷹岡中PTA役員の方々の話合いを聞き、PTA活動に対する情熱を肌で感じ、心が温かくなったとの感想が述べられました。皆さんのやる気と同時に「関わり」と「つながり」という言葉が皆さんのお話から出て感動し、みんなで手を取り合いながら心をつなぎ、より良い方向へ向かっていくそんな素敵な映像を感じることができたとの話がありました。
 そして、PTA役員さんの思いが鷹岡中のPTAの活動に広がっていき、さらにその輪が市全体につながっていったらうれしいと、今後の期待とともに、本会の参加へのお礼をお伝えしました。
(写真)鷹中 懇談の様子
令和5年7月5日(水曜日) 岩松小学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 令和5年度の1回目となる「ふじの教育懇談会」を岩松まちづくりセンターで開催し、岩松小学校のPTA役員をはじめ、教職員の代表、教育長、教育委員会事務局職員が出席しました。
 懇談会の冒頭の自己紹介で、中村校長から岩松小学校の概要についての説明がありました。巌松舎の開校から数えて151年目の令和5年度は、全校児童数474名が在籍しています。子どもたちは大変素直で、学習に落ち着いて取り組み、友達に対して優しい声掛けができるという良さがあると語られました。令和5年3月1日に開校150周年を迎えた時には、子どもたちが各学年や学級でやりたいことを考え、横断幕を作ったり、手作りクッキーで記念の校章を作ったりし、6月末には、全校児童と教職員約500人で記念の航空写真を撮ったりと、150周年の節目をみんなでお祝いしたとの話がありました。
 PTA会長からは、今年度PTAの組織の在り方を見直し、理事・役員の人数を減らしたこと、コロナ禍の中でほとんどのイベントが無くなり、今後のPTA活動をどうしていくかというところを含めて、今年度はゼロ出発であり、計画を立案するところから始めていること、4月に行われたPTA総会で今まで行われていた環境整備や挨拶運動などについて、今後どうしていくかについて保護者アンケートを実施したこと、PTA活動は、できる人ができることを大事にしていくため、ボランティアを募って運営していることなど、今年度新しいかたちで出発し始めた岩松小PTAの状況について説明がされました。
 懇談会では、「子どもたちの環境整備と安全について ? PTA活動の取組の中で ? 」をテーマに、PTA役員の皆様方による意見交換が行われました。コロナ禍のため、3年間行われていなかった奉仕作業について、「いつ」「どうやってやるのか」を話し合う前に、何を大切にしていったらいいか、その「目的」についてじっくり話し合うことから始まりました。
 話合いの中で、理事の方が発言した「親子でやることに意義がある」という言葉を手掛かりに、「どうして親子でやることが大事なのか」について、それぞれの考えを伝え合いました。話合いの中で、「親だけでやれば要領よく進むかもしれないけれど、親子でやってからやり残しのところを子どもたちに見せるということ、そこをまた一緒にやることが大事。」「ただの掃除だけれど、子どもにとっては親と一緒にやることですごく楽しいイベントになる。」「子どもたちの普段の掃除を知ることで、親が普段の学校での生活を知る機会になる。」「高学年になると家庭で親と触れ合う時間がだんだん少なくなってしまう。親と一緒にできる活動があれば、絆が深まったり、思い出にも残ったりする。」などの意見が出され、「親子で一緒にやる」ことを大切にし、計画を進めていくことに合意がなされました。
 次に、「いつ」やるのかについて、「以前の奉仕作業は土曜日にやっていたそうだが、授業参観日に合わせて短い時間でやるなど、もう少しスマートにやりたい。」「仕事をしている方が多いから、土曜日は習い事などで忙しいのではないか。」「有給は1回で済ませたい。」などの意見が出されました。こうした意見を踏まえ、会員みんなが参加しやすく、親子で掃除をすることができるのは、授業公開日ではないかという意見が出されました。
 「来られないおうちがあった場合は、自分の子も一緒に近所のおばちゃんが見てあげるとか、一緒に教えてあげられるような関係になれば地域で見守っているというふうにもなる。」「子どもたちが計画をして、親が手伝うみたいな形の方が、高学年の子にとってはやりがいがあるのではないか。」などの意見も出されました。こうして11月の授業公開に合わせて親子奉仕作業を行う方向で話が進んでいき、次回の理事会で「どこ」を「どうやって」行っていくか決めていくことを確認しました。 
 「子どもたちの安全な登下校について」では、令和2年度で途切れてしまっている「かけこみ110番」の名簿を今年度はしっかりと完成させること、もう一度「かけこみ110番」の家はどういうものか周知をすること、また完成した名簿で各町内の軒数を確認し、少ない町内には区長会などの協力を得ながら件数を増やしていくことが確認されました。
 さらに7月7日に行われる「交通安全リーダーと語る会」に出席するPTA会長からは、保護者代表として、子どもたちが一生懸命考えてくれた意見を親がどうつないでいくかについて、その場の話だけで「よくやったね。」で終わりにしてしまうのではなく、今後PTAとしてどんなことができるのか考えながら参加したいという話がありました。
 最後に教育委員会を代表して森田教育長から、岩松小PTA役員の方々の話合いを聞き、これからのPTAの在り方やどういう方向で進めていくべきか、改めて学べたような気がして非常に勉強になったとの感想が述べられました。コロナ禍で活動ができなかったことをきっかけにして、今までの前年度踏襲ではなく、まずは活動をする目的や意味を共有し、子どものことや会員のことを第一に皆で決定していく姿はとても参考になり、そういったことが、持続可能なPTA活動につながっていくのではないかとの話がされました。
 今後も、誰でも「学校のために」「子どものために」「子どもとともに」今後も学校を支えていただきたいとのお願いをするとともに、本会の参加へのお礼が述べられました。
(写真)岩松小学校 懇談の様子1
(写真)岩松小学校 懇談の様子2
令和4年11月7日(月曜日) 吉原第二中学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 令和4年度第2回目となる「ふじの教育懇談会」を吉原第二中学校で開催しました。PTA役員をはじめ、学校職員の代表者、教育長、教育委員会事務局が出席しました。
 会の冒頭、PTA会長からは、PTA活動についての近況の紹介がありました。2年以上に渡るコロナ禍で止まっていたPTA活動も、今年は徐々に再開できるようなり、役員の方々を中心に、PTAの皆さんの協働による子供支援、学校支援が行われ始めた様子が紹介されました。
 竹内校長からは、吉原第二中学校の教育活動についての紹介や、PTAの皆さんの日頃の支援へのお礼の言葉が述べられました。吉原第二中学校は昭和25年に、当時の吉原市立吉原中学校(現・富士市立吉原第一中学校)から分離・独立し、吉原市立第二中学校として創立されて以来、74年の歴史を有する学校です。学区域には、田宿川をはじめとする湧水の数々や、善得寺、舟久保古墳等の歴史的資源が点在しており、自然環境や歴史を基盤とした地域行事が盛んに行われています。吉原二中生がボランティアとして活躍している行事も多く、学校や子供と地域との強いつながりが特徴です。現在、生徒数515人、通常学級15学級、特別支援学級1学級であり、本年度の学校教育目標「幸せに気付く生徒」のもと、「ありのままを認める」「人やもの、ことに感謝する」「自分の力を伸ばすために、いろいろなことに挑戦する」「前向きに生きる」を幸せに気付く4つのヒントとして、日々の教育活動を実践しています。
 懇談会では、「部活動の在り方」をテーマに、PTA役員の皆様方による意見交換を伺わせていただきました。はじめに、現在の部活動の在り方について話題となりました。部活動の教育的意義について、先輩・後輩の関係の中で、先輩を敬う気持ちや後輩を思いやる気持ちの醸成や、運動部活動における体力向上といったことが話題となりました。そのうえで、親世代が経験してきた部活動に比べて活動時間が短い現在の部活動において、それらのことがどこまで行えるのかといった意見が出されました。さらに、高校での部活動との時間的・体力的なギャップの大きさに苦労するのではないかといった意見も出されました。
 一方で、親世代にとって部活動は、厳しくもありきつくもあったが楽しかったという思い出があるが、子供は「部活動がほどほどで良かった。」という思いを持っていて、長い時間やらずに物足りないと思っているのは、親の勝手な思いだったとの意見も出されました。
 また、現在の部活動の種類が少なく、子供がやりたい部活動がない状況があることや、特に文化部活動においては、その傾向が顕著であるといったことが話されました。学校の現状から、部活動数の増加を望むことはできないということを理解しつつも、親としては子供が選べる程度の部活動の種類があってほしいと願っている様子が伺えました。
 次に、部活動の地域移行に関することが話題に上がり、教育委員会事務局から、国の方向性についての説明を行った後、PTAの皆様の御意見を伺いました。方向性として、子供たちの選択肢が増えることは良いことだと思うといった意見が出されました。一方で、これから議論や検討を深めていってほしいとした上で、現在抱いている不安や心配についても意見が出されました。特に、学校部活動と地域部活動の関係性や、移行していくタイミング、学校部活動チームと地域部活動チームが同じ大会で試合をすることへの公平性の担保、送り迎えや金銭面での心配等が意見として出され、現時点での保護者の方々の率直な思いを伺うことができました。
 最後に、教育委員会を代表して森田教育長から参加者に対して、率直な意見を頂けたことへの感謝の意が伝えられるとともに、話題となった部活動の地域移行について、今まで学校には無かったスポーツや文化的活動との出会いを通して、開くことができなかった興味の窓、自分の人生を切り拓く窓が開かれるきっかけとなるのではとの話がありました。また、今後、子供たちにとって一番幸せな方向性といった視点から、富士市の持続可能な部活動の在り方、地域部活動の在り方の検討を始めるといった話がありました。
(写真)吉原第二中学校 懇談の様子
令和4年7月7日(木曜日) 吉永第二小学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 令和4年度第1回目となる「ふじの教育懇談会」を吉永第二小学校で開催し、PTA役員をはじめ、教職員の代表、教育長、教育委員会事務局職員が出席しました。吉永第二小学校は、富士市の北東部に位置し、愛鷹山を源に持つ赤淵川の河岸段丘に沿って点在する林業を中心とする6つの集落のための学校として、明治維新時の寺子屋を源流に、明治25年に鵜無ケ淵尋常小学校として開校された学校です。
 懇談会の冒頭の自己紹介では、PTA会長から吉永第二小学校の良さについて、教職員の方々の目が子どもに行き届いているとの紹介がありました。「用事があって学校に行くと、事務室の先生までもが自分の子どものことを知っていてくれている。すごく感謝しています。」との発言から、教職員と保護者が良好な関係を築けている、素敵な学校であることが伝わってきました。
 望月校長からは、吉永第二小学校の概要についての説明がありました。鵜無ケ淵尋常小学校の開校から数えて130年目の令和4年度は、新入学生8名、全校児童数98名が在籍し、子どもたちは大変素直で、まじめに頑張る子ばかりであるという良さがある一方、少人数が故に子どもたちの距離感が近すぎ、切磋琢磨して伸びることに関して課題があると語られました。このような子どもの実態を受けて、本年度から学校教育目標を「なかよく かしこく まえむきに」と改め、学校の良さや子ども一人一人の良さを生かしながらも、さらに伸びていく子に育ってほしいと願いながら教育活動を進めているとのことでした。
 懇談会では、「放課後(下校後)の過ごし方」をテーマに、PTA役員の皆様方による意見交換が行われました。はじめに、放課後の子どもたちの遊びと宿題(家庭学習)について話題となりました。「遊びに行くのに子どもの足で30分かかるため、宿題を終えてから遊びに行くとなると、どうしても車での送り迎えが必要。」という意見や、「基本的には学校から帰ってきたらまず宿題をすることになっているが、遊ぶ時間が無くなるから宿題を夜やることもある。でもそういうときは必ず電話で連絡してくる。」、「6時間の日は帰ってきてから時間が無いし、疲れていて遊びに出かけようとしない。」といったことが話されました。また、水曜日は高学年も5時間で放課となるため、「水曜日だけが楽しみで、公園に行くとたくさんの子どもたちがいます。みんな水曜日を楽しみにしているようです。」といった発言もありました。改めて、子どもたちにとって早い時間で放課となる日課の重要性を感じることができました。
 次に、子どもたちのゲームやインターネットによる動画視聴についても話題となりました。先の話題でも、友達の家や遊び場が離れていて、なかなか子どもだけでは遊びに出かけづらい状況が語られましたが、外で遊ばない・遊べない時間にゲームをやったり、インターネットによる動画視聴をしたりといったことが、「親が声を掛けないとずっとやっている。」といった発言に代表されるように、比較的多くの時間を占めている様子が伺えました。また、「ゲームをしてもいいけど、友達と会ってゲームすればと言うのですが、それぞれがWi?Fiにつないで、ネットでつながり合って通信ゲームをしています。」といった発言から、子どものインターネット活用技術が遊びの中で進化している実態を感じたり、友達とのつながり方は昔と変わっても、つながりたいという気持ちは変わらないということを確認したりすることができました。
 さらに、いつから子どもにスマートフォンを持たせるかといった話題もありました。高校生になったら持たせたいといった意見と、中学生からという意見がありましたが、親子で「なぜ必要なのか」よく話し合って考えている様子や、連絡手段の確保のため保護者が子どもに持たせたいといった事情も伺うことができました。
 最後に教育委員会を代表して森田教育長から、子どもにとって遊びというのは、コロナ禍において人と人がつながりにくくなっている中で、改めて人間形成や人間関係形成力育成等において、非常に大事な場であり、人とコミュニケーションをどう結んでいくかということが大事であるとの話がされました。その上で、本日のふじの教育懇談会に参加していただいたPTA役員の皆様が、子どもの遊びというものをとても大事にしてくださっていることへの感謝の意が述べられました。また、スマートフォンをいつから持たせるかといった話題に触れ、Society5.0時代に生きる子どもたちにとって、デジタル機器とどのように上手に付き合うかということについて、「今のうちからデジタル機器に触れ、時には失敗をする中で、しっかりと学んでもらいたい。学校教育でも行うが、御家庭の皆さんが今日の様な話合いを通じて、その意識や姿勢を高めていただきたい。」との話がされました。さらに、そのような取組をされているPTA役員の方々の姿勢に改めて感謝するとともに、本会の参加へのお礼が述べられました。
(写真)吉永第二小学校 懇談の様子1
(写真)吉永第二小学校 懇談の様子2
令和3年11月11日(木曜日) 富士第一小学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 令和3年度第2回目となる「ふじの教育懇談会」を富士第一小学校で開催しました。PTA役員をはじめ、学校の代表、教育長、教育委員会事務局が出席しました。
 会の冒頭、PTA会長から、富士第一小学校のPTA活動についての紹介がありました。本校のPTAでは、本年度の活動目標・スローガン「持続可能なPTA活動」のもと、会員の負担を軽減しつつも、常に挑戦し続ける活動を行っています。特に登校時の交通安全見守りとしての旗振り活動を、全世帯に協力を求めながら年間を通して実施し、子どもたちの安全・安心を支える活動として長く実施されています。また、各種会議の実施方法については、オンラインを使った会議や、書面開催等、今の時世に合った方法を取り入れて実施されています。
 和田校長からは、富士第一小学校の教育活動についての紹介や、PTA・地域の方々の支援へのお礼の言葉が述べられました。富士第一小学校は明治10年に、当時の稲中舎(平垣)と三省舎(蓼原)が合併して、加島学校として創立されて以来、144年の長い歴史を有する学校であり、建学当時からの使命として、「加島の地を創造する人や世の中を導き未来を拓く人など、志の高い人」の育成を掲げ、教育活動に当たっています。現在、全校児童数717名、通常学級23学級、特別支援学級3学級であり、市内では3番目に大きな小学校となります。本年度は、学校教育目標「しなやかに 挑み続ける」のもと、学校や教室だけに収まらないような力や、これから生きて働いて社会を創っていくための土台となるような力の育成に重点を置き、子どもたちが自分たちの言葉で話し、自分たちで考えて答えを出していくような授業づくりを目指しています。
 懇談会では、「GIGAタブレットと子どものインターネット利用について」をテーマに、PTA役員の皆様方による意見交換を拝聴させていただきました。はじめに、GIGAタブレットを使ってのオンライン朝の会の実施の様子や、宿題等の提出について話題となりました。夏休み明けの分散登校期間中に実施された「オンライン朝の会」では、子どもが「一人でやれるからママは来ないで」と言ったことがあり、日に日に子どもの操作技術が伸びていることを実感したといった意見や、学校ではできないリコーダーの演奏を、家で録画して宿題として提出する方法は、今の時世にあった方法でとても良いといった意見、授業で使うプレゼンテーション用の資料を、タブレットを使ってまとめている姿を見て、すでに親よりもそのようなソフトを使いこなしていて感心したといった意見が聞かれました。そのような意見の中、自分自身はパソコン操作が苦手なので、子どもがどのように使っているのかが把握できていないといった意見も出され、家庭によって状況や事情が違うということを、改めて伺うことができました。
 次に、子どもたちへの情報モラル教育についても話題に上がりました。子どもたちに何が良くて、何が悪いのかを家庭でもしっかりと教える必要があるが、情報モラルや情報機器の使い方の全部を把握するのが難しいといった意見や、学校で指導してくれる先生(担任の先生)によって、指導の基準や程度が違うことがあるのではないかといった意見が聞かれました。また、タブレットやパソコンを使う技術だけではなく、使う側の情報モラルの育成や、体の健康についても、これからさらに考えていきたいという意見が出されました。学校側からは、3年生以上の道徳において、情報モラルを題材にした授業を行っていることの紹介があり、授業においても情報モラル指導を充実させていくとの話がありました。懇談の中で、知らず知らずのうちに被害者にも加害者にもなってほしくないといった、保護者の方々の切実な思いを伺うことができました。
 最後に教育委員会を代表して森田教育長から、学校教育において、情報モラル教育は非常に重要なことであり、授業等においてしっかりと行っているが、その内容についてもっと家庭・保護者の方々と情報を共有することが重要であるとの話がありました。また、保護者の皆様方から頂いた貴重な意見を、教育委員会として、教育行政と学校との連携の中で生かしていき、情報活用能力や情報モラルの向上に役立てていきたいとし、率直な御意見を伺えたことへの感謝の意が述べられました。
(写真)富士第一小学校 懇談の様子1
(写真)富士第一小学校 懇談の様子2
令和3年7月19日(月曜日) 岳陽中学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 令和3年度第1回目となる「ふじの教育懇談会」を岳陽中学校で開催しました。PTA役員をはじめ、学校の代表、教育長、教育委員会事務局が出席しました。
 会の冒頭、寺内校長から岳陽中学校の紹介と、PTA活動に対するお礼の言葉が述べられました。
 岳陽中学校は昭和49年に開校し、校区の丘小学校、広見小学校の卒業生が入学してきます。本年度、全校生徒数745人、通常学級22学級、特別支援学級3学級という、市内では大きな規模に当たる中学校となります。これまでに、特別活動の実践校として市内の先導的な役割を果たすなど、授業研究で市内をリードしてきた学校です。また、部活動では特に運動部において、富士市中学校総合体育大会で男女とも複数回の総合優勝という輝かしい足跡を残しています。現在の岳陽中生は、先輩たちが脈々と受け継いできた「地域に誇れる岳陽魂」を継承し、いろいろなことに挑戦しています。コロナ禍において、様々な行事が中止や延期等となっていますが、子どもたちは自分たちができること、やるべきことをしっかりと見定めて、岳陽魂を合言葉に一生懸命取り組んでいます。
 PTA活動においても、コロナ禍により当初の事業が思うようにできない状況ですが、子どもたちや学校・先生方を元気にしたいというPTA役員の皆さんの強い思いで、創意工夫あふれる取組を行っていただいていることや、コロナ禍であってもしっかりと学校を支えていただいていることの紹介がありました。
 懇談会では、「今の時代に沿った制服の在り方について」をテーマに、PTA役員の皆様方による意見交換を拝聴させていただきました。岳陽中学校では開校50周年を迎える令和5年度を機に、制服を新しいものへと変更することについて、その検討を始めたところです。そのような中、今回の懇談会では、制服をテーマに話し合いを行っていただきました。
 まず、新しい制服のデザインや機能性のことを検討する前に、そもそもなぜ制服が必要なのかということについて議論をすることが必要ではないかとの意見が出されました。制服の意義や価値について、参加者がそれぞれの思いを本音で語り合う様子が伺えました。その中で、同じものを着て集団生活を行うことによる協調性の涵養や、制服と私服との違いによる「よし、頑張るぞ」といった気持ちの切り替え、周りからの目を意識することによる自制心の高まり、特に女子に見られる露出度が比較的高い服装ではない制服での登下校による防犯や、非行防止の効果などが挙げられました。親目線であるということを前置きしつつも、やはり「制服は子どもを守ってくれるものになる」との意見も出され、保護者の立場からの制服への思いが語られました。それと同時に、当事者である子どもたちにもしっかりと意見を聞くことが重要であるとの意見も出されました。
 次に、「今の時代に沿った」ということに焦点化した議論へと移りました。特に、ジェンダーフリーやLGBTQ、ノンバイナリーへの対応や、多様性の尊重、個性の伸長といった、今日的な課題に対応する制服の在り方について議論が交わされました。画一的な制服を着ていたとしても、子ども一人一人が内側に持つ個性は消されるわけではないといった意見や、男女で1種類ずつしかない制服よりも、2、3種類ずつあって、個人が選択できる制服の導入が、これからの時代に必要なことではないかといった意見が出されました。
 また、現在の制服の着方についての課題点についても議論が及びました。特に、暑い夏において制服の下に体操服を着ているような着方では、熱中症等の問題があることはもちろん、作法としてもいかがなものかといった意見が出されました。また、大人の世界で定着しているクールビズのように、子どもたちの制服も夏はポロシャツといった快適に過ごせるものへと変えていくことへの必要性も語られました。
 最後に教育委員会を代表して森田教育長より、どの子にとっても学校で生活がしやすくて、自分らしさを発揮しやすい制服の在り方、そして、制服そのものがどうあるべきかという根本的なことを考え直すという皆さんの前向きな議論に敬意を表したいと、参加者の皆さんへの感謝の意が述べられました。
(写真)岳陽中学校 懇談の様子1
(写真)岳陽中学校 懇談の様子2
令和2年11月10日(火曜日) 神戸小学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 本年度第2回目となる「ふじの教育懇談会」を神戸小学校で開催しました。PTA役員をはじめ、学校の代表、教育長、教育委員会事務局が出席しました。
 神戸小学校は昭和22年に吉原町立神戸小学校として設立され、今年で73年目を迎えました。さらに同校のルーツとしては、神戸村常願寺を借りて仮の教場としていたとの記録が明治8年から残っており、その期間を含めますと145年の歴史を有しています。現在、児童数203名、学級数は通常学級9学級、特別支援学級1学級からなる小学校となっています。
 冒頭、田中校長から、新型コロナウイルス感染症対策において、保護者や地域の方々から多大なる御支援・御協力いただいていることへの感謝が述べられました。保護者や地域の方々が子どもたちのためにできることはないかと積極的に動いてくださったり、行事の運営等において学校側の提案に御協力いただいたりと、保護者や地域の方々によって教育活動が支えられている様子が紹介されました。
 懇談会では、「コロナ禍における家庭での子どもとの関わり方」をテーマに、新型コロナウイルス感染症対策により臨時休業となった期間中や学校再開後の子どもの様子や保護者の関わり、行事の中止・変更に対する子どもの様子等について、意見交換を行いました。
 休校中の様子としては、学校から出された課題以外の学習を親子で一緒に学んだり、体力を落とさないように親子で一緒に運動をするように心がけていたりといった、保護者の方々が子どもへの関わりを工夫されていた様子が伺えました。また、子どもと一緒にいる時間を活用して初めての料理に挑戦したり、子どもの好きなことにとことん付き合ったりと、子どもの行動や視野を広める工夫もされていたことが伺えました。反面、ゲームやテレビの時間増加という課題も明らかになりました。ゲームやテレビの時間増加による生活リズムの乱れや、視力の低下が気になるといった内容も話題に上がりました。その中で、保護者の方々も子どものストレスを考えると、時間の使い方についていつものように厳しく注意することに躊躇したなどの、葛藤されていた様子が話されました。
 学校再開以降の子どもたちの様子については、友達や先生方と一緒に行う授業や活動を本当に楽しんでいるようであるといったことや、今まで当たり前にあった学校や授業のありがたさを実感しているといった保護者の思いが語られました。生活リズムについても、再開当初はリズムを戻すことに苦労したが、今では就寝・起床時刻や睡眠時間も元通りになり、安心しているといった声が聞かれました。
 行事の中止・変更については、「修学旅行が日帰りになり、最初子どもはすごく残念がっていた。でも、修学旅行が近づくにつれ、ワクワクが止まらない様子であった。帰ってきたときも、すごく楽しめて良い思い出ができたということが、話を聞いていてひしひしと感じた。」との語りに代表されるように、今できる行事を精いっぱい楽しむ子どもの様子が伺えました。何とかして子どもたちに行事を行ってあげたいという保護者・地域・学校の熱い思いが伝わってきました。
 最後に教育委員会を代表して森田教育長より、休校中の家庭での子どもたちの様子や、子どもたちを支えてくださっている保護者や地域の方々の思い、行事に対する子どもたちの思いや頑張りの様子などを伺えたことへの感謝の意が述べられました。
(写真)神戸小学校 懇談の様子1
(写真)神戸小学校 懇談の様子2
令和2年9月18日(金曜日) 広見小学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 令和2年度1回目となる「ふじの教育懇談会」を広見小学校で開催しました。PTA役員をはじめ、学校の代表、教育長、教育委員会事務局が出席しました。
 当校の児童数は660名であり、通常学級21学級、特別支援学級2学級からなる小学校です。学校教育目標には、岳陽中学校、丘小学校と共通の小中一貫教育目標である「一生懸命 がんばる」を掲げ、よい悪いの判断のもとに本気で物事に打ち込み、最後まであきらめない主体的な態度や、自分のためだけではなく、人を思って力を尽くし、励まし合い、認め合い、支え合う心の育成を目指しています。
 懇談会冒頭の校長挨拶の中で、創立50周年を迎えた広見小学校の開校当時についての紹介がありました。人口の増加に伴い、昭和46年に住民の願いであった小学校が開校したことや、開校当初の教育環境整備に、PTAや地域の方々の多大なるご協力があったことなど、先人の努力により今の広見小学校があることへの感謝が述べられました。
 懇談会では、「臨時休業中の家庭での子どもたちの様子」をテーマに、新型コロナウイルス感染症対策により臨時休業となった期間中の子どもたちの家庭での様子について、生活面や学習面などの切り口から意見交換が行われました。
 生活面では、学校がある日と同じような生活リズムを保つために、1日のスケジュールを書き出し、子どもが意識して生活できる工夫がされていたことや、普段ではなかなかできない野菜作りや読書をたっぷり行うといった、状況に応じた時間の使い方が各家庭で行われていたことが伺えました。
 学習面では、学校から休業中に2回送付した課題をもとに、親子で学習したり、課題をきっかけにして、前学年の復習や地図帳等の資料の活用に結び付けたりという例が紹介されました。また、オンラインやオンデマンドによる学習についても意見交換がなされました。オンデマンド型の授業配信による学習では、先生や友達とのコミュニケーションが取れず、また、分からなくてもどんどん進んでしまう学習になり不安であるといった意見や、学校での授業では、課題解決に向けて友達との意見交換や、先生からのアドバイスを受けることができるが、オンデマンドではできないので、特に小学生には向かないのではないかといった意見が出されました。
 懇談会後半では、広見っ子のキャリア教育の充実に向けて「子どもたちが社会的・職業的に自立するために必要な資質・能力とは」をテーマに、コミュニケーション力を高めていくことの重要性についての意見が出されました。また、そのために親ができることや、PTAができることについて、意見交換が行われました。
 最後に森田教育長より、教育委員会として心配していた「休業中の子どもたちの過ごし方」について、保護者の皆さんの工夫により有効に時間が活用されていたことや、GIGAスクール構想を進めていく上で、保護者の皆さんが感じているオンデマンドやオンラインでの学習に対する思いを伺えたこと、コミュニケーション力育成について改めてその必要性について確認できたことなど、PTA役員の皆様の活発な意見交換により、改めてこれからなすべきことや、大切なことを理解させていただいたことへの感謝が述べられました。
(写真)広見小学校 懇談の様子1
(写真)広見小学校 懇談の様子2
令和元年11月14日(木曜日)  吉原北中学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 令和元年度三回目となる「ふじの教育懇談会」を吉原北中学校で開催しました。PTA執行部役員をはじめ、学校の代表、教育長、教育委員会事務局が出席しました。
 当校は本市の北東部に位置しており、学区は富士見台、神戸、吉永北の三つの地区に広がっています。地域では約2万年前から人々が定住し、生活していた遺跡が発見され、開校は昭和56年と比較的新しいものの、文化を脈々と継承してきた伝統と誇りがあります。
 校訓「喜びを富士に告げよう」のもと、学校教育目標「自ら考え判断する 高め合う生徒」を掲げ、主体的に考え、多様な意見に触れつつ、様々な情報を集め判断し、みんなで高め合う生徒の育成を目指しています。そのため、生徒は各教科、特別活動、総合的な学習等、学校生活においてこの目標を意識した生活を送っており、富士山のふもとで伝統ある地域に支えられ、伸び伸びと育っています。
 懇談では、生活全般を通した「子育てについての悩み」をテーマに意見を交換しました。
 子育ては、兄弟姉妹それぞれの性格が異なり、一人一人に合わせた対応を考える必要があるため、常に子どもに寄り添うようにしているという意見が出ました。また、思春期に入り、学校の様子を子ども自身からあまり話さなくなるため、子どもの様子を見守り、変化に気付くよう意識し、できるだけ声をかけ、話をじっくり聞くようにしているという意見がありました。さらに、子育てに大変悩んでいる時期に、同じ境遇の友人や先輩に話を聞いてもらえる機会があるとありがたいという意見もありました。
 次に、ゲームの時間が長く、親子の約束が守れていない状況があるため、時間を決め、自己管理してほしいという意見が複数あり、携帯を持たせないことやゲームアプリの課金に対する不安も出ました。
 その他、部活動の練習時間が少なく、様々な制約があることは承知しているが、外部コーチの活用等、何か良いアイディアがあるとありがたいという意見もありました。
 最後に、森田教育長は、「子育てに正解はなく、絶対的な法則もありません。私は、その都度最善と信じ、周囲の助言を参考に、自分なりに考えてまいりました。ご意見にもありましたが、極力子どもの話に耳を傾け、思いを十分に語らせる必要があると思っています。その上で1つか2つ助言できれば、親として素敵な姿だと思います。ゲームが話題になりましたが、好きなものに手が伸びるのは、人間の本来の姿であり、それ以外の多様な楽しみや面白みに出会わせることも大人の役割だと感じています。これからは、新たな価値を生み出せる人間を育んでいかなくてはなりません。そのために、様々な経験を積み、時には壁にぶつかり悩み、多様な人と協働していく力が必要です。部活動が短くなることは、我々も懸念していますが、新しく生み出された時間を活用し、生き方や考え方を学ばせてあげることが、子どもたちの幸せにつながることを、ご理解いただけるとありがたく思います。」とお礼を述べました。
(写真)懇談の様子1
(写真)懇談の様子2
令和元年9月19日(木曜日)  伝法小学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 令和元年度二回目となる「ふじの教育懇談会」を伝法小学校で開催しました。PTA執行部役員をはじめ、学校の代表、教育長、教育委員会事務局が出席しました。
 当校は、本市のほぼ中央部に位置しています。伝法地区は、高速道路や国道、県道等の主要交通網の要所になっています。児童は688名、通常学級は20学級、特別支援学級は3学級、本市唯一の肢体不自由の特別支援学級があり、全館バリアフリーの施設になっています。
 地域には毎日の登下校を見守ってくださる方々をはじめ、授業の手伝いや学校行事へ参加してくださる方々が多く、PTA活動も盛んに行われています。こうした地域住民の熱意に支えられ、平成29年度に学校運営協議会が設置され、本市におけるコミュニティ・スクールのさきがけとなっています。
 学校教育目標には、吉原第一中学校、吉原小学校と共通の「あこがれ(夢をもつ子)チャレンジ(たくましくがんばる子)笑顔(仲間とともに喜ぶ子)」を掲げ、子どもたちの温かな人間関係を築き、自尊感情を育むため、きずな、学び、命をつなぐことを重点目標に据えています。
 懇談会では、「今の子どもの遊び」をテーマに、各家庭での子どもの様子を切り口に、遊びの内容や時間、場所等について、意見交換を実施しました。
 まず、遊びの内容については、保護者世代は仲間で集まり、人と顔を合わせて遊ぶことが当たり前でしたが、現在はゲーム機やスマートフォンのゲームアプリ等、通信機能を有するものを使い、自分の家で友達と顔を合わせることなく遊んでいる傾向にあることが分かりました。
 また、授業時数の増加や習い事により友達と遊ぶ時間がないことや、安全や維持管理上の理由から学校の遊具が減っていること、防犯上の観点から外遊びをする子どもが減っているといった状況があるとのことでした。こうした現状に、子どもの社会性や体力を育む機会と場について考えていく必要があるのではないか、親が自分自身の心にゆとりを持ち、ゲームの時間やセキュリティー等の設定を管理するなど、家庭から環境を整えることが重要ではないか、自然体験やボランティア活動が有効ではないか、親子が触れ合う時間が大切ではないかといった前向きな意見が出されました。
 最後に、森田教育長は、「真剣に子どもたちを思う意見交換を聞かせていただき、感謝申し上げます。アメリカの哲学者ロバート・フルガムは、自分の人生の基礎的なことの全ては、幼稚園の砂遊びを通して学ぶことができたと言っています。人間形成には、遊びが大変重要です。みんなで群れ、自分の生活、個性、自分らしさを発揮しつつ、仲間と一緒に遊ぶ中で社会性が育まれます。全体を通して、家庭の状況が違う中、多様な形で自分らしい選択をされていると感じました。皆様とともに子どもが自由に自分を発揮できる環境を考え、支えていくことができればと思っております。」とお礼を述べました。
(写真)懇談の様子1
(写真)懇談の様子2
令和元年7月17日(水曜日)  大淵第二小学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 令和元年度最初の「ふじの教育懇談会」を大淵第二小学校で開催しました。PTA執行部役員をはじめ、学校の代表、教育長、教育委員会事務局が出席しました。
 当校は、富士山麓の豊かな自然に囲まれた本市北端に位置し、富士本地区35名の児童が通学しています。
 地域住民の教育への関心は高く、子どもの家庭はもとより、地区全体が「学校は富士本の明かり」という意識が強く、学校の諸行事や日々の教育活動への協力体制が整えられています。特に、15年目を迎える和太鼓演奏をはじめ、地域の支えにより、子どもたちは豊かな経験を積んでいます。
 当校では、学校教育目標「学び合い 自らを高める 大淵の子」の実現に向け、児童が「聴く力」を身に付け、主体的・対話的な活動を生き生きと楽しみ、学びを深めるため、重点目標に「聴き合おう。優しい心と目と耳で」を掲げています。
 懇談会では、「子どもたちの家庭での様子」をテーマとし、各家庭での様子を切り口に、子育てを通した心配事や習い事等について、意見交換を実施しました。
 まず、家庭学習は、多くの児童が、帰宅後もしくは、放課後児童クラブで遊ぶ前に済ませていることが分かりました。ゲーム機やスマートフォンで遊ぶ児童が少なく、持っていても、予め決められた時間や休日に少々楽しむ程度であることが分かりました。また、年齢に応じて手伝いをする児童が多く、家庭科の調理実習で教わったことを家で実践し、味噌汁やおかずを作ってくれたという話もありました。
 次に、習い事や子育てを通した心配事を話題にしました。週の大半をソフトテニスや剣道、スキーや空手、自転車等に費やし、自分の目標に向かって自らを鍛えている児童がたくさんいました。学区を離れ、夜遅くまで練習に励むため、帰宅時刻とともに就寝時刻も遅くなり、家庭においても非常に忙しい毎日を過ごしていることが分かりました。その他、学区内を走る国道や県道、市道が整備されてきたため、朝の交通量が多く、霧が深い日も多いことから、登校時の安全を心配する意見もありました。
 最後に、森田教育長は、「全体を通して、保護者同士のつながり、絆を非常に強く感じた。温かく、明るく、心が結び合っている。学校の先生方とも自然な会話ができている。そこが良さであり、強みでもある。大人の姿が子どもたちの人間関係にも投影され、羨ましく思った。お子さんはのびのびと外に出て、自分らしい生き甲斐を持っている。それを親御さんが支えており、ある意味、理想的な姿ではないか。今後も子どもの健全な育成に向け、運動、食事、睡眠のバランスを大切にし、学校と家庭が力を合わせ、一層充実した教育活動が展開されることを期待している。参考になることが多く、有意義な話を聞かせていただいた。改めてお礼申し上げる。」と感想やお礼を述べました。
(写真)懇談会の様子1
(写真)懇談会の様子2
平成30年11月7日(水曜日)  富士川第一小学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 平成30年度三回目となる「ふじの教育懇談会」を富士川第一小学校で開催しました。PTA執行部役員をはじめ、学校の代表、教育長、教育委員会事務局が出席しました。
 当校は本市の西端に位置し、木島、岩淵、中之郷の三地区から382名の児童が通学しています。地域には、一里塚の史跡や、国の重要文化財の指定を受けた古谿荘、国の有形文化財に指定されている小休本陣常盤邸等があり、歴史と文化が色濃い地域でもあります。また、かつては、富士川の渡船や甲州との舟運で栄えました。現在も高速道路のスマートインターや主要幹線があり、交通の要所として人や物流の動きが激しく、保護者や地域の方々による多くの見守りにより児童の安全が守られています。教育活動においても様々な形で地域の方々の熱心な協力をいただいています。
 平成30年度は、学校教育目標「関わりあって楽しく学ぶ 伝え合って深く学ぶ」の実現に向け、「自分の思いや考えを声に出して他者に届け、言葉のキャッチボールと通して優れた考えを創造する」ことを願い、重点目標に「声に出そう 伝え合おう」を掲げています。
 懇談会では、「子どもとのかかわり」をテーマに、各家庭における現状や、保護者として心配なことについて、意見交換を実施しました。
 まず、かかわる時間については、多くの家庭において少ないことが分かりました。こうした中、入浴中や就寝前、朝や隙間ができた僅かな時間を大切にしている様子をお話いただきました。反面、子どもといる時間は短くても心配することはなく、子どもが自分から挑戦したいことがあれば、何でも後押ししているというご意見もいただきました。
 次に、かかわり方では、兄弟に等しく愛情をかけることが難しく、配分が偏るとその反動が行動となって表れること、どうしても下の子を優先に生活が回っていること、褒めることと叱ることのバランスをとることが難しく、自分が叱り役になってしまうこと等の悩みが出ました。
 子どもの様子については、兄弟で留守番できるようになったこと、上の子が下の子の面倒を見るようになったこと、親の帰宅を待つ間にお手伝いをするようになったこと、特技が上達していることなど、我が子の成長に関する話がありました。一方、ゲーム機を通して他人と容易にやり取りができてしまう怖さや、投稿動画に興味があり、影響を受けていることへの不安も話題になりました。
 最後に、山田教育長は、「夜回り先生」で知られる水谷修氏の講演で聞いたことを取り上げました。「時間はかかっても我が子を信じ、親が一生懸命になっている姿を見せると子どもは何かを感じるはずである。後姿を見せる教育は子どもにじわじわと効いてくる。」この話につなげ、「じっくりと子どもに向き合うことは、家庭でも学校教育でも必要である。悩みは尽きないが、一生懸命働く姿を子どもに示すことを大切にしていただけるとありがたい。」とお礼を述べました。
平成30年9月27日(木曜日)  吉原第三中学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 平成30年度二回目となる「ふじの教育懇談会」を吉原第三中学校で開催しました。PTA執行部役員をはじめ、学校の代表、教育長、教育委員会事務局が出席しました。
 当校は本市比奈の高台に位置し、245名の生徒が通っています。毎年5月に実施している長野県豊丘村での勤労体験学習は、32年目を迎えました。りんご農家等での勤労体験により、生徒は働くことの喜びや大変さを知り、自分の生き方を考えるきっかけとなっています。
 学校教育目標「高め合う」のもと、目指す生徒像を具体化し、?目標をもつ・学び合う・思いやる?を副題としています。本年度は、新学習指導要領の「主体的・対話的で深い学び」の視点を意識し、関わりの質を高める観点から、重点目標を「自ら考え、深く関わり、共に学び合おう」としています。
懇談会は「部活動の在り方について」をテーマに、部活動の現状や保護者の皆様方が感じていること、家庭での過ごし方について意見交換をしました。
 保護者の意見からは、部活動を通して良い仲間に巡り合うことができ、目上の者への接し方や後輩に対する配慮など、大人になっても重要なことを学べるという、肯定的な意見が多いことが分かりました。一方、部活動を引退してから体力的に余裕があり、ゲームなどに時間を費やしてしまい、学習や受験へのスイッチの切り替えができていないという悩みが出されました。また、小学校から続けている競技が中学校の部活動に無い場合、外部の道場に通って学校の部活動と両立している例や、所属している部活動でのやる気をどのように高めるかという意見も出されました。その他、教員の負担や部活動ガイドラインについて、外部コーチの決め方や複数の顧問配置について、質問や意見が出されました。
 部活動については、国や県の方針に基づき、本市の「部活動在り方委員会」において検討し、7月に本市の「富士市中学校部活動ガイドライン」を通知しています。これを基に各校で作成されていますが、活動時間や日数については、子どもたちの忙しさを解消し、教員の授業研究等の時間を確保することが求められています。また、外部コーチについては、部活動指導員という制度ができたため、このことについても「部活動在り方委員会」において検討しています。
 最後に山田教育長は、「部活動については、少子化による生徒減少や教員の働き方改革からも大きな課題となっている。部活動のもつ教育の力は大きいため、地域の皆さんの知恵を借りながら考えていきたい。また、子どもたちの良い所を褒めてあげてほしい。保護者の皆様方が我が子に関心をもち、良い所を見つけ、自己有用感を高めてあげてほしい。」とお礼を述べました。
平成30年7月3日(火曜日)  鷹岡小学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
 平成30年度最初となる「ふじの教育懇談会」を鷹岡小学校で開催しました。PTA執行部役員をはじめ、学校の代表、教育長、教育委員会事務局が出席しました。
 当校は本市の北西部に位置し、615名の児童が通っています。旧鷹岡町の中心校という誇りは、保護者や地域住民による学校行事やPTA活動への熱心な協力という形で、今も脈々と受け継がれています。こうした様子から、教育活動に対する深い理解と、学校への期待の大きさが感じられます。
 学校教育目標は伝統ある「よく学び よく遊ぶ」を継承し、目指す子ども像を明確に共有できるように、-自ら考え挑戦する子-を副題に据えています。本年度は、児童の実態に基づき、どの子も学びの主体として生き生きと学習、活動する力を培うため、重点目標を「ぼく・私が主人公」としています。
 懇談会は、「親子のコミュニケーション」「家庭学習の様子」をテーマに、各家庭における現状や、保護者として心配なことについて、意見を交換しました。
 保護者の意見から、親子のコミュニケーションは特段意識せず、家族そろっての食事や外出、親の帰宅時に取っていることが分かりました。しかし、帰宅時刻が遅く時間が限られ負い目を感じる、思春期の子にどこまで踏み込むか迷う、つい過干渉になり自分が手を出しすぎてしまうといった悩みがあるとのことでした。一方、母親は口うるさくなるものと割り切り、家族のフォローで解消する、親以外の大人に預ける経験により、子どもの世界が広がり成長が促されるといった意見もありました。その他、子どもとの関係が大変な時期もあったが、学校生活が充実したことで親子関係が嘘のように良好になったというケースもありました。宿題は、ほとんどの家庭がリビングでしているとのことでした。
 鷹岡中学校区では、生徒が定期テストに向け学習する意識を高めるため、発達段階に応じた自主学習の目標を設定しています。小学校1・2年生は“宿題を確実にする”、3・4年生は“自主学習に取り組む”、5・6年生は“自主学習を計画的に毎日する”としています。また、中学校1年生は“自主学習を生活リズムに取り込む”、2年生は“自主学習を生活リズムの核”にする、3年生は“目標の進路に向け必要な学習を自覚して取り組む”としています。保護者からは、親子で一緒に計画を立て実践している、学習を始める時刻を自分で決め取り組んでいる、興味をもったことを進んで調べていたなど、取組の効果を実感できるような具体例も出ていました。
 最後に山田教育長は、「今日は非常に素敵な話をいただいた。宿題をする場所は、必ずしも形にこだわる必要はない。子どもが求めているものは、親の関心である。我が子に強い関心があるからこそ、子どもとぶつかり合うこともある。親子の格闘があっても、心は通じ合っている。生の感情をぶつけ合うことは、とても大切なことでもある。どうか子育てを楽しみつつ、子どもの声に傾聴し、褒めていただければありがたい。」とお礼を述べました。
平成29年11月7日(火曜日)  丘小学校で「ふじの教育懇談会」を実施しました
  平成29年度3回目となる「ふじの教育懇談会」は、丘小学校のPTA役員の皆様、学校関係者、教育長、教育委員会事務局が出席し、開催されました。
  丘地区は本市の北西の丘陵地に位置しています。近年、校区の北部は交通網の整備や宅地化が進み、人口も増加傾向にあります。地区の特色として、教育への関心が高く、学校と地域が一体となって子どもを育てようという風土が根付いていることが挙げられます。学校行事等においても積極的な協力が得られ、PTA活動も非常に熱心に行われています。
  丘小学校は昭和48年に開校し、今年度は27学級に836名の生徒が在籍し、児童数は現在も増え続け、市内で2番目の規模となっています。
  当校では、学校教育目標「学び合い、きりひらく子」の達成に向けて、仲間とともに学び合いながら自分を高め、自ら課題をもって主体的に考え判断し、積極的に行動する児童の育成を目指しています。
  懇談会では、「ネット社会に生きる子どもの現状と親の関わり」-今どきの子どもの将来なりたい職業「You Tuber」って、本当?-をテーマに、各家庭における現状や、保護者として心配なことについて、意見を交換しました。
  ネット環境にある端末は親のスマートフォンやタブレットが多く、ゲーム機もありました。内容は、You Tubeの視聴、ゲーム、調べ学習で利用していることが分かりました。また、他人の動画や画像を見るだけでなく、児童生徒自らが動画等をアップしている現状もあることが分かりました。こうしたことが、好奇心とともに、肖像権やプライバシーの侵害の問題、犯罪に発展する可能性、学業への影響等のリスクを伴うため、規制することやルールをつくる必要があるといった意見が多く出ました。
  一方でこうした機器は、日常生活において必要不可欠になりつつあることから、情報モラルやルール、正しい使い方等を学び、積極的に利用することによって創意工夫や創造性を身につけ、自分の世界を広げることにつながるのではないかという意見がありました。
  また、ノーメディアデーを実施している事例も紹介されました。子どもたちは、保護者が帰ってくるまでに宿題を済ませ、夕飯の支度を手伝い、食後の時間に家族でトランプを楽しみながらコミュニケーションを取り、有意義な過ごし方ができている事例に、反響がたくさんありました。
  最後に山田教育長は、「学校の玄関を通ると、PTA役員のにぎやかな声が聞こえました。教頭先生から役員同士のチームワークが良く、元気で明るい方々だと伺い、すばらしい雰囲気だと思いました。ネットについては、問題意識を是非持っていただき、学校やPTA、子どもたちにも考えてもらうようなことができればありがたいと感じました。そのような風土が丘地区にはあると思っています。ノーメディアデーも、私は非常によいことだと思います。」とお礼の言葉を述べました。
平成29年9月26日(火曜日)  田子浦中学校で懇談会を実施しました
  平成29年度第2回目となる「ふじの教育懇談会」は、田子浦中学校PTA役員の皆様、学校関係者、教育長、教育委員会事務局が出席し、開催されました。
  田子浦地区は本市の南部に位置し、駿河湾に面しています。地区の特色として、PTAをはじめ、地域の方々の教育熱が高く、学校の教育活動にも大変協力的で、様々な活動が活発に実施されています。また、青少年の健全育成を目的とした「地域教育連絡協議会」が平成11年に結成され、現在も、年7回開催されています。
  田子浦中学校は昭和22年に開校し、今年度は17学級に486名の生徒が在籍しています。
  「た:高い志、ご:最後までやり抜く体力、う:美しい言葉遣い・あいさつ、ら:未来を拓く知恵」を身につけた生徒を育て、「み:自ら学ぶ、な:仲間と学ぶ、と:とことん学ぶ」授業を目指すという学校経営の方針のもと、生徒一人一人の学びと成長を支える学校づくりが進められています。
  懇談は、「子どもとの関わり方(SNS、生活面、学習面等)」がテーマとなりました。
  携帯電話の所持については、やむをえず、市外の中学校への通学や夜遅くまでの習い事で持たせているケースを除き、多くの親御さんが、我が子との連絡手段として、高校生になってから持つことを許可しようということを考えていることが分かりました。
  SNSでは、LINEの利用に話題が集中しました。中学生は友達との連絡手段として、グループでどのような連絡が回っているか、友達関係がどうなっているかが気になり、やり取りを始めていることが分かりました。機器は、親のスマートフォンやリビングにあるタブレットを使い、本市のPTAで決めたルールや各家庭での約束の範囲で、親子で情報を共有しながら利用している事例が多く挙がりました。
  また、部活動の連絡手段として非常に便利なため、保護者同士で連絡を回すためのグループがあることも分かりました。一方で、LINEを公の連絡網のツールとすることには慎重な意見もありました。
  親子の会話や接し方での工夫については、ご家庭の事情は様々でありながらも、共通の空間や時間を少しでも大事にしながら、性別や性格にも配慮して積極的に関わっている様子が紹介されました。
  また、親子のコミュニケーションはもちろんのこと、地域の子どもたちにも積極的に声をかけ、地域全体で子どもたちを見守っていくことも大事ではないかといったご意見もいただきました。
  最後に山田教育長は、「それぞれのご家庭で一生懸命お子さんに接している姿が伝わってきて、本当にすばらしいと思いました。どれが良い悪いということは決してなく、ご自分の持っている考え方や生き方、本能みたいなもので子どもに接していくことが一番いいと思います。各家庭の様子が垣間見えるようで、今日は本当にいいお話を伺い勉強になりました。」と、感想やお礼の言葉を述べました。
平成29年7月14日(金曜日)  今泉小学校で懇談会を実施しました
 平成29年度の第1回目となる「ふじの教育懇談会」は、今泉小学校PTA役員の皆様、学校関係者、教育長、教育委員会事務局が出席し、開催されました。
 今泉地区は、古くは大名行列に人や馬を提供する吉原宿の助郷村として栄えました。現在も市の中心に位置し、有数の人口と面積を誇る地区です。地域には「今泉」の歴史と伝統に誇りをもっている人が多く、田宿川の美化活動をはじめとする地域の行事に多くの方々が参加しています。
 今泉小学校は明治6年に開校し、平成29年度は21学級に627名の児童が通っています。当校は、学校経営目標に「子どもが主役の今泉小学校」を掲げ、「はじめに子どもありき(学校の中心は子ども)」という教育観のもと、子どものありのままの姿に寄り添い、一人一人が輝く学校づくりを進めています。
 懇談は、「子どもの学校生活や家庭生活の様子、子育ての悩み等」をテーマとしました。
 子育ての悩みについては、上の子と下の子の特徴の違いや、親の思いと現実の子どもの姿とのギャップが話の中心になりました。子育ては二人目でも難しく、心配事や叱ることが多くなるといった意見がたくさん寄せられました。一方、我が子が友達と交流する機会を見ることがなく心配はあるが、それが全てではなく、子どもが楽しそうにしている姿を見守りたいという意見もありました。
 また、スマートフォンやパソコンを使った動画の視聴やゲームを長時間してしまうことが話題になりました。さらに、SNSやLINEについて、小学生の段階ではまだ使用していないため安心できるが、中学生になると学年にLINEグループがあるため、トラブルを危惧する声や、周りの親や学校がどのように関わっていけばよいのかといった意見が出ました。
 そのほか、親は持ち物の点検をいつまでしたらよいのか、また、子ども自身が持ち物をそろえた結果、忘れ物をして叱られる経験も必要ではないかといった意見もありました。
 子育てを通した喜びとして、学校が楽しいと話していること、学校で褒められたこと、弁当袋に「おにぎりとってもおいしかったよ」と書いたメモ用紙が入れてあったこと、親の仕事を理解しようとしてくれていることなどが挙げられました。
 最後に山田教育長は、「お父さん、お母さん方の悩みや喜びがよく分かりました。大変なことが大半を占め、嬉しいことはほんの一握りしかありませんが、それが子育てであり教育であると思います。小さな嬉しいことが多くの悩みや苦労を水に流してくれることが、教師や親御さんの喜びでもあると思います。皆さんが悩みながら子育てに関わってくださっていること自体が素晴らしいことで、皆さんのお子さんは幸せだと思います。是非、お子さんとともに親御さんも成長していくつもりで子育てをしていただけたらと思います。」とお礼の言葉を述べました。
平成28年11月22日(火曜日)  富士第二小学校で懇談会を実施しました
  平成28年度の第3回目は、富士第二小学校PTA役員の皆様と、学校関係者、教育長、教育委員会事務局を交えて実施しました。
  富士第二小学校は、昭和20年4月に開校しました。正門の植え込みや中庭には、ノーベル賞を受賞した湯川英樹博士の「一日生きることが一歩進むことであれ」、朝永振一郎博士の「はてなと思う心が科学である」といった言葉が刻まれている石碑があります。文字は、当時のPTAや地域の方々が、直接博士と交渉して、直筆していただいたと聞きました。そのような教育への篤い思いは、現在にも受け継がれ、駅南地区における子どもたちの健全育成を目的とした様々な活動が、熱く展開されています。
  懇談会は、「富士二小に通う子どもと保護者、PTA活動の今」をテーマに、「学校生活の様子」「学校の環境」「家庭生活での様子」「家庭環境や子育て」について、PTA各専門部の活動に携わっている役員が、率直に意見交換をしました。また、全校児童の様子について、事前に同じ内容でアンケートを実施し、145世帯から得た回答の集約結果についても、PTA会長よりご紹介いただきました。
  前半の懇談では、どの出席者も、我が子が学校へ楽しそうに通っていることを挙げ、授業をはじめ、学級における様々な活動やクラブ活動、委員会活動等、児童が楽しいと感じている活動は非常に幅広く、PTA役員の方々は、教育活動が充実していることに満足し、学校を信頼している様子でした。一方で、我が子の様子を知る機会が、子どもの話や参観日の様子、面談に限られていることや、学習の理解が通知表では判断しかねることに、多少の不安があるといった意見が出ました。
  後半の懇談では、家庭における子どもたちは、羽を伸ばしてのびのびと過ごしていること、テレビの視聴やゲーム操作がつい長くなってしまうこと、習い事やスポーツ、読書等、好きなことに打ち込んでいることなどが話題になりました。その中で、親子で一緒に励むことがあること、子どもたちが自ら率先して洗い物や風呂掃除をしてくれること、読書が好きになる環境を整えたことで好きになったこと、友達と遊ぶ時にその友達の兄弟にも優しく接していることなど、微笑ましくなる様子も多く出ました。また、毎日忙しくても親子のコミュニケーションを積極的に取る工夫や、子どもと一緒に過ごす時間を生み出す努力、規則正しい生活習慣を身に付ける努力等についての言及もありました。
  最後に山田教育長は、子育てのポイントとして、「子どもが好きなことや打ち込めることを見付けてあげること」、「必ずある子どものよいところを伸ばしていくこと」、「保護者で悩みを抱え込まずに学校を信頼して相談してほしいこと」を挙げ、親子でともに悩み成長していくことが大切であると締めくくり、長時間、熱く語っていただいた出席者にお礼を述べました。
平成28年9月29日(木曜日) 富士中学校で懇談会を実施しました
 平成28年度の第2回目は、富士中学校PTA役員の皆様と、学校関係者、教育長、教育委員会事務局を交えて実施しました。
 はじめに、中学生の携帯電話の使用について、LINE等のトラブルが実際に報告されている中、各家庭での対応や保護者の不安について、意見を交換しました。
 LINEの使用を巡っては、市内でも実際にあった事例に、仲間外れを恐れてグループに入らざるを得ないこと、すぐに返信せざるを得ないこと、ブロック機能で仲間外れに遭うことが報告されています。また、既存のグループで仲が良い者同士が別の新たなグループを作って仲間外れにする事例や、LINEバトン(チェーンメールのような脅迫)が流行った時期があったことも報告されました。
 こうした課題に、ほとんどの保護者が子どもに携帯電話を持たせず、保護者が常に管理しているスマートフォンや家族共用のタブレットを使って、限られた時間でLINE等を使用していることが分かりました。また、保護者がいるところで使い、親子で情報を共有していること、約束事を親子で確実に確認していること、フィルタリングを設定していることが話題に上がり、県PTA連絡協議会策定のルールを遵守していることも分かりました。
 約束事の共有や保護者の管理下での使用に努めている一方、不安に感じていることも出ました。親が見ていないところでの行動、LINE仲間に入っていないことの影響、高校進学後に携帯電話やスマートフォンを持たせた際の反動、我が子の管理能力等が挙げられ、保護者の危機管理意識の高さが伺えました。学校では携帯電話やスマートフォンを使った場合の危険性をしっかりと教え、安全な使用を学ぶ機会を設けている取組も紹介されました。
 もう一つのテーマは、「親子のコミュニケーションの取り方」についてでした。携帯電話やスマートフォン等の使用への対応と同様、ほとんどのご家庭で、極力一緒に食事しながらコミュニケーションを取るよう努めていることが分かりました。反抗期当時のお子さんの言動や様子、奮闘談、父親母親の役割分担等についても話題になりました。
 最後に山田教育長は、これからの子どもたちに付けていきたい能力(一つのことを深く考える力、誰とでもゆたかにコミュニケーションができる力、自分から進んで何かをやろうとする力)に触れながら、いろいろと悩みは尽きない中ではあるけれども、親子共々一緒に歩んで成長していくことが、望ましい親子関係の在り方ではないかと総括し、お礼を述べました。
平成28年7月15日(金曜日) 富士見台小学校で懇談会を実施しました
 平成28年度の第1回目は、富士見台小学校のPTA役員の皆さんと、学校関係者、教育長、教育委員会事務局を交えて、実施しました。
 富士見台小学校は、未来の学校づくりを目指し、県教育委員会から「未来の学校『夢』プロジェクト」の研究指定を受けております(県下4校中の1校)。この日は、その目的や取組の内容等について、保護者や地域の方々の理解と協力をいただくため、説明会が実施されました。説明会後のあわただしい日程にもかかわらず、PTA役員の皆様をはじめ、スクールソーシャルワーカー出席のもと、本会をセッティングしていただきました。
 懇談会では「親子のコミュニケーションの取り方」と題して、日頃の家庭生活における親子のコミュニケーションを取るための工夫や苦労について、率直な意見をお話いただきました。分科会では、コミュニケーションをどのような場面で取っているか、コミュニケーションを取る際の難しさが話題の柱となりました。コミュニケーションを取る場面については、保護者の皆様が、習い事の送迎中や夕食・朝食時、入浴時等、それぞれのご家庭の実情に合わせて意図的に取り、子どもの話に耳を傾ける努力をされていることが分かりました。また、コミュニケーションを取る上で、男女の違いや、思春期を迎えたお子さんへの接し方に苦慮されていること、つい叱ることが先になってしまうこと、寝る時間が遅くなってしまうことが話題になり、今を逃さず体当たりで接する、叱り方を工夫する、反抗やきつい言動は甘えの裏返しであることを理解する等、努力なさっていることも分かりました。
 その後の全体会では、スクールソーシャルワーカーの後藤さんが、「分科会ではいい話ばかりで盛り上がったが、『聴く』ということが、コミュニケーションの大切な部分であるといつも感じている。子どもたちは特に自分の事を聞いてもらいたいので、『ねえねえ、お母さん』といった瞬間がすごく大事だと心がけているし、できるだけ皆さんにお伝えしている。その瞬間はとにかく手を止めて聴いてあげれば、おそらくそれだけで答えも要らないし、そのときの気持ちがすっきりしたらそれで構わない。『ちょっと待って』と言ってしまうと、後になってなかなか聴きづらくなってしまうことが、子どもの時間なのかなと思った。」と感想を述べられました。
平成28年1月27日(水曜日) 青葉台小学校で懇談会を行いました
 第3回目は、青葉台小学校のPTA役員の皆さんにお集まりいただき、開催しました。
 今回は、『子育てって難しい でも楽しい』をテーマに、A・B二つのグループに分かれて話合いました。青葉台小学校の授業で大切にしている「よいざわざわ感」が、PTA役員の皆様の話合いでも感じられ、終始なごやかな雰囲気の中で懇談が進みました。
 Aグループでは、「宿題や提出物のこと」「放課後や休日の過ごし方」「子どもの遊び場について」などの情報交換が行われ、Bグループでは「各家庭の子育てに関するエピソード」から話合いが進みましたが、両グループ共に、「お小遣いのこと」「スマートフォンやSNS(人と人とのつながりを促進・サポートするコミュニティ型のWEBサイト)について」の話題に意見が集中しました。

 お小遣いについては、
・以前学校で開かれた「お小遣い講座」で、1か月当たり年齢×100円が適当な金額だと聞いた。
・お手伝いしたら小遣いを渡す方法もあるが、家族の一員として働くのは当たり前のこと。
・ある程度の学年になったら、家庭でお金の価値や使い方を話合うことが必要。
などの意見が出されました。

 スマートフォンやSNSについては
・中学生の連絡手段としてLINE(コミュニケーションアプリ)が多用され、持っていないと仲間に入れない状況が生じている。
・スマートフォンや携帯電話だけでなく、DS(携帯型ゲーム機)でも通信でき、夜中でもやっている。
・便利だから持たせてしまうが、使いすぎたり、トラブルに巻き込まれたりしやすい怖いものである。
・親よりも、子どもたちの方が、操作に詳しいのでついていけない。
・電話代を自分で払えるようになるまで持たせたくない。
・ルール作りをしっかりしていないとダメだと思う。
などの意見が出され、子どもが人の痛みも物の価値も分からない状況に陥らぬよう、しっかりと周りの大人が教えていかなければならないことを共通理解しました。
 ふじの教育懇談会で何度か話題となる「スマートフォン・SNS問題」。市教育委員会では、今後、スマートフォンやSNS等の子どもたちの詳しい実態を調査し、その結果を分析してまいります。
平成27年10月15日(木曜日) 富士川第二中学校で懇談会を行いました
 第2回目は、富士川第二中学校のPTA役員の皆さんにお集まりいただき、開催しました。参加いただいた皆さんを3つのグループに分け、「家庭学習の仕方について」「帰宅後や休日の子どもの過ごし方」「お小遣いについて」「今までの子育てで、一番苦労したこと」などのいくつかのテーマから自由に話題を選択して話合いを進めていくことにしました。その後の全体会では、それぞれのグループで話し合ったことを発表し合いました。
 1グループでは、子どもとのコミュニケーションが話題になりました。思春期を迎え、性教育に関する話のタイミングや、会話をする場をどう設けるかなどが出されました。家庭によって形態が違いますが、みんなが一つに集まる場所を設け、なるべく多く会話する機会をもつことが大事だという結論に至りました。
 2グループでは、お小遣いの渡し方が話題になりました。子どもたちは、親世代が子どもの時よりも、はるかに豊かな生活をしています。親からのお小遣いの金額が大きいので、子どもも大胆に使う傾向が見られます。あまり自由になりすぎる金額を中学校の時に渡しきってしまうのは問題ではないかと投げかけられました。
 3グループでは、お小遣いと家庭学習について話し合われました。お小遣いは、決まった金額を渡さずに、お年玉を渡して1年間過ごすようにしている家庭が多いようです。家庭学習については、学校から出された課題、塾の課題はきちんとやり、それ以外の時間はゲームや読書で過ごしてもいいという約束を作っている、帰宅してからすぐに宿題に取り掛かることができないので、自分の好きなことをやってから、課題だけはきちんとやるようにしている、ということが紹介されました。
 懇談会は終始和やかな雰囲気の中、進められました。教育長からは、
「皆さんのお話をお聞きし、親子の会話が大事だとつくづく感じました。子どもと一緒に考えたり、悩んだりする親の姿勢を中学生は求めているのではないでしょうか。本音で、ざっくばらんに子どもと話合うのが一番いいと思います。」
と皆さんに伝えられました。
平成27年9月2日(水曜日) 吉永第一小学校で懇談会を行いました
 平成27年度第1回目は、吉永第一小学校のPTA役員及び母親委員の皆さんにお集まりいただき、学校関係者、教育長、教育委員会事務局を交えて開催しました。
 吉永第一小学校は、今年で142年目を迎える歴史と伝統ある学校です。開校から32年間も校長を務められた生駒先生の思いが込められた「穆清」の名称で長く親しまれてきました。40年以上変わらない上下緑色の体操服、10年以上育まれてきたビオトープも大きな特徴となっています。現在、男子180人、女子180人の全校児童360人が、地域の方々に温かく見守られながら過ごしています。
 昨年来、声かけや露出などの不審者が学区内で出没し、子どもたちも、保護者も、地域も不安な日々を過ごしてきたことから、今回「子どもの健やかな成長を願って?安全・安心な子育て?」をテーマに話し合いました。
 はじめに、サブテーマの安全・安心な子育てについて意見が出されました。大阪の中学生が犠牲となった事件を受けて、防犯カメラの必要性や地区内の街灯が少ないことが話題に上りました。また、不審者情報が多く寄せられた時に、PTAの役員をはじめとする保護者の方々や地域の皆さんが毎日子どもたちの登下校を見守ってくださったことが、結果的に犯人逮捕につながったことから、学校からも、「地域の大きな力を感じた。」と、感謝の思いが伝えられました。
 この日は大雨警報による登校時間の変更がありました。これについて、「市内で統一せず、各学校で時間を決めているのか。」という質問が出されました。現在は、中学校区で雨雲レーダーや通学路はもちろんのこと学区内の道路、河川状況を確認し、協議した上で登校時間を決定しています。  
 その他、子どもの健やかな成長ということで、小学校卒業後に吉原三中、吉原東中に分かれることについても様々な意見が出ました。
平成27年1月19日(月曜日) 須津小学校で懇談会を行いました
 懇談会には、須津小学校PTA役員及び委員19人と、学校より校長、教頭、教務主任の3人、教育長をはじめとした教育委員会事務局職員9人が参加し、「子どもの成長に対する親や学校の関わり(子育ての喜び)」をテーマに話し合いました。
 懇談では、PTA役員・委員の方々お一人お一人が親として日々感じている子育ての喜びをじっくりと話され、どのお話にも参加者が引き込まれていきました。話し合いは終始和やかな雰囲気で進行しました。その中で出されたいくつかの喜びを紹介します。
・「学校が楽しい。」「将来は先生になりたい。」という子どもの言葉から、学校とのいい関係が保たれているのが分かりうれしい。
・親の思いを察したり、親を心配する言葉を掛けてくれたりするほど成長したことが喜び。
・元気に生まれてきただけでも幸せだが、体が丈夫で、学校を休まずに通っていることが喜び。
・兄弟姉妹、けんかもするが、勉強を教えあったり、仲良く助け合ったりする姿を見るのが喜び。
・自分を追い込むような厳しい環境で鍛えられたり、大きな壁にぶつかったりしたときほど、肉体的にも精神的にも成長が見られてうれしい。
・子どもががんばっている姿、何かに喜んでいる姿を見ているだけで幸せ。
・自分の子どもの体調を心配してくれる周りの友だちも共に成長している姿が見られてうれしい。
・近所の人たちから、自分の子どもの挨拶する姿勢を褒められることに喜びを感じる。
 そんな中、クラブ活動や学校行事など、学校という集団生活でしか経験できないこともあるので、その機会を無くさないで欲しいという学校への要望も出されました。
 学校と家庭が連携を深め、子どもたちを温かく広い心で支えていくことで、共に成長できることを確認しました。 
平成26年11月12日(水曜日) 吉原小学校で懇談会を行いました
 懇談会には、吉原小学校PTA役員14人と、学校より校長先生、教頭先生、主幹教諭の3人、教育長をはじめとした教育委員会事務局職員8人が参加し、小学4年生以上を対象にした生活状況調査を元に、「携帯電話やスマートフォンの使い方」「生活リズム」などをテーマに話し合いました。
 調査結果によると、自分専用の携帯電話・スマートフォンを持っている児童が41.0%と、全国の20.3%と比べておよそ2倍であることが分かり、その使い方やルールが話題の中心になりました。
 「ゲーム(使用時間)は一日20分。」と決めていても、LINEなどの通信機能を通して入ってくる友だちからの連絡が気になって仕方がない子どもの姿も見られるという話が出ました。けれども、子どもたちに非があるわけではなく、「買い与えているのは大人。」「ルールを守っていないのは親。」「子どもの利用制限をする(フィルタリング)知識が乏しい。」など、保護者側の責任を問う意見が多く出されました。
 子どもにルールを課すならば、まずは親もルールを守る事が大事だということを確認しました。
1. 子どもが起きている間は使用を制限する。
2. フェイスブックやLINE等に安易に情報を載せない。
3. 今後の授業で子どもに情報モラルの授業を行うときには、保護者の参加も募る。
 携帯電話やスマートフォンのSNS機能にかける時間を、親と子どもが生の声で情報交換をする時間にしていくことも大事だという意見も出ました。
 生活リズムの話し合いでは、塾や少年団活動などで多忙になっている子どもたちの就寝時間が遅くならないような配慮が必要であること、できるだけ外で遊んで欲しいという要望も出されました。外遊びや様々な体験活動により、体を動かす楽しさを知ることも大事です。異学年が遊びを通して関わっていく中で活きた道徳を学んだり、失敗して痛い思いをすることによって相手を思いやる気持ちを身に付けたりできます。そのような場を学校だけでなく、家庭でも設定していく必要のある時代になってきたようです。
平成26年6月5日(木曜日) 元吉原中学校で懇談会を行いました。
 懇談会には、元吉原中学校PTA総務会役員22名と、学校より校長先生、教頭先生、教務主任の3名、教育長をはじめとした教育委員会事務局職員9人が参加し、「学校行事前後の生徒の様子」「元吉原地区の地域性」などを課題に話し合いました。
 元吉原中学校では、1・2年生が合同で『元中キャンプ』(野外活動)を行っています。上級生が良いお手本を示すことで、いい動きが後輩に伝わり、毎年、「協力・団結・助け合いの心温まる光景が多く見られる。」と、ボランティアで参加した保護者の方から伺うことができました。
 3年生の保護者からは、「修学旅行に向けて、2年生の終わりごろから目的地の下調べを熱心にしている。」「子どもたちが下調べの成果として修学旅行検定を自主的に作って、学び合っている。」「子どもから届いた絵はがきには、実物を目の当たりにしたときの感動が書かれていた。」などの明るい話題が出されました。
 一方、子どもたちの中にLINEが蔓延し、人間関係のトラブルの元になっていることが話題になりました。事前アンケートでも、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)により、嫌な思いをしたことがある生徒がいました。家庭内で約束事を決めるほかに何か対策はないかと投げかけられました。
 最後に、「幼稚園、小学校、中学校と他地区と交わらずに成長する元吉原の子どもたちは、純粋がゆえに高校での生活に大きなギャップを感じる子もいる。」という意見も出されましたが、「地域のたくさんの人たちに愛情を受けて育ったので、自分の力で乗り越えることができる。」という力強い意見で会が締めくくられました。
平成25年10月22日(火曜日)岩松北小学校で懇談会を行いました。
 懇談会には、岩松北小PTA役員11名と校長先生をはじめとした学校職員3名、教育長をはじめとした教育委員会事務局職員9人が参加し、「運動会のこと」「子どもたちに実施したアンケート」「子どもの家庭での学習について」「全国学力学習調査」等について話し合いました。
 「運動会のこと」では、春から秋に実施時期が変わることで演技の完成度が高まり、見応えがあって感動的な会となったこと。駐車のきまりが守れない保護者等参加者に困ったこと等が出されました。
 「子どもたちに実施したアンケート」結果をもとにした話し合いでは、習い事や家庭学習で忙しい子どもと帰宅が遅くなる保護者が少しでもコミュニケーションの時間を確保するために、夕食を一緒に食べたり、お風呂に一緒に入ったりと様々に工夫していることがわかりました。
 「子どもの家庭での学習について」では、「学習したことを定着させるためには家庭学習が大切。そのため、学校側から親の意識を高めるような発信をして欲しい。」との意見が出されました。
 「全国学力・学習調査」については、「富士市の子どもたちの勉強への意欲は高いはず。秋田県の良いところを取り込んで学力向上に努めて欲しい。」との意見が出されました。
 岩松北小学校は秋に大々的に親子PTAの集いを開催するなど、PTA活動が盛んな地域です。PTA役員をはじめ、多くの保護者の方が活動に関わって盛り上げていこうという気持ちが伝わってくる会となりました。
平成25年7月2日(火曜日)吉原第一中学校で懇談会を行いました。
 懇談会には、吉原第一中学校PTA役員25名と、校長先生をはじめとした学校職員4名、教育長をはじめとした教育委員会事務局職員9人が参加し、「PTA親睦球技大会の練習について」「PTA主催の学年・学級懇談会の開催について」等について話し合いました。
 「PTA親睦球技大会の練習について」は、平日の夜間か土日の実施に意見が分かれましたが、ここでの意見を参考にPTA体育部で決定していくことになりました。
 「学年・学級懇談会の持ち方について」は、「懇談会は保護者同士も話す機会となるので保護者間の連携を築くことができる。」「年度初めに行うから担任と近くなれる機会となる。」「司会を担当してみて保護者の問題意識はみんな同じだと感じた。」「吉原一中の保護者として学校のためにできることはないかという認識を共有することができた。」など、とても前向きで学校を応援する発言が相次ぎ、大変心強く感じました。
 PTA主催の学級・学年懇談会の開催については、引き続きPTA学級学年部で検討していくことが確認されました。
 会の終わりには山田教育長から「今日の懇談会から子ども同士、親子、先生と子ども、先生と親など様々な絆があると感じた。今後は双方向でそれぞれの絆を太くしていきたい。その意味でも吉原一中が取り組んでいるPTA主催の懇談会は大変魅力的だと感じた。」と感想を述べました。
■お問い合わせ
教育総務課 (市庁舎7階北側)
電話:0545-55-2865
ファクス:0545-53-8584
メールアドレス:kyouiku@div.city.fuji.shizuoka.jp

市役所にお越しの方へ
市役所へのアクセス
開庁時間
トップへ ページの先頭へ
富士市ウェブサイト「くらしと市政」について | 個人情報の取り扱い | アクセシビリティ | 著作権・リンク・免責事項 | ご意見・お問い合わせ |
富士市
〒417-8601 静岡県富士市永田町1丁目100番地
電話 0545-51-0123(代表)
ファクス 0545-51-1456
メールアドレス kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp
Copyright(c)2014 City of Fuji All rights reserved.