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湧水池 昭和47年10月(比奈)
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( 写真説明 ) 現在
昔も今も、生活に溶け込む「湧水」
由郎さん
このあたり一帯は、富士山の雪解け水が豊富にわき出す地域で、昔から湧水は私たちの生活に欠かせません。
昭和47年ごろ、湧水池沿いの家は、敷地内に専用の洗い場を設けて、豊富な湧水を生活用水として利用していました。
湧水の温度は1年を通して一定で、夏は冷たく冬は温かく感じるため、母はよく、冬場の畑仕事でかじかんだ手を湧水につけて温めていましたよ。池にはハヤが泳いでいて、釣りや水遊びもしました。
平成6年に湧水公園として整備されてからは、清らかな水を求めて多くの人が訪れる、憩いの場所になりましたね。
美津子さん
写真左奥には、湧水口がある共同の洗い場が今もあります。当時の洗濯機は二槽式でしたから、自宅で洗った洗濯物を湧水ですすぐために、毎朝洗い場には近所の奥さんが集まって、洗濯物片手に’川‘端会議をにぎやかに繰り広げたものです。全自動洗濯機が普及してからは、みんなで集まって洗濯をすることはなくなりましたが、野菜を洗ったり、スイカを冷やしたりと、湧水は今も変わらず私たちの生活に溶け込んでいます。
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( 写真説明 ) 湧水池沿いにお住まいの 鈴木 由郎さん 美津子さん(比奈)