■春から夏にかけて
公園の低い木のてっぺんで、チョン・チョン・ピーッツ・チョン・チュリー。チョン…と、ホウジロがさえずり、ウグイスも、ホー・ホケキョ・ケキョ・ケキョ。と春の訪れをつげてくれます。
初夏になると、南からカッコウや、ホトトギスが渡ってきます。夏の夕ぐれ、キョ・キョ・キョ。とヨタカが鳴き、季節の移り変わりを知らせてくれます。
このころ注意して観察すると、ツキ(月)・ヒ(日)・ホシ(星)・ポイ・ポイ・ポイ。とさえずり、目がコバルト色で長い尾をなびかせて飛んでいる“三光鳥(サンコウチョウ)”を見かけます。この鳥は、静岡県の県の鳥になっています。
このほか、この時期に見かけるおもな野鳥と、その鳴き声を紹介して見ましょう。
◇カッコウ(ホトトギス科)
カッコー・カッコー。と鳴く渡り鳥です。
この鳥は、ちゃっかりもので、モズ、ホオジロ、アオジ、キセキレイ、ノビタキなどの巣にタマゴをあずけて、ひなを育てさせます。
◇クロツグミ(ツグミ科)
キキコ・キキコ・キョイ・キョイ・キョ・キョコ・キョコ・ピョピア。と美しくほがらかに鳴く渡り鳥です。
◇キビタキ(ヒタキ科)
ヒヒ・ヒヒ・ヒヒ・ヒヒ・キョロ・キョロ。とかなしげにさえずる渡り鳥です。
◇オオルリ(ヒタキ科)
ピッ・ピッ・ギチ・ギチ・ギチ。と美しい声で鳴くルリ色の美しい渡り鳥です。
◇センダイムシクイ(ウグイス科)
シッチビー・ジー。と鳴く渡り鳥ですが、聞く人によっては「焼酒(しょうちゅう)いっぱいグィー」とも聞こえます。
◇アカハラ(ツグミ科)
キョロン・キョロン・ジイー。と鳴きます。