(1) 学校教育目標

 本校の正門を入ると目につくのが、大きな石に刻まれた「いい顔・いい動き」です。これは、育てたい子供像を具体的に表した学校教育目標です。

  この学校教育目標には、時代がどのように変化しようとも、人が人として生きていく上で大切にしていかなければならない不易なものがあります。

  なぜなら、私たち大人も日々の生活で「いい顔・いい動き」を意識するとそこから、生き甲斐を感じたり、生きていることへの喜びを持つことができるからです。21世紀は「知識基盤社会」の時代であると言われています。このような知識基盤社会化やグローバル化は、異なる文化や文明との共存や国際協力の必要性を増大させています。このような状況において、「生きる力」はぐくむことがますます重要になってきています。

 学習指導要領で育成しようとしている「生きる力」を育てる過程で、児童が「いい顔、いい動き」を意識し、将来にわたって「いい顔、いい動き」のできる人に育つことを願っています。

  「いい顔」とは、どんな顔? 一つ一つイメージしてみてください。
いい顔とは、・・・笑顔、うれしい顔、喜んでる顔、感激した顔、真剣な顔、善行をしたときの顔、目標に向かって頑張っている顔、何かを成し遂げた時の顔、優しい顔、穏かな顔・・・・まだまだあります。問題が解けたときの顔、夢中になって調べている顔、発見した時の顔・・・改めて考えてみるとずい分たくさんあることに気づきます。
 日々の教育の中でこのことをどう意識して教育活動を進めるか。そこが大切だと考えます。
 子供たちの教育の中で大切な柱は、やはり徳育(心づくり)、知育(学びづくり)、体育(体づくり)だと考えます。
 このことを前提に学校生活の中で、心を育てる場面で教師が求める子供の「いい顔」とは?、授業を中心とした知育の場面で「いい顔」とは?、健康な体をつくる場面で「いい顔」とは? そのためには、何をどうするのか?
 それは、友達と仲良く遊ぶことを教えたり、規範意識を身につけさせたり、授業や行事を工夫したり、節度ある生活習慣を身につけさせたりすることからです。
次に、「いい動き」とは、どんな動き? イメージしてみてください。
 「いい動き」とは・・・節度のある動き、仲間とつながる動き、学んだことを発展させ追究しようとする動き、のびのびした動き、目標を持った動き、・・・いろいろな動きが考えられますが、「いい顔」と「いい動き」は大きく関わりがあります。
 教育活動の中で「心から動きをつくろうとする場合と、動きから心をつくる場合があります。」これからさまざまな教育活動が行なわれますが、成果が上がっているかどうか、答えは子供が出してくれます。子供の姿に教師は反省したり、修正したり、発展させたりの日々が始まります。
 子供たちの学校生活が充実し、少しでも「いい顔・いい動き」が増えるよう努力したいと思います。
子供は、学校で行なわれる意図的な教育からだけでなく、まわりの大人の後姿をみて育ちます。また、テレビ、インターネット、ゲーム等情報化社会を向かえ、さまざまな影響を受けて育っていくことを考えておかなければならないと思います。
 子供が「いい顔・いい動き」をするためには、周りの大人が「いい顔、いい動き」をしなければなりません。
 いい顔の先生が、いい顔の保護者が、いい顔の地域の方がいい顔の子を育てる。
 いい動きの先生が、いい動きの保護者が、いい動きの地域の方々がいい動きの子供を育てる。と考えます。

(2) 平成23年度 重点目標

 @ 相手の顔を見てあいさつ・返事をしよう。 [数値目標 70%]

 A 学びを楽しもう。 [数値目標 80%]

 B 目標をもって運動しよう。 [数値目標 90%]

(3) 重点目標の設定理由
@ 相手の顔を見てあいさつ・返事をしよう。
あいさつ・返事は単に声をかけ合うだけでなく
 あいさつ・返事を返してもらうと温かい気持ちになる。
 あいさつ・返事を返してもらうと嬉しい気分になれる。お互いが気持ちよくなれる。
 あいさつ・返事は子どもの心のバロメーター(生徒指導面で重要)
○落ち着いた生活を過ごしている子はあいさつ・返事ができる。
○あいさつ・返事ができる・できない→家庭環境やその日の児童の心の状態が推し量れる。
○落ち着いている学校(中学校など)は、あいさつ・返事がよくできる。集団のルールが守れる子どもたちは、あいさつ・返事がよくできる。
○相手の顔を見ることで、健康状態や心の状態などを想像することができる。(特に担任)
 声を掛け合いあいさつ・返事をし合うことで、コミュニケーション能力の育成が図られる。
 あいさつ・返事は他(友達・親・先生・地域の方など)への発信=心の表出および表現力[言葉を、思いを伝える。]
 あいさつには、「おはようございます。」だけでなく、「ありがとう。」「こんにちは。」「さようなら。」「げんきでね。」など、受け答えや応答、返事を含め、心が通い合うさまざまな言葉がある。
 あいさつは日本の伝統文化でもある。
A 学びを楽しもう。
 現代は、社会経済のあらゆる面が大きく変化しており、知識が社会・経済の発展の源泉となる「知識基盤社会」が本格的に到来しようとしている。
 「知識基盤社会」とは、「知識を加工し、使いこなし、人々に伝えて、皆に共有したり、新たに生み出したりすることによって動いていく社会」と考えられる。
 また、グローバル化の進展に伴って国際競争がますます激しくなっていく社会になると考えられる。
 このような社会にあって、子どもたちに「生きる力」をはぐくむことはますます重要なこととなっている。
 吉原小学校では、子どもたちが基礎的な知識・技能をしっかりと身に付けるため、授業はもとより、朝のチャレンジタイムの時間を活用したり、朝の活動プロジェクトにおいて、全校児童が同じ問題を解いて競う中で、漢字と計算の基礎を鍛えたりするようにした。
 また、知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力をはぐくむために校内研修のテーマを「友達と かかわり つながり ふかまる 授業づくり」とし、授業研究に取り組んできた。
 今年度は、研修テーマの中の「つながる」に重点をおき、いかにして子ども同士のコミュニケーション(表現・言語活動)を引き出すか研修を進めていくことが計画されている。
 なかよし山学習(総合的な学習の時間)においては、3年生が吉原商店街一の市に出店したり、6年生が吉原のコミュニティー活動に参加したり、5年生が畑の開墾・生産・出荷を行ったりしながらキャリア教育を進めている。昨年度は、地域とのよりよい互恵関係を築く中で、意欲的・積極的に学習に取り組む姿が多々見られた。
 基礎的な知識・技能をしっかりと身に付けるためにも、また、知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力をはぐくむうえでも、学習に取り組む意欲がその下支えとして大変重要となる。
 そこで、重点目標を「学びを楽しむ」とした。
 朝の活動や係り活動、清掃等の当番活動、いろいろな場や時間、学校生活全体でたくさんのことを子どもたちは学んでいる。そんな学びを楽しみ、さまざまな力をを身につけていって欲しい、そんな願いを込めている。
B 目標をもって運動しよう。
 本年度は学校教育の中で望ましい生活習慣づくりをすすめていくために、子どもたち一人一人が達成可能な目標をもって運動に取り組むように働きかけていきたいと考えた。(家庭生活のリズムと健康に関しては、学校だよりや学年だよりなどで引き続き啓発を行っていきたい。)
 一人一人に運動の目標、無理のないそれでいてある程度努力をしなければ達成できない目標をもたせ、達成できたと考えられたときには新たな目標を立てて、自己の成長を実感しながら1年間継続してがんばられるようにしていきたい。
 朝運動はそれを奨励することで、余裕のある朝の登校を促し、始業前に運動することで身体を活性化させることが図られる。授業への集中力も増すことが予想され、また、給食も運動した分残さずの食べられるのではないかと想像される。さらに、活発に運動することで早めに床に就き、十分な睡眠時間の確保ができることも考えられる。
 運動能力が高い子どもの方が学力が高く、また、睡眠時間が十分にとれている子どもほど成績が良いという実証データもある。
 朝運動のみでなく、体育の授業や休み時間、放課後などの時間を使い、目標に向かって運動することで、様々な面でよい影響が表れることを期待している。

石に刻まれた学校教育目標