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令和6年度施政方針 【新年度の市政運営に向けて】


 それでは、新年度の市政運営について申し上げます。

 我が国の経済は、賃上げ、設備投資、株価などがいずれも30年振りの高い水準となっており、一部に足踏みがみられるものの、緩やかな回復基調にあります。
 国では、これを新たな成長型経済に移行していく好機と捉え、30年間続いたコストカット経済から脱却し、社会課題の解決に新たな官民連携で取り組むことにより、賃上げと投資がけん引する「新しい資本主義」を実現し、国民に成果を実感していただくとしております。

 本市におきましては、これまで「富士市デジタル田園都市総合戦略」に位置付けた地方創生に向けた事業や、時代のニーズを捉え未来を拓く事業について、デジタル技術及びデータを活用して展開するとともに、少子化対策に関連する取組などを推し進めております。

 こうした中、私は、新年度を
「輝く未来を拓く 生涯青春都市 富士市 突破の年」
と位置付け、次の取組を重点的に実施し、「第六次富士市総合計画」のめざす都市像の具現化に向け果敢に取り組んでまいります。

 まず第1に、少子化対策に関連する取組であります。
 昨年の年の我が国の出生数は、70万人台前半と推計され、8年連続で過去最少となる見通しであり、少子化が急激に進行しております。
 このような中、昨年の本市の出生数は1,407人にとどまり、10年前に比べ665人も減少しており、加速する少子化への対策は喫緊の課題として、市民、事業者、行政が一丸となって取り組んでいかなければなりません。
 このため、妊娠・出産・子育てへの不安を取り除き、安心感をはぐくむ「みんなで子育て」「預かるを充実」「家庭に寄り添う」「家計にやさしく」の4つのテーマを幸福や希望などの意味を持つ四つ葉のクローバーにたとえ、それを育てる大地となる「若者を応援」を加えた各種施策を「はぐくむFUJIこども未来パッケージ」として展開し、私が先頭に立ち「チーム富士市」の力を結集して、少子化に挑んでまいります。

 第2に、地方創生に向けた取組であります。
 富士山のふもとにあり、全国どこからでも訪れやすい本市の特長を活かし、まちの魅力を高めるとともに、市内外の多くの方々と交流、連携していくことは、本市の持続的な発展には欠くことのできないものであります。
 このため、令和7年4月に供用開始を予定する総合体育館の整備や、大学等との連携などに取り組む「交流の促進・にぎわいの創出」、富士駅北口の再整備やシームレスな公共交通の実現などに取り組む「都市機能の高度化」を重点的に展開してまいります。

 第3に、時代のニーズを捉え、未来を拓く取組であります。
 人口減少や気候変動など、未来に影響を及ぼす諸課題に対し、本市が有する地域資源を活かし、最大限の効果を発揮させる必要があります。
 このため、総合戦略において、地域ビジョンの実現に向けた総合的な取組に位置付けた「デジタル変革」に関する取組、「SDGs未来都市」としての取組、「ゼロカーボンシティ宣言」に関する取組の更なる推進を図ってまいります。

 これらに加え、市民の生命と日常の暮らしを守るため、これまで講じてきた対策を更に深化させ、安全・安心な暮らしの確保に向けた取組に全力を尽くすことを決意いたしました。
 このため、改めて南海トラフ巨大地震などの自然災害において想定される震災犠牲者「ゼロ」を目指すとともに、近年頻発化する豪雨などの自然災害への備えを固め、危機管理体制の充実を図るなど、本市の更なる強靭化に向け取り組んでまいります。
 また、本市の救急医療、高度医療の中核となる新病院の建設につきましては、地域医療の最後の砦として、市民の皆様から厚く信頼いただける病院を少しでも早く開院できるよう、着実に取り組んでまいります。

 以上の取組や新年度に予定している諸施策を、全ての職員と共に確固たる信念と情熱を携え、積極果敢に展開することで、変化する時代においても、好循環が構築され持続的に発展するまちの実現を目指してまいります。

お問い合わせ

企画課(市庁舎8階北側)

電話:0545-55-2718
ファクス:0545-53-6669
メールアドレス:so-kikaku@div.city.fuji.shizuoka.jp

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