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4種混合(ジフテリア・破傷風・百日せき・ポリオ)

ワクチンの説明

4種混合ワクチンは、3種混合ワクチン(百日せき・ジフテリア・破傷風)の原液に、Vero細胞で培養した弱毒ポリオウイルスをそれぞれ精製、不活化して製造した原液を混合したものです。

4種混合ワクチンを接種する人は、従来の3種混合ワクチン、不活化ポリオワクチンを接種する必要はありません。
不活化ポリオワクチン・3種混合ワクチンを受け終えた人は4種混合ワクチンを受ける必要がありません。

原則、接種したワクチンを1期追加の4回目まで接種します。

※やむをえない事情で3種混合ワクチンと4種混合ワクチンを併用する場合、初回3回・追加1回の合計4回を超えて接種することはできません。

対象者

生後2か月から7歳6か月になる前日まで

接種回数

初回接種 3~8週間間隔で3回接種
追加接種 初回3回目終了後おおむね12か月から18か月後に1回

場所:個別予防接種実施医療機関
(こどもの予防接種実施医療機関一覧をご覧下さい。)

持ち物:母子健康手帳、予診票、印鑑
接種料金:無料(ただし、7歳6か月をすぎると有料になります)

対象となる病気について

ジフテリアとは

  • ジフテリア菌の飛沫感染(ウイルスや細菌が咳やくしゃみなどで細かい唾液や気道分泌につつまれて空気中へ飛び出し、約1メートルの範囲で人に感染させること)でおこります。
  • 1981年にDPTワクチンが導入され、現在では患者発生数は年間0~1名程度ですが、ジフテリアは感染しても10パーセント程度の人に症状が出るだけで、残りの人は症状が出ず保菌者となり、その人を通じて感染することもあります。
  • 感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様の咳、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経マヒをおこすことがありますので注意が必要です。

百日せきとは

  • 百日せき菌の飛沫感染(ウイルスや細菌が咳やくしゃみなどで細かい唾液や気道分泌につつまれて空気中へ飛び出し、約1メートルの範囲で人に感染させること)でおこります。1948年から百日せきワクチンの接種が始まって以来、患者数は減少してきています。
  • 百日せきは普通の風邪のような症状ではじまります。 続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになります。 せきのあと、急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱は通常出ません。 乳幼児は咳で呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)けいれんがおきることがあります。 肺炎や脳症などの重い合併症をおこします。乳児では命を落とすこともあります。

破傷風とは

  • 破傷風菌は人から人へ感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんをおこしたり、死亡することもあります。患者の半数は本人や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。土中に菌がいるため、感染する機会は常にあります。また、お母さんが抵抗力(免疫)をもっていれば出産時に新生児が破傷風にかかるのを防ぐことができます。

ポリオとは

  • ポリオは「小児まひ」と呼ばれ、わが国でも1960年代前半までは流行を繰り返していました。予防接種の効果により、わが国では1980年(昭和55年)を最後に野生株ポリオウイルスによる麻痺患者の発生はなくなり、2000年(平成12年)には世界保健機構(WHO)は日本を含む西太平洋地域のポリオ根絶を宣言しました。しかし、現在でもインド、パキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアなどの国々では野生ポリオウイルスによるポリオの発生が見られ、これらの国々から飛び火したケースで、いったんは野生ポリオウイルスによる発症者の報告がなくなった国々において、再びポリオが発生し、さらに他国へ拡大するという事態も生じています。したがって、これらの地域で日本人が野生ポリオに感染したり、日本に野生ポリオウイルスが入ってくる可能性も考慮しておく必要があります。
  • 口から入ったポリオウイルスは咽頭や小腸の細胞で増殖します。小腸の細胞ではウイルスは4~35日間(平均7~14日間)増殖すると言われています。増殖したウイルスは便中に排泄され、再びヒトの口に入り抵抗力(免疫)を持っていないヒトの腸内で増殖し、ヒトからヒトへ感染します。ポリオウイルスに感染しても、ほとんどの場合は症状が出ず、一生抵抗力(終生免疫)が得られます。症状が出る場合、ウイルスが血液を介して脳・脊髄へ感染が広まり、麻痺を起こすことがあります。ポリオウイルスに感染すると100人中5~10人は、かぜ様の症状があり、発熱を認め、続いて頭痛、嘔吐があらわれます。また、感染した人の中で、約1,000人~2,000人に1人の割合で手足の麻痺を起こします。一部の人には、その麻痺が永久に残ります。麻痺症状が進行し、呼吸困難により死亡することもあります。

ワクチンの副反応について

国内で使用される4種混合ワクチンは2種類(テトラビック、クアトロバック)あります。
各製剤の臨床試験は別々に行われたものであるため比較はできませんが、ワクチンの添付文章によると、以下の副反応が認められたとあります。

  • テトラビックについては、国内臨床試験(1回目、2回目、3回目は247例、4回目244例)において、それぞれ注射部位の紅斑32.0パーセント、64.6パーセント、51.0パーセント、36.5パーセント、注射部位の硬結24.7パーセント、45.7パーセント、40.9パーセント、31.6パーセント、注射部位の腫脹8.1パーセント、26.7パーセント、15.4パーセント、15.2パーセント、発熱9.3パーセント、20.2パーセント、11.3パーセント、16.0パーセントです。
  • クアトロバックについては、259例において、注射部位の紅斑69.1パーセント、注射部位の硬結52.1パーセント、注射部位の腫脹30.9パーセント、発熱46.7パーセントです。

両ワクチンともに、まれですがショック・アナフィラキシーショック様症状、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれんに関する注意事項が記載されています。

お問い合わせ

健康政策課健康推進担当(本市場432番地の1 富士市フィランセ内)

電話:0545-64-9023 
ファクス:0545-64-7172
メールアドレス:ho-kenkou@div.city.fuji.shizuoka.jp

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