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脳脊髄液減少症について

2017年05月17日掲載

脳脊髄液減少症とは、体に強い衝撃を受けたこと等、様々な原因で引き起こされる病気です。

脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)とは?

 脳脊髄液減少症(脳脊髄液漏出症、低髄液圧症候群)は、交通事故や転倒、スポーツによる外傷など、体に強い衝撃を受けたことにより、脳脊髄を覆っている膜が損傷を受け、脳脊髄液(髄液)が漏れ出し、減少することによって引き起こされる病気です。
 症状は、頭痛やめまい、吐き気、集中力・思考力低下、倦怠感、首・背中・腰の痛みなどです。多くの場合、起き上がると症状が強まり、横になると弱まります。

診断、治療法は?

 確立された診断基準や治療方法がないため、国において平成19年度から診断・治療の確立に関する研究班による研究事業が行われ、平成23年度に脳脊髄液漏出画像判断基準・画像診断基準が公表されました。

 現在、治療法のひとつとしてブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入法)が知られています。これは髄液の漏れている周辺に患者さん自身の血液を注入し、血液が凝固する性質を利用し漏れを防ぐという治療法です。

 ブラッドパッチ療法は、これまで健康保険の適用はありませんでしたが、平成24年5月17日に開催された厚生労働省の先進医療専門家会議において、「先進医療」として認められたため、厚生労働省の基準を満たし、適用を受けた医療機関では、入院費用などの一部が保険適用されることとなりました。

 その後、平成28年4月1日からは、脳脊髄液漏出症(関連学会の定めた診断基準において確実又は確定された者。)に対するブラッドパッチ療法が、保険適用となりました。

 診療等が可能な県内の医療機関は、県ウェブサイトをご参照ください。

大事なこと

 体に強い衝撃を受けた後などに、頭痛、首の痛み、めまい、吐き気、思考力低下、倦怠感など症状が見られる場合は、脳脊髄液減少症の可能性もありますので、脳神経外科等の専門医に受診することが大切です。
 学校や一般社会での認知度が低く、また症状が頭痛やめまい、吐き気など自覚症状のみであるため、周囲に誤解され、苦しい思いをされている患者さんやご家族がいらっしゃいます。
 この病気に対する正しい知識と理解をもち、この病気と思われる方には、専門医への受診をお勧めください。

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お問い合わせ

保健医療課(フィランセ西館3階)

電話:0545-67-0260
ファクス:0545-67-0355
メールアドレス:ho-iryou@div.city.fuji.shizuoka.jp

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